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今日の草履は、千葉県市川市からお越しくださった女性のオーダー草履。『茶系でおまかせしま~す』がこちらになります。
茶系のお洒落感は先日のブログでもお伝えしましたが、これはお若い女性にも支持されています。「今日の草履」の発注主さんもまさにそんな女性で、この配色をきっと気に入ってくださるでしょう。
茶とグレーに桜花が美しい平生地はこちらです。
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週末のヘンな暑さに汗をかいたせいか、昨日から喉が痛くて困っています。風邪の初期症状ですね。そんな体調のくせに、仙北市産業文化祭に出店した角館あきんど塾の仲間たちと、昨晩は打ち上げで盛り上がってしまいました。喋りすぎも喉には決して良くありません。
紅葉シーズンを迎え、散策のお客様が間断なく入って見えます。今日は由利本荘市から、おばあさんの団体さんがお越しでした。角館草履を見つけるなり、『おやおやおや~、なんと綺麗に編むもんだな~』。
喉の痛みなど頭から消えうせますね。しばし草履談義に花が咲き、イ草材料と布地材料をふたりのおばあさんがお買い上げでした。
角館草履をご愛用の方はもちろん、そうでなくとも実演を知っているおばあさんたちは、ほぼ必ずお声をかけてくれます。これからのシーズンに多いのは、『寒くなるとたいへんだね』。大型ストーブと綿入り作務衣があれば、少々の寒波は平気です。とは言いながら、大雪と大寒波はぜひ避けたいところです。
今日西宮家から戻ると、一通のFAXが届いていました。東京都目黒区から女性のお名前で、草履のご注文です。文面からお若い女性でないのはすぐに分かりました。
何点かお訊ねしたいことがあり早速お電話をしてみると、やはりおばあちゃんと呼ばれるご年齢のようです。
お訊ねの要件が済むとおばあちゃんは、『私は足が悪いもんだから、あなたの草履がないと困るのよ。私が死ぬまで、ゼッタイに元気で草履を編んでて頂戴ねっ』。
西宮家で出会ったのがもう五年ほど前と言いますから、もしかしたら年齢的な記憶が曖昧なのかも知れません。「草履職人」というだけで、かなり年長者のイメージですからね。
まずフツーであれば、おばあちゃんよりは長生きするであろう草履職人ですが、風邪をひいたときにこういうお言葉をいただくのも、なにかの縁でしょう。風邪は万病の元とも言いますから、今後数日は早目の就寝といたします。