できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「やめろ」コールまで震災がれき説明会で出たそうです。

2012-09-01 10:38:30 | ニュース

しばらく更新が途切れましたが、今日はまず、おとといの大阪市での震災がれきの受け入れに関する説明会のことから。下記のブログで参加された方からていねいに状況が報告されています。3つのパートに分かれているので、1~3の順に読んでいただければ幸いです。
http://ameblo.jp/yakumo381/entry-11342615224.html
また、毎日放送の8月30日(木)深夜のニュースで、この説明会が紛糾したこと、橋下市長に対して「やめろ」コールが起きたことなども流れました。そのことは下記の動画配信記事でわかります。
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE120830230500605353.shtml
こうしたニュースやブログ類を、今後も注意深く追いかけて、私のほうからも知らせていくことができれば、と思っています。「堺からのアピール」ブログのように、私も継続して情報発信できればいいかな・・・と思います。
ただ、大阪維新の会や橋下市長・松井知事らの動きは、ほんと連日何かがあるので、常に注意を払っておかないと、情報についていくだけでもなかなか大変です。
精神科医の斎藤環さんが書かれた『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店、2012年)によりますと、橋下市長にはいわゆるヤンキー的な特徴がいくつか見られるとか。この本での橋下評を私なりにまとめますと、ほかの政治家よりも目立つことを優先する「キャラ立ち」と、反知性主義、実学志向が、斎藤さんの見た政治家・橋下氏の特徴だということですね。その見方がまちがっていないとするならば、斎藤さんは「橋下の限界は、彼独自の理念や理想を語り得ない」(p.244)といいます。
その傾向は、私にもなんとなく、わかります。橋下氏の政治家としての主張の多くは、すでにどこかで誰かが言ってきたことばかりかと。ただそれを、より強烈に、橋下氏自身の主張として印象付けようとしている点に特徴があるのではないかと。だから、マスメディアを引き付けようとしたり、ツイッターなどを駆使して自分に注目を集めようとしているのではないか。そのように、斎藤さんの本から感じました。
だとすれば、彼が次々に強烈なことを言い続けても、「しょせんは誰かの二番煎じで、目立ちたいだけでしょ、自分が」「要するに誰かの御先棒担ぎで、自分の考えなんてないんでしょ」と、冷静に対応をくりかえすこと。と同時に、「彼のパフォーマンスの言葉よりも、彼が参照・参考にしている誰かの意見、誰かの考えのほうを、きちんとたたいて、批判しておく」ということが大事なのではないか、と思いました。
ひとまず、今日のところは、このあたりで失礼します。


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