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今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き〔4,500円〕
【2012年1月1日より5,200円】
茶系の草履がとてもお洒落と感じるようになったのは、案外最近のような気がします。若い頃の茶のイメージは、やはり「地味」でした。それが今ではこのシブさがたまらないですね。
ベースは初めて使用するアメリカ軍のプリントです。
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「今日の草履」をお持ち帰りは、茨城県つくば市からツアーでお越しくださったご夫婦の、ご主人でした。素材や健康効果を気に入っていただけたようで、奥様もご主人にお勧めでしたね。
お住まいが茨城県のお客様には、『佐竹つながりですねっ』とよくお話します。こちらのご主人も笑顔で、『うん、そうだねっ』。遠い遠い昔の話なれど、確かにあった史実です。
朝一番にお越しは、還暦を過ぎたくらいのご夫婦。奥様がすぐに分かる欧米外国人でした。とても日本語がお上手で、『日本に暮らして長いんですか?』と訊ねると、『ワタシハポルトガルカラ、テッポウヲモッテキマシタ』。
なかなかの会話のセンスがすぐに理解できたので、『へ~、もっとお若く見えますよっ』と切り返すと、『オ~、ワタシハサイキン、テッポウノセツメイショヲトドケニキタンデスヨ』。
かつてこれほど会話に長けた外国人と、私は出会ったことがありません。
詳しく聞いてみると、ご夫婦は福島県の猪苗代湖で宿泊施設を経営されているとのこと。おそらく日ごろからお客様をお相手に、こうした会話でもてなしているんでしょう。猪苗代湖の名物的存在をイメージしました。
奥様が米蔵の中に進んでから、今度はご主人とのおしゃべりになりました。ご主人は鹿児島県のご出身で、二代前、つまり祖父が幕末の薩摩藩士だったそうです。新政府軍の一員として会津攻撃に参戦し、盛岡の戦闘では腕に大きな刀傷を負ったと語り継がれていました。まさに「わが家の史実」なんでしょう。
戊辰戦争での秋田藩は奥羽列藩同盟を脱退し、新政府軍に加わりました。これを思い止まらせるため説得に来た仙台藩士を、いきなり惨殺する事件も起こしています。ご主人は当時の東北内の事情は知らなかったそうで、とても楽しんでくれましたね。
アメリカ軍の布地、鉄砲の伝来、戊辰戦争と、今日は一日「歴史の日」となりました。私も楽しかったです。