角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

内股健康法。

2015年03月04日 | 実演日記
テレビだったか新聞だったかネットだったか忘れましたが、ずいぶん前に「内股歩き健康法」を知りました。ずっと忘れていたのが一週間ほど前、お顔馴染みの横手市のおじさまがこの話をし出したんですね。それは膝や股関節に痛みを覚える原因のひとつに「O脚」があって、意識的に内股歩きをすることである程度改善するというものです。そういう指導をする整形外科の医師もいるそうですから、間違った知識ではないのでしょう。

ちょうど土踏まずの盛り上がりを付ける作業をしていたときで、おじさまが言うのは『その盛り上がりを左右外側だけに付ければ、自然と内股になるんでねが!?』とのことでした。確かに言い得ています。
ただ私の草履は、土踏まずへ正確に当たることでマッサージ効果が得られます。その点をご愛用者は評価されているわけですから、外側だけに付けるのは一般的とは言えません。おじさまとのおしゃべりも、『そういう希望があったとき、特別注文で作ればいいなっ』で終わったものでした。

一昨日のこと、にかほ市からご夫婦二組が雛めぐりにお出ででした。おひとりのご主人が部屋履き草履に関心がおありだったとのことで、興味深く実演をご覧です。試し履きで健康効果をご確認いただくと、四名様が即決お買い上げと相成りました。そしておひとりの奥様が話し出したのが、先の「内股効果」だったんです。横手市のおじさまとこの話をして数日後ですから、私も少々驚いたものでした。

こちらの奥様に左右それぞれ外側だけに盛り上がりを付けてみることをご説明し、特別注文オーダーとなりました。昨日早速編み上げ、明日には届くと思います。「ご意見・ご感想をうかがいたいので、ぜひまたお訪ねください」と一筆箋を同封しました。ほんとに聞きたいと思っています。
コメント (2)
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