角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

冬来たりなば…。

2014年12月03日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
朝ドラマッサンシリーズから、「キャサリンさん風草履」を編んでみました。紺系の着物が多いようですから、言われてみれば…と感じていただけたら幸いです。ちなみに紺のベースには、ときにうるさくも感じる「鈴」がプリントされています。そこもちょっとうるさいキャサリンさんというわけです。
マッサンシリーズで残すところは主人公だけと思っています。近日の「今日の草履」でご紹介しましょう。

恐ろしいほどの大寒波を予想していたのですが、まずここまでのところ普通の寒波ですね。強風の昨日は雪が降らず、朝から雪の今日は風がありませんでした。未だ体が慣れていないため寒いのは寒いですが、当地の冬としたらまだ序の口です。この寒波が過ぎたあとどうなるかによるものの、もしかしたらまだ根雪とはならないかもしれません。

ここまでご予約いただいていたオーダー草履は、あと明日一日ですべて編みあがります。記念日プレゼントやご愛用者のお買い換えは一定量あると思いますが、旅人との縁ある出会いは大きく減るのが角館の冬です。タイミング良く日暮里繊維街から冬の新柄が届きました。これからは来春を見据えた在庫作りが主な仕事となります。お客様やご注文が減って喜ぶ商人はいないものの、少しずつ在庫が増えていく様子はたまらなく嬉しいものです。

玉川堤防の桜並木も雪化粧となりました。「冬来たりなば春遠からじ」、満開の桜を心に描きながら今冬も草履を編み続けてまいります。



コメント (4)
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