できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

現地に行かなくてもできることはあるはず

2011-03-15 10:16:58 | ニュース

どうしても今は、関東・東北地方を襲った大震災のことが気になってしかたがありません。もう一つのブログにも書いたように、できるだけ目の前の仕事と家事・育児・介護のことに専念しようと思っているのですが。

ただ、ツイッターなどを見ていると、「今すぐにでも現地にかけつけてボランティアを」というのは、避けたほうがよさそうに感じました。それよりも今、節電や募金への協力、救援物資の提供なども含めて、たとえば次のような形で、こちらでできるような現地への支援を考えたほうがいいようにも思いました。

(1)まず、被災地域に向かう警察・消防・自衛隊などの車両や、救援物資の輸送トラックなどの通行を妨げないこと。先ほどもラジオを聴いていると、九州や中国・四国地方からも高速道路を使って、警察・消防などの応援部隊が関東・東北方面に向かっているとのこと。関西圏の高速道路でこのような部隊の車両が通るときに、じゃましない。それが大事。

(2)次に、関東・東北の被災地から離れて(一時的なものを含む)生活再建に取り組む人たちに対して、各自治体で、あるいは各地域・民間団体で、どのような支援が可能かを考えてみる。要するに「東」から移ってくる人々の「受け入れ体制」を整えることだって、立派な支援だということ。すでにこの関西圏で、公営住宅への入居ができるように手配している自治体も出てきているようですが・・・・。

(3)とりわけ子ども・若者の生活という面でいえば、たとえば関西圏の大学に在学する・入学する予定の被災学生への生活支援をどうするか。奨学金支給や授業料減免、アルバイトや下宿の紹介、その他の生活面での支援といった課題があるはず。あるいは、このたびの被災により家族を亡くした子どもについて、社会的養護と教育、心理的ケアをどのようにすすめるかという課題があるはず。さらに、山村留学やホームステイなどの形をとって、一時的に関西圏に子どもや若者を受け入れるという方法だってあるはず。

ざっと思いついただけでも、こんな課題への取り組みが思い浮かびます。ほかにもいろいろと考えられるのではないでしょうか。

みなさん、少し、落ち着いて考えてみてください。被災地にいる人たちに対して、現地に行かなくてもできることはいろいろあるように思います。

<script type="text/javascript"></script> <script src="http://j1.ax.xrea.com/l.j?id=100541685" type="text/javascript"></script> <noscript> AX </noscript>


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする