tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

青梅レポート 第2弾

2012-03-17 18:56:18 | 日常雑感
今日は朝から雨模様。何となく春の予感がしてまいりました。

さて今日は、青梅レポートにまいります。

10:00吉川英治記念館に到着。


吉川英治記念館全景

わくわくしながら館内を見学しましたが、吉川英治の生い立ちから作家として世に出るまでのご苦労が、母親と交わした手紙などからヒシヒシと伝わって参ります。

そして、「神州天馬侠」「鳴門秘帖」で一躍人気作家となったのですが、家庭を棄て、各地の温泉などを転々とする荒んだ生活を送った一時期があったと云われております。

 
色紙 座右の銘「我以外我皆師」

戦火の激しくなった昭和19年に青梅に疎開して、東京品川に転居るまでの9年間が青梅市での生活であったそうですが、生涯で30回を越える引越しをしている吉川英治氏にしたら9年は一番の長く住んだところといえるようです。


私の本棚

和歌・俳句、将棋、そして茶道など、その道の総ての足跡に著しいものが残っており、今もなお私達のように訪れる人達を楽しませております。

館内の見学を終えてロビーに集まった同行の諸氏が、「吉川英治は、これだけの本を出し、あれだけの人気作家でも文豪とは言わないな~。」と一言。

確かに文豪吉川英治とは聞いた事がありません。そこで、「文豪の定義は何なんだろう?」という事になりまして、潤一郎だ!鴎外だ!藤村だ!漱石・由紀夫・・・。色々の名前が出ましたが、誰の口からも、「吉川英治」は出なかった・・・。

でも、新平家物語や宮本武蔵、そして三国志や太閤記など読んで見たくなりました。



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風情ある釣釜も・・・

2012-03-16 18:50:31 | 茶の湯
今日は気温があまり上がりませんでしたが、風もなく穏やかな一日となりました。


 釣釜も今月でおわり

3月のお稽古も今週で終わりますので、風情ある釣釜も明日まで・・・。ちょっと寂しくもありますが、4月に入ると、透木釜に変わりますので、短期間の内に、道具の出し入れをしなければなりません。
茶家では、新年の初釜が終ると、2月の大炉、3月の釣釜、4月の透木釜と毎月目まぐるしい程道具が変わってゆきます。


銘 花の宴

今日お菓子屋さんから届いたお菓子は・・・。
瓢に花があしらってある面白い形をしたお菓子です。「瓢のお酒を飲みながら、お花見の宴を楽しんで・・・」と、お菓子屋さんの思い入れです。
お菓子屋さんとは長いお付き合いですが、初登場のお菓子でした。

お菓子は、求肥に包まれた白あんですが、食べるとマシュマロのような舌触りに、甘い白あんがベストマッチ。そして、最後に口の中に残るのは、柑橘系の物(たぶん杏?)ですが、ちょっと酸味があっていつまでも、その甘さと酸味が残っております。実に新鮮な美味さです。
一つだけ難ありで、楊枝で切るのが難しい・・・。(作りたてだからかも知れません)


 茶碗 春野

お茶が待ちどうしいと思えるお菓子は久しぶりです。
茶碗には、たんぽぽ・すみれ・つくしなどが描かれた「春野」のお茶碗です。たっぷりと点てられたお抹茶は、お菓子共々美味しかった・・・。

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青梅レポート 第1弾

2012-03-15 18:03:49 | 日常雑感
今日も北風の強い冬・冬・冬・・・。春の足音もかすかに聞こえてはおりますが、まだまだのようです。

  
梅一輪

そんな中、昨日は春を求めてバスで青梅に行って参りました。
青梅と云えば、やはり梅の花でしょう。

朝9時。予定通りに青梅に到着しましたので、計画の通り「梅の公園」に真っ先に向いましたが、公園の方向に歩く観光客が全く見あたらず、嫌な予感・・・。人がいるのは、辻々に立つ交通整理のガードマンの方のみです。


福寿草

現地のボランテアガイドさんも暇そうです。「南側の斜面に行けば咲いてます」と苦しい案内に、動向のKさんが一言「入場料半額?」これには、係りの人は苦笑いして誤魔化すのが精一杯。

それでも日本人特有の「折角来たんだから・・」の声で入場という事になりましたが、入場ゲートから、南の斜面までは、岡を越え、また登らなければなりません。満開の花を愛でながら歩いていれば難なく行ける距離ですが、ひたすら歩く高低の有る歩道はちょっときついものがあります。


やっと巡り会えた一本の紅梅

私達一行が早々に引き上げようとした頃から、旗を先頭にし、バッチを付けた団体の皆さんが次々と到着してゲートは大混雑です。添乗員の皆さん一生懸命笑顔で整理しておりましたが、内心は穏やかではないでしょうね~。

私達は横目で見ながら同情しきり・・・。

帰りの道すがら、ガードマンが一言。「また来て下さい。4月中頃まで見られますから。」
バスに乗った私達は、吉川英治記念館に向かいました。

吉川英治と聞くだけで、夢中で読みふけった小説の数々が脳裏に浮かんで来ます。


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小さなお茶室からの旅立ち

2012-03-13 19:32:11 | 茶の湯
今日も春とは思えないほどの寒むい一日となりました。それでも、季節はめぐり卒業の季節となり、大勢の学生達が新社会人として羽ばたいてゆきます。

今日は、炉が切ってあるだけの小さな小さなお茶室から、卒業生を送り出す「卒業茶会」が行われました。

 
軸は「竹 葉々起清風」  花はアブラチャンに大紅椿

この軸は、「虚堂録」に出て来る詩句の一部で、修行僧が旅立ちの日に、送りに出た虚堂智愚が読んだ詩に、「相送当門有脩竹」「君為葉々起清風」(相送りて門に当れば脩竹あり 君が為に葉々清風起こす)とあり、師弟のすがすがしい別れが詠まれております。

(お前達を送り出すのに、私には何もやる物がない。しかし、門に有る竹がそよそよとお前達の門出を祝っているよ)
こんな意味だそうですが、若い人達の旅立ちには相応しい掛け物どと思います。

卒業生にしたら思い出のいっぱい詰まったお茶室ですが、今日は料理屋さんから仕出しの松花堂弁当を取って、豪華な茶会になりました。

後輩たちが運び出し、そしてお点前をして精一杯のおもてなしです。卒業生達にも、この真心は充分伝わった事でしょう。
社会人になっても、只々頑張って欲しいと願うばかりです。


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旅の資料完成

2012-03-12 18:19:33 | 日常雑感
今日は真冬に戻ってしまったような荒れ模様の一日でした。
昨日ボーとしていた付けが、やっぱり来まして、旅の資料が間に合うか???に追い込まれてしまいました。


旅の資料

それでも、資料は印刷の段階まで来ていましたから、朝から、印刷そして製本と、とどこおる事無く完成することが出来ました。
私達のグループの旅は、「旅先のことを事前に調べて、頭に入れて出かける」が基本で、こんな事が何年続いている事やら・・・。でも、こんなぎりぎりの完成は初めて・・・。

バスの中でじっくり読んでもらう事になりそうです。

資料を作って事前に勉強する事で、旅先での楽しさは格別なものがあります。自分で見たい、知りたいという事を調べ挙げてから行きますから現地に行ってから、思っていたことと全然違ったり、やっぱり・・と、面白い事がたくさんあります。

今回は日帰りですが、バスで行きますから自分達の思い通りの行程で回れますのできっと楽しいと思います。

20人乗れるバスに7名です。少し贅沢ですね。
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あの日から一年経ちました。

2012-03-11 19:22:41 | 日常雑感
今日はあの忌まわしい災害から一年経ちました。
被災した人、しなかった人、それぞれですが、誰もが忘れられない3月11日。大災害でした。

今日は、朝からテレビ各局ともと特番を組んでいるらしく、どこを選んでも、あの映像ばかりです。あの映像は、一度見たら、決して忘れる事の出来ない映像です。それを、角度を変えては繰り返し放送しておりますが、とても見てはいられません。

可と言って、自分の楽しみをするのには気持ちが乗って行けずに、結果としてぼんやりとした一日になってしまいました。
また明日から元気を出して頑張らなくては・・・・。

最後になりましたが、被災された多くの皆様に心からお見舞いを申し上げます。
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年々歳々、そして日々新

2012-03-10 18:51:18 | 茶の湯
今日も雨模様ですが、春は着実に近づいております。一雨ごとの暖かさ・・・です。

お稽古も、慌ただしかった一週間も今日で終りです。年々歳々同じ事の繰り返しのような生活も、「日々新」を繰り返しているのかも知れません。

さて、今週のお菓子は、黄身餡に可愛い蝶をあしらった「春野」です。しっとりした黄身餡に包まれた餡子が何ともいえない柔らかさと、そして、クリィミーな味をかもし出しております。



今週から出した茶碗で一服。
レンゲ畑に蝶が舞う様子が描かれた可愛い茶碗です。「お茶は季節感が大事。季節を先取りするくらいの弾むような感性を持たなければ・・・」と言った、師匠の言葉が最近やっと分かるようになりました。



こうして、同じ事の繰り返しのような一週間が終わりましたが、来週も、また、同じ事が出来る喜びと幸せを感じるような気持ちで望んで行きたいと思っております。

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静かな雨音を聴きながら

2012-03-09 18:47:06 | 茶の湯
朝から冷たい雨が降っておりますが、一時期の寒さを思えば比べ物にならないほどの過ごしやすさです。

昨日は、朝から今日の準備で、出されていたお雛様を仕舞う事に追われ、てんやわんやでしたが、今日は一転して、雨という条件もありますが、静・・・そのものです。



軸は、総持寺前貫主大道晃仙禅師猊下のお筆による、托鉢僧の画に「歩々是清風」の賛をしるした墨蹟です。禅師が遷化されて早9ヶ月になりますが、時々軸を掛けては遺徳を偲んでます。



托鉢に出た僧が通り過ぎると、清らかな、そして、爽やかな風がサァーと吹き抜けるといった意味でしょうか。



今週の花は、唐銅のつる首の花入に、「谷桑と大紅椿」を生けました。
谷桑は文字通り、山地の谷あいに自生する木で、葉の形が桑に似ていることから「谷桑」呼ばれるようになったそうで、「総桜」とも呼ばれております。芽だしから蕾までを使いますが、中々風情があります。

又、大紅椿は藪椿系で、普通の藪椿より蕾も花も一回りほど大きく見栄えのする椿です。
お茶席では、開いた椿は使いませんが、開花した姿も見事です。
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色々な機関車が勢ぞろいだ!

2012-03-07 18:58:12 | 日常雑感
強風の中の散歩でしたが、今日は色々な機関車が撮れました。最近散歩するごとに機関車が目に付き自然にカメラを向けております。


機関車と電車が一緒に

いつも散歩をしているコースに、カメラを持った人達が数人おりました。「何か珍しいのが来るのですか?」と聞くと、「EF・・・」とかが、レール占用車を引いてくる云うので私も一緒に待っておりますと、来ました来ました。


レールを運ぶ専門の車両だそうですが???

ここで機関車交換するというので、更に待ちますと、小豆色した古そうな機関車が来ました。


この機関車で雪国越後に行くそうです。

これらを、説明してくれたのは中学生くらいの少年で、片手には、JR無線を聞く事が出来る無線機を自慢そうに持って、聞いておりましたが、「全部聞くことが出来るの?」と聞くと、「本線はデジタル化されて聞くことが出来ません。聞けるのは、今日みたいな入れ換えの無線だけです」と寂しそう・・・。よほど好きなんだな~。

でも、良く知っておりました。この先のレールをおろす駅や区間まで色々と話してくれましたが、申し訳ないけれど、少しも分かりませんでした。
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五木寛之著 親鸞 激動編上下

2012-03-06 18:28:27 | 本棚の中から
近頃の天気予報は良く当たり、予報の通り暖かな一日でした。今日は久し振りに本屋さんへ行きまして、欲しかった本を買って来ました。
お目当ての本を探し出し、手に取った時の嬉しさは、幾つになっても変わらない喜びです。


五木寛之著親鸞激動編上下

オレンジとブルーの帯を見ているだけでわくわくして参ります。明日からとは言わず今日から読み始めよう。という訳で、この本は、まだ私の本棚に入っておりません。

楽しみです!!

パラパラと見ると、親鸞上人が越後へ流されてからの話ですので、一番面白いところです。
越後へは、親鸞さんの足跡を訪ねて何度か行って見ましたが、思いっきり整備されたところ、打ち捨てられているところと様々です。
個人的には、余り整備されてなく、程々に古の空気を残して感じさせてくれようなところが好きですが・・・。

越後に行った時は、時間があれば遠回りしても、親鸞さん・良寛さんを訪ねる事にしております。
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