桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

わかってるから。あなたの考えくらい

2016-07-31 22:30:33 | 自閉症のtoshiya

東京都知事選は、小池百合子氏が当選となりました。

選挙戦最中に対立候補のネガティブキャンペーンで、元都知事の某氏が小池氏のことを「厚化粧の年増」と揶揄しました。
明らかにセクハラ発言ですけれど、そもそも口の悪い方なので仕方ないなーまったく、みたいな感じでスルーされた方もいたでしょう。

かつてこの某氏、重度の障がいの方を「この人たちには人格はあるのかね?」という発言があったと記憶しています。

これは厚化粧・年増を遥かに凌ぐ侮辱発言と私は受け取りました。
多くの人が傷ついたんだろうな。
特に親御さんたちが。

息子が小学生のころ、同じ特殊学級(今でいう特別支援級)の男児の母親から聞いた話。
その子は兄とのふたり兄弟だが、お正月に祖父母のもとに親戚が集まった際、その子以外の孫たち、もちろん兄にはお年玉を配られるのに、彼だけには誰もくれないという話でした。
「どうせ○○にはあげたって分かんないだろうから」とはっきり言われるのだとか。

母親も悲しかっただろうけど、そういう空気は敏感に感じ取るのがこの子らです。
彼も悲しかったんだろうな。
聞いてる私も悔しくて悲しかった。

幸い私の両親も前夫の両親も、ちゃんと分け隔てなく扱ってくれましたので、そういう悲しい思いをしなくて済みましたが、もし息子がそういう仕打ちを受けたら、絶縁くらいしてしまうかもしれないな。

つまり、「こういう人(障がい者)には人格はない」と疑いもせずにいる世間の人は多いということです。

お年玉が欲しいって言ってるわけじゃないのよ。
「居ないもの」として扱うんじゃないぞ( ゚Д゚)ゴルァ!!って言ってるの。

彼らはちゃんと分かってますから。自分がどういう視線で扱われているのか。

ほんとうに、どんだけ傷つけたら気が済むっちゅうの?みなさん!


トシヤの夏

2016-07-31 16:24:56 | 自閉症のtoshiya

昨日7月30日に、トシヤは「なつの思い出作り」という西区自立支援協議会の余暇活動の夏祭りに参加しました。

これは西区在住、在学、在勤の障がいのある人が対象ですが、毎年抽選です。
トシヤは3年連続で当選しており(なかなかくじ運は強い)、今年も「流しそうめん」を楽しみに出かけました。

さすがに今年は不安がって私から離れないということはなかったものの、家から開催場所までの道中にちょっと気分を壊して、不安定モードに入っていました。

ここで親がいると、ますます拘っていることから離れられなくなるので、皆さんが挨拶をされる時間の前にお暇することにしました。

「2時にはお迎えに来ますから、楽しんで下さいね。そうめん食べてね」と手を振ったら、
「いってらっさい」と手を振ってくれたので、まず大丈夫です。

10時から午後2時までの短い息抜きですが、ほんとうに助かります。
私は途中駅でコーヒーを飲み、買い物をして帰り、スペシャルオリンピックス陸上のマネージャー係を終えて帰宅した相方と横浜駅近くでそそくさとお昼を食べ、そのまま息子を迎えに行きました。

その日に息子について下さったボランティアの男性の方に様子を聞きましたが、午前中は張り切ってゲームにも参加していたのだけど、午後にはソファーでずっと休憩していたそうです。
流しそうめんが待ち切れずに泣いてしまったらしいですが、所長さんが息子のためにフライングそうめんを流してくださって落ち着いたとか

もちろん、そうめんは普段は食べませんが(グルテンフリー生活です)、こういう時は無礼講です(笑)。

親ではやってあげられないことを、こうやって体験させて下さる企画は有り難い。

毎年、参加者には、車いすでほとんど寝た切りの重度の方も何人かいらっしゃいますが、誰もが工夫して楽しめるようになっており、食事も刻み食などを用意して下さるようです。


たくさん見て、聞いて、感じて、精一杯生きましょうね、お互いに。