角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

草履実演十周年。

2014年10月01日 | 実演日記
つい先日のこと、東京都杉並区にお住いの女性からご注文メールが届けられました。メッセージ欄には、『9月の初めに、秋田に住む友人と伺った者です。お話させていただき、ありがとうございました。旅行の良い思い出になりました。折を見て両親にプレゼントしたいので、注文をお願いします。』とあります。
こちらの文面を読んで、その日の出会いをすぐに思い出しました。

角館草履の健康効果を知りこちらの女性がおっしゃるのは、『お父さんとお母さんの結婚記念日に贈ってあげようかなっ!』。
これまで何度もあったケースですが、私も人の親としてこうした話がとても嬉しく感じられます。すると秋田市在住のお友達が、『えっ、親の結婚記念日なんか知ってるの!?』。
知らない人も多いとは思いながら、『フツー知ってるべっ』の私の言葉に三人で大笑いしたのを憶えています。

間もなくしてわが家の夕食時にこれを思い出し、娘たちに私たちの結婚記念日を訊いてみました。長女は『確か10月だとは思ったんだけどなぁ』といささか不安な回答。三女にいたっては、『12月とかじゃないのぉ』。12月はカミさんの誕生月です。
結局二人とも正確には知りませんでした。世の中そんなものですよ。

平成16年10月に初めて人様の前で草履を編みました。これが西宮家米蔵での「実演元年」です。おかげさまで今月から十一年目に入ることになりました。今年6月の「通算販売数一万足」、8月の「ブログ更新二千回」に続く節目と思っております。十周年とて通過点ですから、初心を忘れることなくこれからも努めて参ります。

一応今夜の夕食時に、娘たちへ十周年を話してみましょう。リアクションの予想はついております。
コメント (4)
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