角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

事故からの教訓。

2012年06月24日 | 地域の話
昨晩わが家のすぐ近くで、3歳の男の子が川に転落し水死するという事故がありました。事故発生直後から警察や取材の往来で、静かな丁内が物々しくなっています。事故の詳細は未だ不明な点があるようですが、どうやらわが家も使うゴミ捨て場の脇から川へ転落したようです。

角館保育園に通う男児は、丁内の子どもではありません。程近くにお母さんの実家があるそうで、そこへお母さんと共に遊びに来ていました。男児の姿が見えないことに気づいたお母さんが、辺りを捜し回った末に警察へ届けたようです。そして間もなく通行人によって、水上に発見されました。

丁内会で近年言われていたのが、「知らない子どもがよく遊びに来ている」ということでした。わが家の目前に小さな公園があります。ブランコ、鉄棒、シーソー、砂場だけのシンプルなものですが、丁内会で管理しているためとても綺麗です。遊具の安全チェックも定期的にしていて、昨年は塗装をし直しました。

そんな点が口コミで拡がり、この丁内の子どもが激減した昨今は、他丁内の子どもたちが何人も来るようになりました。昨年からは角館保育園の保育時間に、クラス単位で遊びに来ています。保育園からの距離を勘案すると、格好の散歩コースになるのでしょう。

他丁内の子どもたちが遊びに来ること自体は、いささかの問題もありません。ただひとつ気になっていたのが、丁内に暮らす人々とその子どもたちとの接点なんですね。つまり、丁内の子どもであれば顔も名前も知っていますから、なんとなく注意の目が注がれます。対して知らない子どもの場合、無意識でも注意が疎かにならないかと思うわけです。

昨晩の事故そのものに、丁内住民の過失があったとは思えません。けれどもこうした不幸な事故を契機に「知らない子どもにも注意を注ぐ」ということを、今一度しっかり考えるべきと思った次第です。

心からご冥福をお祈りしたいと思います。
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