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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

これは「大学授業料の後払いシステム」で「無償化」でなく、しかも大学への管理・統制強化策にもなる。

2017-05-23 08:14:29 | 学問

大学在学中は授業料無償化し卒業後納付 首相に提言提出

(2017年5月22日 16時28分 NHKニュース)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170522/k10010990911000.html

記事本文を読んでいただければすぐわかりますが・・・。

これってただの「大学授業料の長期間後払いシステム」であって、「無償化」じゃないよなあ。

なおかつ、すぐに予想されることだけど・・・。

まず、一時的に在学中、授業料を払わなくてすむために、大学等には国庫補助を増額することになる。

その国庫補助の支給要件をものすご~く厳格にしていけば、国がこのシステムつかって各大学を「支配」することも可能だな、これ。

お金の面からギューギュー各大学の自立性・自律性をしめあげるというのか、おそらく各大学を生かすも、殺すも、その支給要件次第ってことになりそう。

要するに、小中学校や高校並みに大学を国が管理・統制するシステムをつくる口実としても、この「授業料口先だけ無償化、実態は長期間後払いシステム」は使えるわけだね。

だ~れもそういうこと言わないから、あえて言っておく。



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