角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

厳寒期の到来です。

2014年12月17日 | 実演日記




今日の草履は、仙北市内の女性のオーダー草履です。男性舞台俳優さんへのプレゼントで、ご希望配色は「おまかせ」でした。
贈り先の俳優さんは「客演」と呼ばれる、言わば助っ人さんだそうです。技量を買われ舞台を盛り上げることを使命としていますから、タイトルを「大入請負人草履」としました。そうした布地がまたあるんですよ。少し奇抜な色調が俳優さんらしくも感じますね。平生地はこちらです。




明日から三日間のお休みをいただきます。一ヶ月ノンストップで草履を編み続けると、やっぱり手に疲労感が生まれます。草履職人となって十年が過ぎ、累計一万足をゆっくり超えました。始めの頃にはなかった症状が現れるのも無理はないのでしょう。仕事ですから多少の無理は承知のうえでも、この手が壊れてしまえば一巻の終わりです。これからも月に3日~5日程度のお休みは必要かもしれません。

少し早すぎる厳寒期の到来に困惑しています。「大寒波」「爆弾低気圧」「暴風雪警報」。雪国には耳慣れた、しかしとても怖い気象情報が出されています。今こうしてキーポードを叩いていても、唸るような風の音に二階は若干揺れますよ。今夜から降雪も増すといいますから、明朝はまた雪よせから一日が始まるでしょう。

雪の「大入」はあまり歓迎できません。
コメント (4)
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