今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
黒地にカラフルなプリント柄が施されていて、角館草履には比較的少ない洋柄草履です。私の好みもあってどうしても和柄が多いのですが、ときにこうした配色もバラエティには良いと思います。
冬休みを実家で過ごした長女が、二週間と経たずにまた戻ってきました。理由は「保育実習」。明日から二週間、当地の保育園で現場を学ぶためなんですね。13年前にはその保育園に園児として通っていた長女ですから、この成長もまた驚きですよ。
当時お世話になった保育士さんが、今も活躍されています。せめて名前くらい確認して参加させたいと思い、12年前の父母の会ファイルをずいぶん久しぶりに開いてみました。当時私は父母の会事務局長なる役職を預かり、保護者向けあるいは役員向けのおたよりを発行していたんです。
パラパラとファイルをめくっていくと、「リサイクル掲示板」と称する事業が目に止まりました。記憶が一気に12年前へと戻り、とても懐かしく読み返したものです。
私たちが役員時代に初施行したひとつ「リサイクル掲示板」は、不要になったものの未だ使用に耐えうる品物を掲示板に記入し、これから必要とする世帯へ無償で差し上げるものでした。
保育園から中学生くらいまでの子どもは、心身共に成長が早いです。中でも衣類や靴など体型に合わせるものは、次から次へと用意しなければいけません。肌着や靴下など比較的安価なものは別として、これがスキーウェアや制服といった高価なものになると、成長に応じて新しいものを買い与え続けるのが困難になってきます。まして子どもの人数が多かったり、わが家のような双子世帯となると尚更ですね。
施行当初は活気ある利用がされたのですが、当時の役員が卒園し次第に顔ぶれが変わっていくと、だんだん利用が少なくなってしまったんですね。そして数年が経ち、園舎新築に合わせリサイクル掲示板も処分されたと聞きました。
私は今でも、この仕組みの需要はあると思っています。時代と共に必要性が薄くなるということは、世の中によくある話です。でもこればかりは、そうとは思えないんですね。
わが家の長女と次女が使用していた高校の制服は、三女ともうひとりカミさんの友人の娘さんが着用しています。三女が中学生時代に使っていた学校のカバンは、四月から中学生になる知人の娘さんが使うことになっています。
かつてわが家もいろんな家庭から貰い受けました。同じ心を次の代へ繋げていくのが、最も大切な恩返しじゃないですかね。
明日からの実習で長女が学ぶことも、次の代へ繋げる恩返しとなるでしょう。