桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

ダニエル・ブラッシュ展 ― モネをめぐる金工芸

2024-03-28 17:28:27 | ジュエリーメイキング
2週間ぶりにトシヤをショートステイに預けたので、ずっと行きたかった展覧会へ。

私がいつもお話ししている、ヴァンクリーフ&アーペルズ後援のレコールジュエリーと宝飾の学校主催のエキジビジョンです。



ダニエル・ブラッシュはジュエラー、金属加工職人、詩人、画家、彫刻家、哲学者とどんなジャンルでもボーダーを設けない芸術家です。

ひとことで言うと、ただ自分の求めるテーマや興味を10年単位とか長いスパンで研究し、表現した人です。

物凄い集中力と繊細さで作品を遺しています。

とてもとても共感します。

スチールやアルミニウムとダイヤを組み合わせたジュエリーなど、多くのジュエラーが発想すらしない作品があります。

ダイヤは稀少な宝石だから使うという訳でなく、彼が深く追求した光と透過性、透明性を持つから使ったのだと思いました。

自分の中にある言葉をあらゆる手段で表現した芸術家なのですね。

宝飾職人が持ちたいスキルやテクニックを「言葉では言い表せない作り手の魂が胸を高鳴らせるとき、テクニックは消えるのだ」と。
テクニックを極めるのが目的じゃなく、自分が伝えなければならない考えを代弁する道具に過ぎないと。