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西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

破綻必至の商工会館×建替計画。現下の状況を考えるなら、立ち止まって考えるのが普通だと思うのですが...

2020-09-01 14:02:02 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

事務所に届いていた、西宮商工会議所報9月号。
表紙には綺麗な「新商工会館完成予想図」のイメージ図が掲載され、「令和4年の完成に向け、建設を推進!!」と力強く記載されていますね...
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1枚めくると「新型コロナウイルス感染症の影響下にあるが、新商工会館の建設は計画通り推進していくことを確認した」として、以下の内容が掲載されています。
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が、私、この話自体に強い異論を持っています。
理由は、商工会議所が示している建替計画には
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●市から無償で借りた土地を、他者に有償で貸し付けることを前提としている
●収入は多く、支出は少なく見積もるという、きわめて都合のよい内容になっている
●計画当初には想定されていなかった新型コロナ感染症による影響が甚大なものとなっている
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等、複数の大きな問題があるから。
詳しくは、この問題について取り上げた一連のブログに記載の通りですね。
 ↓
西宮商工会館の建替えについて① ~これが昨年12月議会での一般質問のメインイベントです!
問題だらけの西宮商工会館×建替計画。このまま計画が進められたら、将来えらいことになるのは明白でしょ!?
「ご指摘の通り、建替え計画の基となっている収支予測はおかしい...」と認めた西宮市。なんで、こういうことが起きるかと言うと。。。
方針を明確化&契約更新の条件に方針を反映させる考えを明確にしたこと。ここが最大のポイントです!@商工会館×建替
(以上、いずれも今年1月のブログです。)

商工会議所報には
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●「基本計画で示した通り鉄骨4階建てとし、ゾーニングについても計画通りとした」
●「事業収支の分析を実施した」「その結果」「事業の健全性は担保されていると判断した」
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と記載されており、計画内容に大きな変更はありません。
一方で「寄付金については、新型コロナウイルス感染症の状況や経済の回復状況などを見極めたうえで、今後慎重に判断することとした」となっています。
5000万円の寄付金収入を前提とした建替計画の実現に向けたハードルが一層厳しくなっていることは明らかでしょう。
市でさえも「新規事業は原則、全て一旦ストップ!」としている、現在の厳しい状況。
コロナによる影響が深刻化している、この状況下で、敢えて会館建替という巨大事業を進めることには極めて慎重であるべきだと思うのですが...


再三指摘しているとおり、この事業を商工会議所が、完全に独力で実施するのであれば、市がどうこう言う筋合いではありません。
一方で、この事業自体が「市の土地を無償で借り受ける。その上で、その土地を第三者に貸し出し、賃料収入は自らのものにする!」というスキームを前提としている以上、それを黙って見過ごすわけにはいきません。
それを認めるようであれば、土地・施設を貸し出す際の減免条件の見直しを進めている、市全体の姿勢との整合性も取れなくなってくるわけで。
福祉施設からさえも適切な賃料徴収を進めようとしている中で、「商工会議所だけは全面的に例外!」等という理屈を、通していいわけがないと思っています。
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【ご参照】
答弁通りに進めば、ほぼ100点。市保有施設の使用料公平化がグッと前に進みそうです!@2019年8月のブログ

市内の産業振興という観点からも、商工会議所には重要な役割を果たすことが期待されているものと思っています。
だからこそ商工会議所には、健全な財政状況を保ち、適正な規模の活動を続けていただかなければなりません。
そして、そのためにも市は商工会議所に対して「筋の通らない支援は出来ない!」ことを、言葉と姿勢でハッキリと示し続けるべきだと考えています。
及ばずながら、私も、その方向からの指摘と追及を変わらず続けてまいります。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。