角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

犬猫観光。

2015年03月29日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ23c土踏まず付き[四阡六百円]
こちらも入荷したばかりの新柄です。紺ベースに御殿まりと猫のシルエットが面白いプリントですね。ひとまずは春らしくピンクを組み合わせてみました。数足分の量はありますが、様々に組み合わせを変えたいと思っています。今後ご紹介する「今日の草履」は、一点ものと思っていただいて構いません。草履実演同様、出会いにご縁を感じる草履たちです。平生地はこちらになります。




お休み最終日の昨日、姪っこの引っ越し荷物を積み家族で大館市を訪ねました。会社を辞めて以来ですから、大館はもう二十年ぶりくらいでしょうか。
数日前に犬好き三女から言われたのが、『大館だったら秋田犬見られるんでね!?』。大館市は忠犬ハチ公の故郷ですから、三女らしい発想と思ったものです。大館からほど近くに住む友人へメールしてみると、本命の秋田犬会館は冬季閉鎖とのこと。他には比較的最近オープンした「ゼロダテ」にいるらしいとのことでした。

ネットで「ハチ公通り商店街」とだけ確認し、ひとまず行ってみました。アーケード街の街並みはお店が全部同じに見えてよく分からず、近くの店舗で訊ねるとかなり近くまでは来ていました。さらにもう一軒のお店に訊ね、並び五軒ほど先と教えられると、確かに「ゼロダテ」の看板はあるもののシャッターが下りたままです。そしてシャッターの貼り紙を読むと、「3月2日からしばらくお休み」と書かれてありました。同じ商店街にあるお店二軒とも、その事実を知らなかったんでしょうか。

目当ての秋田犬が見られなかったことを根に持って言うのではなく、大館はもっと秋田犬を観光資源として考えていいように思います。冬季に閉鎖する施設は角館にもありますが、そこが休みだと他に手の打ちようがないということはありません。冬期間どこも見られないということは、観光資源として秋田犬をさほど重く考えていないと判断するしかありませんね。

これは推測ですが、大館市民にとっての秋田犬は身近すぎるのかもしれません。生活や家族の一部となっている秋田犬の存在が、観光資源になるとは考えもしないのかもしれません。言葉は悪いのですが、私はふるさとの産物にもっと思い上がっていいと思っています。秋田犬にも、「どうだ、スゴいだろう」「みんな見てくれよ」のセールスがあっていいと思うんですね。

佐竹秋田県知事がロシアプーチン大統領に秋田犬を贈り、そのお返しに猫が贈られた話題がありました。犬好きのプーチン大統領と猫好きの佐竹知事の様子がテレビにも流れ、良好な外交関係にも繋がるのじゃないかと云われたほどです。「猫の手も借りたい」というほど人気になるかは分かりませんが、大館市は犬の手を借りて良いと感じました。草履にさえこれだけご縁を感じてくださるのですから、秋田犬とのご縁はとても大きなものになると思います。
コメント (2)
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