tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

香合ひとつあれば・・

2015-02-10 17:41:02 | 茶の湯
2月10日(火)
今日は風が無いだけ暖かいようです。
そんな事を言っておりますが、蹲に少しだけ出ている水が、氷柱になっていりました。原因は風がないためらしい・・・。

今日は大学へ行く日ですが、春休みに入り学校がお休みです。

   

   笠香合

この香合は30年くらい前に買ったもので、中々活躍の場がありません。
買って以来門外不出になっております。

考えてみれば、炉の季節にお茶会を開くことが無かったという事になります。

   
   
   香合

笠香合を買った時は、まだまだ若くお茶に対しても、あれもこれもという意気込みがみなぎっていた頃かも知れません。
あの頃は、茶道に関する本を読み漁っていて、特に取り合わせの本はむさぼる様に読んでおりましたから・・・。

面白かったのが、「物語を趣向に道具組に・・・」で、使えそうな道具を集め始めたのもその時期でした。

   

   香合

この笠香合を使って、西行法師や芭蕉翁が読んだ歌や句を元に道具を組むことが夢だったのかも知れません。
笠の香合ひとつで、軸・茶碗・茶杓などを組んでいったら楽しいお茶会になると思います。

   

   香合

   願わくば 花の下にて 春死なん その如月の望月のころ 西行

一般的には西行法師の辞世の歌と云われておりますが、違うという人もおります。
個人的には、辞世の歌で良いように思いますが・・・。

   旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る  芭蕉

芭蕉翁最後の句で、辞世の句として詠んだわけではないそうで、この句を詠んだ数日後に亡くなったために、辞世の句と云われるようになったそうです。

芭蕉翁は近江の義仲寺に葬られ、木曽義仲と並んで墓石があります。
そこに、こんな句がありました。

   木曽殿と 背中合わせの 寒さかな  又玄

香合の話から、木曽義仲に飛んでしまいましたが、笠の香合ひとつで、どこまでも話(旅)が続けられる面白さがあります。
コメント (2)
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