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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

やっと1月12日放送分のプリキュアを見ることができました。

2020-01-25 00:23:35 | プリキュア話

おかげさまで先ほど、やっと1月12日分のプリキュアを録画で見ることができました。さっそく短いですが、コメントをしておきます。

さて、いよいよ今のプリキュアも大詰めを迎えました。1月12日、19日、そして26日の3回の放送で、最終回です。まあ、2月2日からは新シリーズがはじまるわけですが…。

それでですね、1月12日分です。私が見た限り、この回は今のプリキュア全体の物語の「謎解き」が終わる回だということができます。

まず、冒頭は1月5日分からの続きです。星空連合の宇宙船のなかで、カッパードやテンジョウ、ガルオウガといったノットレイダーたちが傷の手当てを受けている場面からはじまります。その宇宙船には、プリキュアたちも乗っています。また、ノットレイダーの手下(テンジョウがいつも「コマちゃんたち」と呼んでいる)も、仮面を外して、ひとりひとりの顔を出しています。そんななかで、妖精のフワと12星座のプリンセスたちがどこへ行ったかがわからない…というところから、今回の物語が始まります。

一方、スターパレスをかつて追われたへびつかい座のプリンセス=ダークネストは、「闇が宇宙を飲みこみ、今の宇宙を消去させる」ために、その消去のためのエネルギーを貯める「器」としてフワを使おうとします。それを阻止するために、星空連合の宇宙船は、ダークネストのいる場所の座標をつかんで、そこに急行します。

その宇宙船のなかで、プリキュアたちとノットレイダーたちは徐々に「和解」へと向かいます。ひかる=キュアスターとララ=キュアミルキーは、カッパードにおにぎりを渡す。エレナ=キュアソレイユに、テンジョウは「コマちゃんたちを救ってくれてありがとう」と言う。ユニ=キュアコスモはアイワーンの宇宙船の不具合を修理する。ガルオウガに対してまどか=キュアセレーネは「前を向いて歩きたい」と伝える、という具合にです。

さて、いよいよダークネストのいる場所(=かつて12星座のプリンセスがいたスターパレス)に来たとき、カッパードやテンジョウ、ガルオウガがコマちゃんたちとともに、「未来を消させない」といって、プリキュアの進路を切り拓きます。プリキュアたちもトゥインクルイマジネーションの力で、ダークネストのところにたどりつきます。

しかしそこでダークネストは、驚くべきことをいいます。かつて13星座のプリンセスで宇宙をつくったときに、「想像力をもった人々がつくる世界を見たい」という12星座と、「ゆがんだイマジネーションが世界を滅ぼす」といったへびつかい座との間で意見が対立したこと。12星座のプリンセスはプリキュアの力でゆがんだイマジネーションを正していくのだというが、スターパレスを追われた自分(=へびつかい座)は闇をつくり、そこで力を蓄えたこと。

その上で、12星座のプリンセスは自分たちの持つ半分の力で人びとのイマジネーションの力をつくり、残る半分を妖精フワに与えた。その証拠が地球などの星々に残る12星座の記憶であると、ダークネスト(=へびつかい座)が語ります。

そしてへびつかい座のプリンセスは復活後ダークネストを名乗り、ゆがんだイマジネーションをすべて消し去るために、12星座とともにつくった宇宙を消去することを考えたと。でも、その宇宙全体を消去するためには、もう一度13星座とフワをあつめて、フワという器にイマジネーションの力を集め直す必要がある。こんなことをダークネストは語ります。また、へびつかい座は、自分にとってもフワは宇宙を消すエネルギーを貯める器だが、12星座のプリンセスにとってもフワはトゥインクルイマジネーションの力を蓄える器でしかないとも言います。

ここで、プリキュアたちは葛藤に直面します。宇宙全体を守るためには、フワにすべてのイマジネーションの力を結集していかなければならない。ただ、そのときにはフワはただの器になってしまう。でも、フワを守ろうとすれば、ダークネストが宇宙を消し去ることを止められない。12星座のプリンセスたちは、宇宙を守るためにフワに力を集めるように言う…。

そんななかで、フワは自ら「みんなを守る」「みんなの想い重ねる」「みんなありがとう」といって、ダークネスト(=へびつかい座)の前に立ち、宇宙を消去する力に立ち向かって消えていきます。こうして宇宙は守られたのですが、フワはどこかへ消えてしまった…というところで、この1月12日分の放送は終了です。

ということで、消えていったフワはどうなるのか? 宇宙が守られたあとのプリキュアたちは、12星座のプリンセスは、星空連合やノットレイダーたちはどうなるのか? もう二度とダークネスト(=へびつかい座)は復活しないのか? こういったことが、1月19日分のテーマになりますね。

それとともに、やはり今のプリキュアのテーマが多文化共生や異文化理解で、なおかつ「敵対していた人々とも和解して、共存する」ということを目指していたこと。また、プリキュアシリーズがいつも描いてきたように、「なんらかの事情で悪いことに手を染めてしまう人はいるが、でも、根っからの悪人はいない」ということ。だから、「その悪事に手を染める事情さえ解消されたら、人びとはよき心を取り戻す」ということ。そのことも今回、プリキュアたちとノットレイダーたちとの「和解」というものが描かれたことで確認できたように思いました。

ということで、次は1月19日分を見ることにします。


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