今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
優しい春を想わせるピンク色とクリーム色の組み合わせです。ようやく角館にも春らしい陽気が訪れました。まだ多少の寒さはあるでしょうが、これからは日に日に本格的な春へと向かってまいります。一ヶ月も経てば桜の開花が秒読みですよ。いよいよワクワクしてきますね。草履も「春色」が似合って来ました。
世の中は北陸新幹線金沢延伸開業の話題でもちきりです。歓迎イベントも目白押しのようですし、土地の美味も余すことなく紹介されていますね。富山県も石川県も旨いものでは定評のある土地柄です。東京からなら「食べ歩き」の目的で訪ねるのが可能な近さとなりました。
テレビでは金沢と富山が主に紹介されますが、若干金沢のほうに多くの時間を割いているように感じるのは気のせいでしょうか。
今から六年余り前、縁あって富山市に数日間滞在したことがあります。私を招いてくださったご夫婦がもてなしの一つに考えてくださっていたのが、「白エビ」なんですね。富山市内の専門店へ連れて行ってくださったのですが、あいにくその日は定休日でした。他の日はまた別の土地へご案内いただいたため、とうとう白エビは食す機会なく帰路に着いたものです。ここ数日白エビがテレビに映るたび、その出来事を思い出していますよ。ちょっと未練がましいですね。
滞在中富山県の歴史等聞かせていただき、また観光地をご案内いただきながら、富山の「県民性」が少し理解できました。大まかには家族や地域を大切に、建物としての「家」を重視しています。人柄は穏やかでもしきたりや伝統に強い意志を持っている、そんなイメージでしょうか。もう一つ、あまり出しゃばらないというのがあるようです。それは加賀百万石の陰に隠れていた、過去の歴史にも理由があると聞きました。富山より金沢の紹介が多いと感じるのは、そんな私の先入観かもしれません。
秋田人に共通点のある富山人が、私は好きです。いつか北陸新幹線に乗ることがあったら、「白エビ」だけは必ず食べて来ようと思っています。