できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

亡くなった子どものご冥福をお祈りします。と同時に、まず今、できることをしてほしい。

2012-09-16 07:05:45 | ニュース

起きてほしくはないことだが、あとに紹介する記事のとおり、子どもの人権オンブズパーソン制度のある兵庫県川西市で、「いじめ」と「自殺」が関連すると疑われる高校生のケースが起きてしまった。
亡くなった子どものご冥福をお祈りします。その上で、以下のことを述べておきます。

まず、本当はこういうケースに対して「なにがあったのか?」を調査し、「今後どうしていくのか?」を検討していくために、子どもの人権オンブズパーソン制度があります。
だが、亡くなった子どもは川西市の子どもで、川西市の条例の対象者なのですが、亡くなった子どもの通っている学校は県立高校。市の条例が県の機関たる県立高校に適用できるのかどうか?? ここでひとつ、制度上の壁がでてきます。
ただそれでも、これは私の願いでしかないのだけど、制度上の壁をなかなか突破することはむずかしいかもしれないけど、川西市の子どもに起きた悲しい出来事ということをふまえて、とにかく、まずはオンブズパーソンとして動けることを見つけてほしい、と思っています。
少なくとも、亡くなった子どもの遺族からの相談に応じながら、遺族がこの県立高校とどうわたりあっていけばいいか。このあたりで、いろんな支援をすることは可能かと。遺族とうまくつながれるといいと思っています。
あとは、川西市の市立学校に対して、もう一度、オンブズパーソンとして、子どもたちへの対応を見直すように働きかけをすることがあるかと思います。「いじめ」防止及び「自殺」防止に対して、川西市教委と市立学校においていま、どんな取り組みをしているのか。何が足りないのか。条件整備はどうなのか、等々。条例の趣旨から見ても、オンブズパーソンとして具体的にチェックすることは可能ではないかと思います。
なにしろ、この亡くなった子も、いじめていた高校生も、もとをただせば市内の学校に通っていたはずだから(高校から市内に転入ってこともあるだろうけど)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120915-00000555-yom-soci


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