遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

スイミング大会

2025年03月10日 16時35分37秒 | スポーツ

 3月10日(月)晴れ

  春がきた 今日はそんな一日、先週の寒さが嘘のようです。

  先週の土曜・日曜に地元で、全国スイミングクラブ主催のマスターズ大会が開催されました。

  母は土曜日だけ、クラブのメンバー数人と参加してきました。

  エントリー申込の時点では関節痛もなかったので、練習を頑張る目標に と、

  無謀にも50mのバタフライにもエントリーしていたのですが、左肩・腕痛と手首関節痛で

  練習できなくなり、やむなく断念。

  でも、郊外にあるプール会場までは、母の車でメンバーを乗せ往復する予定だったし、

  25m×4メドレーリレーの4泳には出なくちゃないので、リレーと25mFrはなんとか

  泳いできました。

  一年ぶりに、深いプールにスタート台から飛び込み、ダッシュ

  が、そんな急に体がいうことを聞いてくれるはずもなく、、、体も水も重かった〜

  土曜日は日曜に較べ、大会参加者が少なかったようで、アップ&ダウンは快適でした。

  まあ、今回は初めての地元開催だから、と言われ参加してみましたが、

  今後、遠征してまでの参加はないと思うので、

  今回一緒に参加したメンバーと記念になりよかった かな、

  近年には珍しく、紙の賞状やメダルまで貰えたしね

      わがまま母

  追: 大会終了後の帰宅時、サッカーの試合観戦から帰る車とバッティング、

     大渋滞に巻き込まれ大変でした。

     また、同日、羽生結弦君のチャリティ・アイスショーとも会場が被り、

     その影響もあったのかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スクール 火曜版

2025年03月04日 16時31分29秒 | スポーツ

   3月4日(火)曇り

  昨夜から急に真冬のような寒さが戻り、今夜から明日は雪になるらしいです。

  つい先日、TVで、河津桜が満開と花見の映像など眺め、

  最高気温も二桁になり、朝起きるのに助かる〜、と思ったばかりだったのに。

  さて、↑↓写真は、娘から届いた2月の高知龍馬マラソン大会終了後の「ひろめ市場」。

   

  娘が毎年参加しているマラソン大会で、走った後のお楽しみ♪

  このひと時のため、苦しくても42.195Kmを頑張って完走しているようす

  「鰹の塩たたき」美味しそうだなあ

  母は、地上運動(歩いたり小走りしたり)すると、すぐ足を痛めてしまうので、

  絶対無理ですが、風を切って走れたら気持ちいいでしょうね〜、羨ましい。

  さて、今日のスクールは『バタフライ』。

  でも、今週末の土・日と大会を控えている我々高齢メンバーの体調を考慮して、

  バタフライスイムは控えめに、ドリルはキックを中心に練習。

           〈バタフライ・ドリル〉

 ①キック 25×4  1:00 Fly     水中キック

 ②キック 25×2  1:00 Fly  横向き水中キック  

         片手の肘を曲げ三角形を作り腰に手を置き 骨盤の動きを確認しながら

 ③ドリル 25×4  1:00 Fly  片手スイム  右/左

 ④スイム 25×4  1:00 Fly  フォーム・スイム

 ⑤スイム 25×6  1:00 ch  ⑥のスイムでスピード意識できるよう

              キック・プル・スイム 好きな種目を好きなように各自自由に

 ⑥スイム 25×6  1:00 ch  少しスピードを意識しながら気持ちよくスイム 

  total 1,000m(含 アップ&ダウン)

  手の関節痛がある母としては、キック中心の練習で助かりました。

  ドリルの様子を観ていると、メンバーの多くが、どうも骨盤を動かすキックが

  苦手みたい  骨盤が動いてないのよねえ。。。

  でも、バタフライを楽に泳ぐには、絶対このキックは出来た方がいい!

  母が腰痛などを経験した結果、骨盤からのキックが要なのでは?と気づき、

  以降、滑らかなドルフィンキックを目指し、試行錯誤しつつ練習

  未だに上半身は弱いままですが、キックがスムーズになったせいで、

  昔に較べ、とてもラクにバタフライが泳げるようになっています

  今後の熟女メンバー達の進化が楽しみですね〜

     わがまま母

  

  

  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本格小説  上・下

2025年03月03日 16時15分34秒 | 読書

         本格小説   上・下   水村美苗(著)2002年9月発行

  先月読んだ『大使とその妻』が、最近には珍しく海外と日本が舞台の大河小説だったので

  興味が湧き、著者の初期の作品の本書も読んでみた。

  本書もまたクラシックな長編映画を観ている気分にさせられ、軽井沢の洋館風別荘など

  の様子が目に浮かんできたり、面白く、表紙の装丁のウィリアム・モリスのデザインも、

  内容にしっくり似合っていていい。

  ・・・なんて、20年以上前の作品の感想を今頃云々するのもどうか、と思うが、

  まあ、これも本との出会いが今だったのだから、仕方がない。

  ブロンテの『嵐が丘』には感動しないタイプですが、終戦から復興〜バブル期と

  時代背景などを共有、理解できたし、昭和の旧軽井沢の別荘の雰囲気も知っている

  ので、あまり抵抗感なく面白く読みました。

  両手関節痛で手の使用を控え中なため、内容は案内文と評論文を転記しておきます。

 (余談ですが、上下巻とも結構厚さと重さがあり、関節痛にはチョッと大変でした。。。)

    わがまま母

—  新潮社 案内文  —

生涯の恋に破れ、陰惨なまなざしのままアメリカに渡った東太郎。再び日本に現れた時には大富豪となっていた彼の出現で、よう子の、そして三枝家の、絵のように美しく完結した平穏な日々が少しずつひずんで行く。その様を淡々と語る冨美子との邂逅も、祐介にとってはもはや運命だったような……。数十年にわたる想いが帰結する、悲劇の日。静かで深い感動が心を満たす超恋愛小説

読売文学賞受賞! 生まれながらにして究極の古典、と絶賛された大長編。
 
ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。
 
—  書評   書き手  豊島由美  —
  
一九六〇年代、「1ドルが360円、日本のGNPがアメリカの6分の1という時代」に、作家本人を思わせる少女〈私〉が体験するアメリカでの豊かな生活。彼の地で、少女は昏(くら)い野心を内に秘めたミステリアスな青年・東太郎と出会い――。

一九世紀末に西洋から輸入され日本の私小説と対置されたものの、今ではその大時代がかった風貌ゆえに忘れられてしまったジャンル“本格小説”をタイトルに持つ、この長くて濃密な物語は、意外にも“私小説”の表情をまとって幕をあける。その企(たくら)みが、まず巧(うま)いっ!

さて、いったん日本に帰りながらも、九〇年代後半、大学で近代日本文学を教えるため渡米した〈私〉のもとを、祐介と名乗る青年が訪れる。元文芸誌の編集者だった彼は、九五年の夏、信濃追分で偶然に知り合った東太郎と名乗る中年男から「小説家なら一人知っている」と〈私〉の名を告げられたのだという。そして、ある長い物語を聞いてほしいと切り出す。それは、太郎と一緒に追分に滞在していた冨美子という初老の女性が彼に語ってくれた、戦災孤児で単身アメリカに渡った太郎と、その幼なじみで中流家庭に育ったよう子、家柄がよく、後によう子と結婚した雅之、その三人をめぐる苛烈な愛の物語だった。この「ほんとうにあった」物語を思いがけず贈られた〈私〉は、それを小説にしてみようと考える。

〈私〉が語るアメリカでの生活と、そこで伝え聞いた大出世を遂げていく東太郎の噂話。太郎の生い立ちを〈わたし〉語りで祐介に伝える冨美子。それを祐介から聞いて小説にする〈私〉。戦後の東京と軽井沢を舞台に展開する、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』を下敷きにした恋愛物語と、チェーホフ『桜の園』を思わせる上流階級の斜陽の物語が、三人の語り手(私・わたし・祐介)と二人の聞き手(私・祐介)を得て、平成の今に生き生きと立ち上がってくる。

英語の“I”と違って、あたし、僕、俺など、どこで誰と話すかの関係性ひとつで変化してしまう“私”。作者の水村氏は、この日本語ならではの「主格=私」にまとわりつく難しさを逆手に取る。読者が「語り手=主人公だろう」と錯覚しがちな私小説の語り口を用いることで、たとえば昼メロで人気を呼んだ『真珠夫人』(菊池寛著)のような、現代では成立しにくい大恋愛の物語を、より近しい共感をもって読者に読んでもらえる工夫をこらしているのだ。この、「愉しんで読んでもらいたい」というサービス精神が素晴らしい。そういう奉仕の筆致によって、最上の純文学が最高のエンターテインメントであることを証明したのが、この作品なのである。

登場人物が成長するビルドゥングスロマンと、波瀾万丈の生涯を謳い上げるピカレスクロマンの特長を併せ持つ西洋で生まれた“本格小説”が、作者の仕掛けた知的な構成と語りによって日本の“私小説”と幸福な合体を遂げた。その意味で、また、読んで無類に面白い“お話”であるという点において、これは大変な傑作なのだ。文学的な技巧がこらされているにもかかわらず、読み手はそれを意識させられるということがない。太郎とよう子の幸福な、しかし絶望的なまでに不幸でもある愛の物語、その先が知りたい一心でページを繰る手が止まらなくなるはずだ。

――あたしが死んでも、殺したいって思い続けてちょうだい。

――僕が死んだって、殺したい。

日本文学史に残る名台詞。背筋が粟立ち、心臓を鷲づかみにされたような痛みが胸に走る感動を生む。この会話に至るまでの長い長い物語に、今から立ち会えるあなたが、わたしは本気で羨ましい。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スクール 土曜版

2025年03月01日 16時51分38秒 | スポーツ

    3月1日(土)晴れ

  すっかり春の陽射し、暖かい週末になりました。

  日中はストーブなしで過ごせそうな気温(寒がりなので炬燵は使用してますが

  でも、気温上昇に比例して花粉飛散量が激増中なのが悩ましい

  急な暖かさに、母のオヤツにもアイス登場↑、これで花粉症を紛らわす

  さて、今週のスクールは火曜に続いて『クロール』です。

        【メニュー】

 w-up  100×1  3:00  ch

 kick   50×2  1:50  ch   up  ↓

 pull   50×2  1:50  ch   up   ↓

 swim   50×2  1:50  ch   up    ↓

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 drill  50×4  1:50  Fr  片手スイム  ※胸郭〜肩甲骨連動させて

             odd=右手25m-両手  even=左手25m-両手

 pull  50×3  1:40 Fr  DPS  ストロークの強弱

 swim  50×4  1:30 Fr     肩・肩甲骨・広背筋を使って!

 kick  25×4  1:00 ch  Hard

 swim (25×4)×2s      0:50  ch  E/EH/HE/H 

 down  100×1

  total  1,350m

   今回は参加者少なかったからか、時間が余りダウンを50m増やして終了。

   来週の週末「JACA全国マスターズスイミング」が地元のプールで開催されます。

   我がチームからも、母を含め数人だけですがエントリーしているので、

   最後に、チョッとだけハード練習が入り、大会近し!の感じがしたかな

      わがまま母

    

      

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スクール 火曜版

2025年02月25日 16時34分48秒 | スポーツ

   2月25日(火)晴れ

  昨日までの寒さが一気に緩み、明るく眩しい陽射しが春を感じさせてくれます。

  でも、空気中には花粉も大量に舞い飛び、母にはあまり嬉しくない季節到来。

  今日の写真↑は、先日のT子さんの古希祝いランチで、二人からもらったお土産。

  私もモデナのバルサミコ入りチョコを持参、ようやく渡せてよかったです。

  先週の土曜は、Iコーチが大会のためお休みで、今週のスクールは『クロール』。

  今回のクロールは、プルのドリルが中心、リカバリー〜入水する腕の動きを意識し

  “肩甲骨、胸郭を大きく動かすプル” がポイントでした。

        〈クロール・ドリル〉

 ①キック 50×1   バタ足キック(ボード) ※ お尻を動かしキック

 ②ドリル 25×2   小さめで平らなブイに片腕(肘上)を乗せ、サイドキック 右/左

 ③ドリル 25×2   ②と同じ姿勢と動きに、反対の腕の動きをプラス   右/左

           片腕肘を曲げ、肩甲骨から大きく縁を描くように動かしながら

 ④ドリル 25×4   片手伸ばし②のブイを握りながら、反対の腕でプル  右手/左手

            ※ 腕を肩甲骨から大きく動かして!

 ⑤スイム 50×4 1:30 Fr  フォーム・スイム  ドリルを踏まえて

 ⑥キック 25×4 1:10 ch  25mH

    total 950m(含 アップ&ダウン)

   ドリル前に、コーチから詳しく説明があったりしたので、クロールにしては

   練習量がだいぶ少なめ。

   肩&CM関節痛の母には程よい感じ、でも来月初めに大会(公認の)に向け、

   意気込んで練習しているメンバーには物足りなかったかもね。

   現在、母は昼間はなるべくサポーターを装着し、毎晩お風呂上がりに湿布して休む、

   そんな静かな暮らしをしていますが、それでも「治ることはない」と言われ、、、

   激痛ではなくなったものの、普通に手を使えず、思いっきりは泳げず

   なんだか気が晴れないところに、花粉まで飛び、憂鬱

   気持ちを切り替えるスイッチが欲しいな〜

       わがまま母

  

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大使とその妻  上・下

2025年02月24日 11時13分41秒 | 読書

       大使とその妻   上・下   水村美苗(著)2024年9月発行

  アメリカ・南米・日本を舞台に、時代に翻弄されつつも毅然と生きた人々の歴史、

  故郷とその文化を拠り所とした彼らの姿が、視点を変えなが描かれていく長編小説。

  南米移民の知られざる歴史、消えつつある日本の文化、それぞれの生き様、、、

  時代や場所を超えた登場人物たちの個人史であり、社会史でもある長編で、

  読み応え満点、歴史、文化、人生の重みを味わう小説でした。

         

  母は、↑下巻から読み始めてしまい、最初は不思議な感覚を覚えつつ、推理し

  徐々に、謎解き気分を楽しむ面白さも味わいながら読み進めましたが、

  当然、上巻から読むのがスムーズでベスト。

    わがまま母

   — 出版社 案内文 —

  2020年、翻訳者のケヴィンは軽井沢の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。

  親しい 隣人だった元外交官夫妻は、前年から姿を消したままだった。

  能を舞い、嫋やかに着物を着こなす夫人・貴子。

  ケヴィンはその数奇な半生を、日本語で書き残そうと決意する。

  失われた「日本」への切ない思慕が溢れる新作長篇。

 

  以下に 「書評」を転記しておきます

— 失われた日本を求めて —

尾崎真理子

 十二年ぶりとなる待望の長編小説が、ついに完成した。
『私小説 from left to right』『本格小説』『母の遺産 新聞小説』と題した著作を生み出してきた作者ならば、本作を「大河小説」と銘打っても不思議はなかった。目次にも〈大きな歴史の流れと小さな人間の悲しみや夢〉という、その定義にあたる節がある。
 物語の語り手はシカゴ育ちのアメリカ人。祖父の遺産で働かずとも暮らせる「トラスト・ファンド・ベイビー」の彼は、壮年になるまで四半世紀も、京都や東京に住み続けてきた。卓越した日本語の能力、古来の美への知識と感受性を活かし、「In Search of Lost Japan」=「失われた日本を求めて」と題したサイトを私財で開設しているが、いずれは何かを書きたいという願望も持つ。
 この御仁ケヴィン・シーアンが夏を過ごす軽井沢・追分の侘び住まい「方丈庵」の隣に、南米での任務が長かった元大使、篠田周一と年の離れた妻、貴子が越して来たのは、三年半前のことだった。修復した風雅な山荘の月見台で、白い衣をまとって能を舞う貴子を月夜に垣間見たケヴィンは、彼女の精神に兆す異状に気づきながらも、夫妻の比類ないゆかしさに触れ、互いの氏素性を包み隠さず語り合うまでにうちとける。異性の貴子にも、初めて心を開け放ち始めるほど。
 ところが、夫妻はその年のうちに突然、海外へ旅立ったまま音信を絶ち、折りしも蔓延したコロナ禍がすべてを遮断してしまう。喪失感に沈みつつ、貴子こそ「失われた日本」だと思い定めたケヴィンが、庵にこもって書き上げた詳細な記録――それが本作の核となる作中の物語であり、すなわち夫妻の明かした、貴子というまれびとを作りあげた数奇な来歴である。古き良き日本そのもの、それでいて同時になぜ、彼女はかくもコスモポリタンな印象を与えるのか……。
 ここから先の意表を突く展開を明かすことはできないが、南半球で月はどう満ち欠けするかという少年の日の興味から南アメリカとの関わりが始まった、篤実な人柄の元大使は、現地に渡った労働者の歴史を著そうとしていた。「さあ、行かう、一家をあげて南米へ」と国策の掛け声に乗ってブラジルなどへ渡った日本人は、黒人奴隷同様の過酷な農作業に組み込まれ、戦争が始まると迫害され、帰国の途を絶たれ、まさに「棄民」の典型となったと氏は幾度か語る。それでも彼らの祖国愛は燃えさかり、第二次大戦の終結した翌年になっても日本の敗戦を信じぬ「勝ち組」と呼ばれた日系人らが、対立する「負け組」に陰惨な同士討ちを行った史実も告げるのである。そしてこの抗争劇は2021年、選挙結果を虚偽だと信じる前大統領の支持者らによる米連邦議会議事堂の襲撃事件でそっくり繰り返されたと、一人追分に残されたケヴィンは思う。
 過去に奥深く遡る逸話にとどまらず、本作の魅力は現在の時間を生きる元大使夫妻のゆたかな見識、花鳥風月をめでる余裕、さらにはアイルランド移民から成功したケヴィンの家族史や彼らの周りの人々――たとえば錦絵など日本の戦争プロパガンダにまつわる珍品を蒐集するマイアミ出身の資産家、あるいは引退間際の追分のタクシー運転手にも及ぶ。彼らが交わす会話を拾い集めれば、それはかけがえない遺産をないがしろにしながらポップに軽くなり、衰退して行くこの国の文化と経済、その衰えに対する国民の鈍感さへの、批判的日本論としてまとまるかもしれない。偏屈な高齢のドイツ人が口にする「どうだ、この美しさは。色も形も。僕は日本の茄子には以前から感心してるんだ」という何気ないひと言まで含めて。
 とはいえ何だろう、彼らがどこかに抱える後ろめたさ、やりきれない倦怠感は。もはや労働と無縁の身分の作中人物たちは、プルーストの『失われた時を求めて』中の人物と重ねてその印象を述懐されることもあり、百年前のこの大長編に流れるスノビスムと「時」というテーマを意識して、本作が書かれたのは明らか。もう酔狂な外国人による「ニッポンごっこ」しか叶わない――その自嘲も貴子の冗談めいた言葉から匂う。「なんにもしなくっていいんですもの。働く必要もないし。映画だのYouTubeだの観て、そして、たんに狂ってればいいの」
 貴子は「あさきゆめみじ」、決して高慢な夢に浮かされはしない知性とやさしい心根で、なお自らを助け続ける。「大河」とはいえ、新たな物語の始まりへとあざやかに転じるのも、本作が与える望外のカタルシスである。

(おざき・まりこ 文芸評論家)

波 2024年10月号より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女子三人 de 日本料理

2025年02月23日 17時37分24秒 | 食べ物/飲み物

  2月23日(日)

   今日は日曜、寒さが厳しい三連休の中日です。

   先週は、友人T子さんの古希祝いの食事会をしてきました。(夜は寒過ぎるので、昼に)

   ほんとは昨年にお祝いする予定でしたが、Tちゃんの義父様の葬儀や実母の入院など、

   予期せぬ事情が発生し、年末年始のインフルエンザ大流行を避けたりしているうちに

   年を越してしまいましたが、ようやく、静かな雰囲気の日本料理店のカウンター席で、

   お祝いが出来てよかったです。

   各自、好きな飲み物で乾杯🍻  

  

   如月の献立に添い、お料理がサービスされ・・・

  一品目 はまぐり ふきのとう 胡麻豆腐 の温かい餡掛け腕

     久々の再会なのでおしゃべりが止まらず、つい写真撮り忘れてしまって

  二品目 白魚 銀杏 タラの芽 揚げ物

      

         

  三品目 白子 カブのみぞれ腕

     

        

             

                 

  四品目 鯛の造り 鮟肝添え

     

   五品目  烏賊 数の子 うるい

     

         ↓ 新政 「ヴィリジアン」

        

     六品目 鴨 芹 

         

   〆の食事  

      

        鮨飯に鮪

       

      

   水菓子

       

    ごちそうさまでした〜、喧しく、さぞご迷惑だったことと恐縮しております。

   一年以上ぶりに会った三人、食べる・飲む・喋ると、それはそれは忙しく・・・

   時間なので、なんとかお店を退散しましたが、まだまだ話足りず!

   酔い覚ましと称し喫茶店でコーヒーを飲み、夕方までお喋りが止まりませんでした。。。

   また、三人で元気に会えますように・・・

       わがまま母

   

    

     

          

 

    

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スクール 火曜版

2025年02月18日 16時37分54秒 | スポーツ

             

   2月18日(火)雪〜晴れ

  朝は積雪もあり吹雪いていたので、雪かきをしながら『スクール休むしかないな〜』

  と思っていたところ、10時頃から陽射しが出ると道路の雪が溶け始め、、、

  お茶など啜り雪の庭を眺めてましたが、念の為、スイミングに雪の状態を問い合わせた

  ところ、駐車場も坂道も除雪されているとのこと、慌てて準備しプールへ向かいました。

  雪で参加者は少なめ、今週は『平泳ぎ』です。

        〈平泳ぎ・ドリル〉

 ①キック 50×3  1:50 Br  水中で軽くスクワット10回してからキック

 ②プル  25×2  1:00 Br  立った状態で肩甲骨を動かす動作を繰り返してから

                 両手広げ閉じフロントスカーリング  ブイ

             ※ 肩甲骨から動かし大きく

 ③プル  25×2

 ④スイム 50×4  1:50 Br  フォーム・スイム

 ⑤キック 25×4  1:00 ch  12.5mH-12.5mReg

 ⑥スイム 25×4  1:00 ch  12.5mH-12.5mReg

     total  1,000m(含 アップ&ダウン)

  手首&肩痛で安静中の母ですが、平泳ぎは腕と肩に負担が少なく、痛みが増すことが

  ないので気楽に参加してきました。でも、気楽に泳いだせいか、ドリルの内容を忘れて

  しまい。。。 スクール直後までは覚えていたはずなのに〜

  スクールの後には、3月の大会のリレーメンバーが揃っていたし、

  プールも空いていたのでチャンス!と、4人で引き継ぎ練習を2回ほどして、

  その後、各自、自分のエントリー種目などを自主トレ。

  母は、なるべく手を動かさないように気をつけ、キック練習を少し。

  ほぼ雪が溶けた道を安全運転し、高〜いガソリンを入れて、無事帰宅

       わがまま母

  

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イッツ・ダ・ボム

2025年02月17日 11時53分03秒 | 読書

      イッツ・ダ・ボム     井上先斗(著)2024年9月発行

  推理小説っぽい本を読むことは極めて珍しいが、近年の『バンクシー』ブームにでも

  影響されたか、読んでみることにした。

  海外の都市を旅行すると、街全体、橋梁に、ビルの側面に、塀に、電車の車体に、と

  凄まじいほどの“落書き”?が目につき、古い人間としては呆れ、憮然とした想いになった

  経験がある。せっかくの景色、景観、風情が損なわれ、残念で仕方がないという想い。

  そんな想いの一方で、バンクシーの画のテーマや描かれる場所に「凄いな〜」と

  思ってしまうこともあり、そもそも「グラフィティ」とはなんぞや?と読んでみた次第。

  まずは肝心の用語解説から

  「グラフィティ」graffiti  とは・・・

    主にエアゾールスプレーやマーカーを用いて街に書かれた名前や絵柄

  「ボム」bomb とは・・・

    街にグラフィティを描いたり、ステッカーを貼ったりする行為。またはその痕跡。

    特に違法に行われるものを指す。

   ・・・だそうで、ふ〜む、、、母が落書きと認識=ボムされたもの、なんだね。

   完全に理解したり共感するのは、チョッと無理だったけど、

   世の中に対し、若者の自己の表現の方法や手段として、分からなくもないかな。

   ただ、どうしても親目線で、危険が伴う行為なので心配だし、違法だし、、、

   どうなんだろう、と思ってしまう。

   小説のテーマが、自分が全く知らない分野で興味深く、勉強になった、かな。

       わがまま母

  — 出版社 内容紹介 —

  第31回松本清張賞受賞作!

森見登美彦さんが「もはやズルい」と、
米澤穂信さんが「夜の光を放つ、ささやかで切実な犯罪小説--圧倒的だった」と激賞した鮮烈なデビュー作!

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。公共物を破壊しないスマートな手法で鮮やかにメッセージを伝えるこの人物の正体、そして真の思惑とは。うだつの上がらぬウェブライターは衝撃の事実に辿り着く。(第一部 オン・ザ・ストリート)

20年近くストリートに立っているグラフィティライター・TEEL(テエル)。ある晩、HEDと名乗る青年と出会う。彼はイカしたステッカーを街中にボムっていた。馬が合った二人はともに夜の街に出るようになる。しかし、HEDは驚愕の〝宣戦布告〟をTEELに突き付ける。(第二部 イッツ・ダ・ボム)

「俺はここにいるぞ」と叫ぶ声が響く、いま一番クールでアツい小説!

 

『イッツ・ダ・ボム』(井上先斗・著)書評「立体交差する文字列——かくことの必然性」

文:大山 エンリコイサム

 「イッツ・ダ・ボム」書評から一部抜粋(長文で詳しく面白い)

— 中略 —

『イッツ・ダ・ボム』は大きく言って、次の要素の絡み合いからなっている。バンクシーが監督した映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』が体現するもの。日本のバンクシーと呼ばれるブラックロータスが体現するもの。時代が変わってもストリートでかき続けるライターのTEEL(テエル)が体現するもの。そして雑誌中心に活動するライターの大須賀アツシが体現するもの。ほかにも読解を誘発するさまざまなフックがちりばめられているが、本稿では以上の要素を順に考察していく。

 略

  「イッツ・ダ・ボム」から

…スプレーで落書きってだけで、俺らの世代のほとんどはドン引きなのに。普通に生きている人の真っ当さを踏みにじるノリはもう流行らない。もっと、グラフィティっていうのは、同時代的にかっこいいものなはず。それを見た、善男善女の若者が、自分も行動しなきゃと思うようなものでなければならないと思うんです。

   略

   「イッツ・ダ・ボム」から

グラフィティを消したいだけなら清掃員になればいいし、皆に自分の作品を見せたいならリーガルなアーティストになればいいじゃないですか。思いや感情を即座に世界へ伝える。グラフィティの、そこの牙(きば)を抜いてはいけない。自分たちの居場所を守る理屈と倫理を持った上で、領土を拡大するんです。

   略

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スクール 土曜版

2025年02月15日 17時17分59秒 | スポーツ

    2月15日(火)晴れ

  今日は昨日までの嵐のような強風が止み穏やか、陽射しが暖かくホッと一息。

  ↑ の写真は、昨日、強風のなか、風を避けているかのように二羽の鳩が物干し竿に

  身を寄せ合い並んでいる姿をパチリ。

  ガラス戸と網戸越しなので、ハッキリしませんが、丸々と膨らませ強風から身を守ろう

  としているように見えました。

  さて、今週のスクール『背泳ぎ』は、肩甲骨から動かし、しっかりキャッチ〜ストローク

  を意識しながら泳ぎました。

         【メニュー】

 w-up  100×1  3:00  ch

 kick   50×2  1:50  ch   up   ↓

 swim   50×2  1:50  ch   up   ↓

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 kick  50×3  1:50  Bc   Reg12.5m-チキンウイング12.5m×2

 pull  25×4  1:00  Bc   ボール(小)を握ってプル  ブイ有り

 pull  50×3  1:50  Bc   片手プル  ブイ有り

         右手プル12.5m-Regプル12.5m- 左手プル12.5m-Reg12.5m

 swim  50×4      1:45  Bc  Form    ※肩甲骨〜胸郭

 K & P  50×1  1:45  ch  IN Time

 swim  50×1  1:45  ch  IN Time  }×3s

 down  50×1 

  total  1,250m

   今日のスクールは、40歳代〜80歳代までのメンバーが揃い、活気あり

   でも、まだ手首や腕の痛みが続いている母は、無理せずマイペースをキープ

   全身運動としては気持ちいいのですが、思いっきり泳げない状態がずっと続くと

   それもストレスになり、精神衛生上あまりよろしくない感じも。。。

   痛みが続いているし、医師からは「安静にするように!」と言われてるところに

   4月のマスターズ大会のエントリー期限が近づき、参加を諦めるべきか悩んでます

      わがまま母

   

   

   

         

  

  

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする