角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

身近な外国。

2012年01月24日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡四百円〕
どちらも金色を含んだ布地の組み合わせですが、「厳かさ」よりは「可愛らしさ」のほうがよく現れています。
そろそろ春用に残しておきたい草履を選別したいと思います。春はやっぱり可愛らしい草履が必要ですからね。

先日の土曜日でしたか、秋田市から二世代ご夫婦がお越しでした。ご年配のご夫婦はお若いご主人のご両親のようです。ご年配ご夫婦の奥様が以前にも実演をご覧のようで、『ここの草履って面白いのよ』とお若いご夫婦へお勧めくださり、お二方ともお気に入りをお選びでした。

お帰り際にお二方へ、『また遊びに来てくださいね。秋田市でお暮らしなんでしょ?』とお訊ねすると、『いえ、今は海外で暮らしてますぅ』とお若い奥様。
履いてみての感想なんか教えて欲しいと思ったのですが、外国からではちょくちょく帰っても来られませんよね。

今朝出勤の直前にお電話をくださったのは、四日前にお訪ねくださったご夫婦の奥様でした。
『注文してから伺ったほうが、間違いないと思って…。履かせてあげたい人が外国から戻るのが、二月の初めなんです』。
今月末のお休みをお伝えしてましたから、早速明日お越しくださるそうです。

こんなふうに「角館草履と外国」の縁は、これまでいくつもありました。ただ私の身内に外国との繋がりがほとんどないためか、どこか身近に考えていない自分もあったんです。でもちょっと辺りを思い浮かべてみると、あきんど塾の仲間に身内が外国暮らしという人が複数いました。
外国というのは私が思っているより、かなり身近なものになっているのでしょう。

震災のあった昨年より今年のほうが、外国人旅行客が多いと推測されています。中でも中国の富裕層がショッピングを目的に来日するのを、秋葉原あたりの家電ショップが大いに期待しているようです。

角館にそうした富裕層が訪れるというのは、まったくと言っていいほど聞こえませんね。400年前の町割が今も残る角館には、中国の方々もきっと魅力に感じてくれると思うんですがね。家電製品なら、最近角館にも量販店がオープンしたことですし。
コメント
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