できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

こういう場で市長がほんとうにいうべきこととは?

2013-11-11 20:25:43 | ニュース
http://mainichi.jp/select/news/20131111k0000e040141000c.html (橋下市長:桜宮高自殺「一生背負っていく十字架」毎日新聞 2013年11月11日 12時18分付け)

この記事の内容は、リンク先を見ていただければわかるとおり、大阪市での桜宮高校での「大運動会」と題したスポーツイベントに橋下市長が出向き、あいさつで生徒たちに、自殺は「一生背負っていかなければいけない十字架」と指摘したという記事です。また、この記事のなかで橋下市長は、「「君たちは暴力を指導の名の下に受け入れて問題意識を持たなかった」と指摘、学校が「確実に再生している」と強調した上で、事件について「みんなが一生背負っていかなければいけない十字架でもある。一生懸命頑張って、天国に行った仲間のためにも誇れるような学校にしてもらいたい」と述べた」とのことです。
このような記事対して、先ほどフェイスブックで、私は次のとおり書き込んでおきました。

「誰も忘れちゃいない」という男子生徒の話が、きっと多くの子どもと保護者と教職員の正直な実感だと思います。というよりも、こういう場面で市長としての彼が語らなきゃいけないのは、よそ事ではなくて、自分自身が市長として、市教委や桜宮高校を全面的に支えながら、どのように体罰のない学校づくり、子どもの人権を尊重する学校づくりをすすめていくのか、という話ではなかったのか。「よそごと」みたいに言うている市長、あなた自身こそ、この問題とどう向き合っていくのか、そこが問われているのです。なにしろ、あなたはあの事件発生前、教育振興基本計画をつくる大阪市の会合で、一度は体罰容認ともとれる発言をしたのですから。

橋下市長、あなた自身がほんとうは、この体罰事件の問題と真摯に向き合って、子どもの人権を本気で尊重する街づくり、学校づくりに取り組んだらいかがでしょうか。


最新の画像もっと見る