角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

納期の遅れについて。

2009年08月10日 | 実演日記
定番配色及びに使用している「紺の唐草」について、入荷が予定より大幅に遅れています。
現在のところ8月25日入荷となっておりますが、これも少々曖昧な印象です。

手持ちの布地在庫は数足分しか残ってございません。定番配色①と②のご注文につきましては、お届けが9月に入ることをご了解いただきたく存じます。

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大盛況の夏祭り。

2009年08月09日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
ベージュ基調の花柄プリントをベースに、合わせは緑基調の家紋プリントです。
少し賑やかな感もありますが、色調が落ち着いてますから中高年のおばさまにもOKと思います。

お伝えしておりましたように、昨晩は「第一回かくのだて絵燈籠夏祭り」でした。気温も上がり、ときに強い日差しが照りつけるまさに夏祭り日和です。角館あきんど塾が夏祭りを主催するようになって四回目になりますが、これで天気は2勝2敗となりました。それにしても嬉しいですね、とにかく心配は天気だけなんですから。

あきんど塾うどんは「食べ放題」が功を奏し完売、これは初めての経験です。過去の「売れ残り」がトラウマとなって、用意した量ではぜんぜん足りませんでした。次回へ大きな反省点ですね。

ほかの屋台も好調な売上を記録しました。中には昨年の倍を売り上げた屋台もあり、好天と人出の多さがそのまま結果に出たようです。
娘がカキ氷を食べたいというのでコーナーへ連れて行くと、あまりの売れ行きに機械の調子が悪くなっていました。100円のカキ氷を食べるのに待った時間が20分、さぞ美味かったことでしょう。

初の試み、15人のダンサーが魅せる「フラダンスショー」は圧巻でした。角館でこれほど本格的なフラダンスをご覧いたただくのは、このたびが初めてじゃないでしょうか。しかもそこは路上ライブ、歩行者天国にしたほんとの道路上がステージです。

でも、これがむしろ良かったように思います。観客とダンサーが同じ高さでひとつになり、どこからともなく手拍子が起こりました。これに一番感動したのは、15人のダンサーだったようです。控え室に戻ったみなさんの笑顔が、私も一番印象に深いですね。

飾山囃子&手踊りもよく頑張ってくれました。きたうら飾山囃子教室門下生の中でも、角館高校飾山囃子同好会1年生・2年生で構成した囃子方は、過去に例のない一ステージ30分をふたつこなしてくれました。
3年生の活動が終わり新たなチームになった同好会、これもひとつの「世代交代」なんですね。未だステージ慣れしていない新チームには、わが家の長女と次女が含まれます。

卓球の大会で夏祭りに来られなかった三女も、ベスト8まで進出したそうです。こちらも3年生の活動が終わり新チームとなって初の大会、「世代交代」はまずまずの好発進と思います。

夏祭りが終わり今日からまたフツーの草履職人に戻った私は、少々疲れを感じています。5年前まで10年間ほど、いくつかのお祭りに露店出店の経験があります。ですからこうしたイベントは慣れているほうなんですが、まぁ率直なところ年齢の影響なんでしょう。

毎年夏祭りが終わると『そろそろ若い人たちだけに任そうかなぁ…』なんてことを思うのですが、一年経つと忘れています。こちらの「世代交代」も近いには違いありませんけどねぇ。

夏祭りスタッフのみなさま、ほんとにお疲れ様でしたっ。

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かくのだて絵燈籠夏祭り。

2009年08月05日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
ブルー基調の花柄プリントをベースに、合わせは黒基調の花柄プリントです。
色調としては対照的なふたつなんですが、相互の花柄が違和感を見せませんね。お若い女性でも中高年のおばさまにも似合いそうな、綺麗な草履と思います。

この一ヶ月ほど企画会議やら諸準備やらで気忙しかったひとつが、本日ご紹介する「第一回かくのだて絵燈籠夏祭り」です。
過去三年に渡り開催してきた角館あきんど塾主催「ちっちゃな夏祭り」、そしてこちらも恒例の夏行事であった商工会青年部角館支部主催の「絵燈籠祭り」。このふたつが合体して第一回を迎える運びとなりました。

出し物をご紹介しますと、ステージ上で繰り広げられるメニューには、「飾山囃子(おやまばやし)&手踊り」「フラダンスショー」「コーラ早飲み大会」があります。飾山囃子は地元きたうら飾山囃子教室門下生が担当してくれますが、今回はその中でも角館高校飾山囃子同好会の一年生・二年生で構成します。手踊りも中学生が中心ですから、若い力が爆発するような披露になるでしょう。

フラダンスショーは、秋田市に拠点を置く「ドゥザ・フラ・秋田校」のみなさま、総勢15名が駆けつけてくださいます。路上ライブでは過去に例のない「衣装早着替え」を取り入れたステージをお見せくださいますから、ぜひお楽しみにしてください。ここだけの話、その美貌も必見のようです。

「絵燈籠」の部分は、地元の子どもたちが手書きして作る、小さな燈籠のコンクールです。出品参加者には参加賞が、そして優秀な作品には賞品が授与されます。
燈籠パレードのあと、こちらもステージ上で表彰式を行いますから、どうぞ子どもたちに大きな拍手をお願いいたします。

三年前から登場しているあきんど塾オリジナルうどんですが、このたび装いも新たに生まれ変わります。名づけて「大がまうどんすくい・食べ放題300円」。
大きな釜の中に流れ落ちる平うちうどんを、麺すくいですくって食べ放題です。一器300円で三種の味をご用意、五種のトッピングはご自由にのっけてください。

屋台出店として、生ビールはもちろん肴にうってつけのメニューが軒を連ねます。
ほかにカキ氷、金魚すくいや弓矢など子どもたちに楽しい企画がいっぱいです。
また浴衣着用のお客様へ特典として、大がまうどんすくいが100円引き、カキ氷が半額になります。

『浴衣なんて着る機会がないものなぁ』とおっしゃる老若男女、私たちがその機会をご提供いたします。実は草履職人も、タンスにしまい込まれた浴衣を出してみました。人様に着用を促しておいて、主催者側がひとりも着ないというのは無礼ですからね。

「かくのだて絵燈籠夏祭り」の開催日程は次の通りです。

■と き・・・8月8日(土)午後6時~9時
■ところ・・・立町ポケットパークと隣接道路

午後5時30分から10時まで歩行者天国となります。お車の方にはご協力ください。
ステージ披露の詳細時刻は、前日7日の秋田魁新報朝刊折込をご覧ください。スタッフ一同ご来場を心よりお待ちしておりますっ!



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持続可能な開発。

2009年08月04日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺基調の花柄プリントをベースに、合わせは赤茶の金プリントです。
華やかさにおとなの雰囲気が漂う配色、文句ナシに綺麗な草履と思います。中高年のおばさまにお勧めしたい平生地は、こちらになります。



曇りから雨の予報を裏切り、少し久しぶりに厳しい暑さを感じた今日の角館です。最高気温は33℃となっていましたが、体感ではもう少し高い気がしますね。ほんとに暑かったです。

二十歳くらいと思しき女性がひとり、興味ありげに実演を眺めてお出ででした。テンションの高さはさほどでもなく、草履コーナーのあっちを見てはこっちへ戻り、言ってみればナニかを探しているという雰囲気でしょうか。
一言二言の会話のあと女性が私に訊くのは、『この草履って、持続しますか?』。

『持続しますか?』、公開実演をはじめてから五年ほどが経過しますが、初めて聞く質問です。私のほうから『持続って言うのは、どう答えればイイんだろ?』と訊ねてみると、『あぁ、たとえば材料のイ草とか…』。
こうした不思議な質問も、その後の彼女とのおしゃべりで全容が解明されます。

仙北郡美郷町出身の彼女は、親元を離れ東京の大学へ通う一年生。英語のエキスパートを目指して上京したようです。そんな彼女が、他校の優秀な学生を含むセミナーに参加しました。そのセミナーで出された宿題が、“持続可能な開発”をテーマにした英文レポートなんだそうです。

私もはじめて彼女から聞かされたこの言葉“持続可能な開発”、いったいなんのこっちゃと思いました。彼女も私と同じレベルのようで、『なにを書いたらいいのかさっぱり分からなくて、締め切りがお盆前なんですぅ』。
イメージとしては地元特産品を利用した新開発のようですが、それでも思い浮かぶものがなくて、手探りのように角館へ来たんですね。

さすがの草履職人も参ってしまいました。美郷町で名の知れたものと言えば、ラベンダーや天然水がありますが、それぞれに地元民の手でいろんな商品が開発されています。パクリでないものを新たに考案するとなると、大学一年生でしかも英語を専攻している彼女にはまったく未知の世界でしょう。
そうでなくとも地元生産者や商人たちが日々頭をひねっているのが、こうした新商材なわけです。これはちょっと荷が重いかも知れませんねぇ。

挨拶のあと一度実演席を離れた彼女は、運転手として同行してくれていたお母上と共に再度お越しになりました。そこでもまたいろんなおしゃべりをしたのですが、ヒントを与えてあげられなかった私の薄学をまず詫びました。すると彼女は、『このテーマがなければきっとここへも来てなかったと思うので…』。どうやら角館草履と草履職人との出会いは、ひとつの収穫と感じてくれたようです。

『ヒントになるものはないかも知れないけど、土曜日の夏祭りに遊びに来ない?』とお誘いすると、祭りの時間を確認してお帰りです。
来てくれるかどうかは分かりませんが、角館あきんど塾&商工会青年部主催の「かくのだて絵燈籠夏祭り」の詳細は、明日のブログでご紹介いたします。

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