角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

イ草の香り効果。

2012年01月09日 | 製作日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
ベース生地は、去年最後の「今日の草履」でご紹介の「龍」です。紺色には基本的にどんな色も合うのですが、この辛子色の無地(シーチング)は私が好きで、今後は無地の定番に在庫したいと思っています。

先日夜のテレビ番組で、「スポーツ選手へ与えるイ草の香り効果」を試す実験をやっていました。女子プロテニスプレーヤーと女子サッカー選手が、それぞれイ草の香りを嗅ぎながら試合に臨むというわけです。

試合結果にどの程度反映されるかは微妙なれど、イ草の香りが気持ちを落ち着かせ、且つ集中力が増すというのはあると思いますね。
過去には、洋室と和室それぞれで勉強する小学生の成績を比較して、畳敷きの和室に軍配が上がった実験もありました。

わが家でスポーツと言えば、三女が取り組んでいる卓球です。この冬休みも大晦日から三日間休んだだけで、その後すぐに市外へ遠征に出掛けました。
それなりに勝ち進んだ中学時代とは、さすがに高校卓球は別モノのようです。最近試合があった夜『今日は勝ったおご?』と訊くと、『そういうプレッシャーが嫌なんだよねぇ。あまり重い期待はしないでくれる!?』。

まったく期待されない人間の寂しさを、三女は知らないのでしょう。東京大学を目指せとか、医者になれとか言うわけじゃなし、高校生に高校生らしい期待をするのは当たり前ですからね。まして卓球は自分が好きで始めた種目ですし。

さて、イ草の香り効果。あらためて考えてみると、草履職人となって集中力が増したとか、なにか勝負事が強くなったという意識はありませんね。毎日イ草の香りの中で仕事をしているからと言って、あまり重い期待をされると困りますなぁ。
コメント
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