角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

今年もあと二日です。

2014年12月30日 | 家族の話




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き[四阡四百円]
こちらはお若い女性の和服姿をイメージしてみました。成人式の振袖が思い浮かべられますね。当地のような雪深い町では、成人式をお盆に合わせます。ですから成人式での振袖姿を見ることができません。いささか残念なれど三人の娘を持つ身とあれば、その費用によっては助けられたのかもしれません。
平生地はこちらです。






26日のドカ雪により、角館の積雪量は1mを超えたようです。秋田県南部で比較対象となる大曲や横手を一歩引き離しました。もちろんなにも嬉しくはありません。その後今日までの三日間は落ち着いていたものの、いよいよ明日からまた寒波襲来とのこと。元日と2日はちょっと怖いですね。
と言ったところでここは秋田県内陸部、いまさら雪が嫌いで始まるものはなにもありません。「変えられないものはそのまま受け入れよう」、雪もまたこの人生訓に当てはまると思っています。

今年も残すところ二日間となりました。恒例の餅つきも終わり、神棚の掃除も済んで、新年を迎える準備が整いつつあります。「神」も拠り所が綺麗になって餅が飾れれば喜んでくれるでしょう。六日間連続で草履を編まないのは年末しかありませんから、この時間で一年分の「紙」を整理しました。ほとんど捨てて構わないものばかりです。「拾う神と捨てる紙」ですね。

年末らしくこの一年を振り返ってみますと、「角館草履発売十年」「累計販売数一万足」「ブログ更新二千回」が大きな節目になりました。どれも始めた当初は思いも寄らない数字です。「千里の道も一歩から」、何里進んだのかは終わってみなければ分かりません。2015年もその通過点の一年に過ぎないわけですから、初心を忘れることなく励みたいと思っています。

わが家として一年を振り返ると、娘三人全員が社会人となった年でありました。三人が学生時代、経済的な理由でこの日をどんなに待ち望んだかしれません。でもこうして実際に訪れてみると、なにほど楽になった印象ってないもんですよ。むしろ扶養家族が減って税金が跳ね上がりました。
そして年末年始の顔ぶれも変わっています。仙台に暮らす次女は年末から元日まで仕事が続き、新年は一泊二日で帰省です。三女も元日は夜勤といいますから、昨年までのように家族全員が揃う年末年始はもうないかもしれません。

私は来年も元日から草履実演を始めます。家族の動向はどう変わっても、ひとまずこれは続けたいですね。明日の大晦日は元日に向けて草履を展示しますから、まるっきりのお休みは今日が最後。雪よせさえ要らない今日一日を、存分に休ませていただきましょう。
コメント (2)
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