できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「読む」「書く」という次元で議論をしたいですね。

2012-01-28 10:02:51 | ニュース

ツイッター経由の情報とメールで知らせてくださった方の話で、おおよその自分の予想どおりだと思ったのですが、1月27日(金)深夜(実際には28日の夜明け前?)の「朝まで生テレビ」の内容、ほんと、ひどかったようですね。

まあ、もともと、今回の「朝まで生テレビ」ですが、橋下市長が「学者」からの自分への批判にうっぷんがたまっていたのか、「反論がしたい」ということで、「朝まで生テレビ」の田原氏に番組出演を申し入れてできあがったもの。その経過は、ツイッターで私も知りました。だとすれば、番組の流れとして、最初から橋下氏が自分への批判者たちに対して好き放題言えるような構図をつくるだろうし、もしかしたら、討論の相手だって、橋下氏が「相手にしやすい」と思った人を中心に人選したかもしれません。要するにサッカーに例えるならば、橋下氏にとって「アウェー」ではなくて、「ホーム」に近い状態であの番組、そもそもつくられていたのではないか、ということですね。

おまけに、ツイッター経由で入ってきた情報などでは、大事なところにほかの出演者が切り込んで質問をすると橋下氏自身もはぐらかすとか、司会の田原氏が別の話題にふるとか、そういうこともあったようですね。そういう議論の流れの番組のなかで、どうして彼の発言などを評価できるのか、私にはよくわかりません。自分で確かめていない情報にもとづくので誰とは言いませんが、番組の後、橋下氏を擁護するようなことを言っている出演者もいるようですが、「だいじょうぶなの、あなた?」と言いたくなってしまいましたね。

まあ、このような流れになることは前もってわかっていたので、27日(金)の「朝まで生テレビ」は最初から見ませんでした。もう、ツイッター経由で入ってくる情報で十分だし、それもどうなるかが読めるようなものでしたから。また、もともと徹夜は苦手だし、「朝まで生テレビ」と「たかじんのそこまで言って委員会」と「TVタックル」の3つは、私の好きになれない番組ですので、これまでもなるべく見ないようにしてきました。その自分の方向性が、あらためてまちがってなかったな、と思いましたね。

ちなみに、基本的に今、私は橋下大阪市政や松井大阪府政に関する情報は、新聞や雑誌、書籍などのテキストベースの情報(=書かれた情報)を基本にして、あとはインターネットで文字配信されている情報を補う形で得るようにしています。

逆に橋下市政・松井府政に関して、映像メディアから配信される情報、それがテレビであれネット配信の動画であれ、そこから得られる情報については、あまり重きをおいていません。動画にはパフォーマンスなど、「雰囲気」や「勢い」でわかったような気にさせてしまう何かが含まれていて、内容の論理的整合性や過去の施策との関係などを検証する材料が隠されているような気がするからです。

ということで、私は今後もできるだけ、橋下市政や松井府政に関しては、それが新聞・雑誌や書籍なのか、インターネット上での文字ベースの情報なのかは別として、まずは「書かれたもの」を「読んで」検証して、書かれたものにコメントを「書いていく」形で検証、議論していこうと思います。当然、こちらもできるだけ「読むに値するもの」を書かなければいけないわけですが。

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