角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

手作り品の即納。

2014年12月06日 | 製作日記




今日の草履は、横浜市の男性のオーダー草履です。息子さんへのプレゼントで、ご希望配色は「紺でおまかせ」。お若い男性を意識してお作りしたのがこちらです。
一ヶ月ほど前に奥様とお二人で角館の紅葉見物にお越しでした。その際それぞれご自分用をオーダーくださり、このたびは息子さんにも履かせてあげたいとのことです。ご家族みなさんで履いていただけるは、作り手として嬉しい限りですね。

ご注文は昨夜のお電話でした。角館の紅葉や角館草履との出会いなどを十数分も話されたでしょうか。これも愉快なものです。最後に『何日くらいかかりますかね?』と訊ねられたので『明日お作りしますよっ』と即答すると、『えっ!?』と驚いたご様子。たかだか一ヶ月前なのにそのときは十日ほどもお待ちいただきましたから、ちょっと意外だったのでしょう。

これまでのオーダー草履はすべて編み上げていますから、今は在庫作りに入っています。届くのが早くて怒るお客様はいませんが、もしや手作り品の即納はイメージダウンになりませんかね。とは言えこの真冬に『一ヶ月待ちなんですよぉ』などとウソは言えませんから、なかなか微妙なところです。
展示の草履の数は十数足まできました。あと一週間から十日もあれば、展示スペースすべて埋まると思います。比較的お近くにお住いであれば、色とりどりの草履たちをぜひご覧いただきたいと存じます。
コメント (2)
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