角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

いろいろな主役。

2007年05月13日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm〔3000円〕
5月新作第3弾は、金色基調に桜花が綺麗な綿生地をベースに、緒はエンジです。本物の桜が散ってからではもったいないような美しさと思います。
久しぶりにタイトルを付けてみましょ。「金」に「桜吹雪」ですから、やっぱり「遠山の金さん」ですね。

昨日も今日も寒いです。GW後半から20℃超えの日もありましたから、実演席前のストーブはすでに撤去されています。「暖房機がない」と思うだけで、ひときわ寒さを感じるもんですね。
寒い時期に、私はもちろん散策のお客様も助けられたストーブ、そのときは確かに「主役」でした。

東京からお越しのおばさま二人旅、興味津々実演をご覧でしたが、ふと手元のイ草に目が止まりました。『イ草って、こんなにキレイなの?』。
私の草履に使わせていただいてるイ草は、熊本県八代産です。こちらのイ草農家さんもホームページをお持ちですが、いかに手をかけて育てているかがうかがえます。
もちろんイ草そのものが商品ですから、布を巻かれて見えなくなるのは申し訳なくさえ思ってるんです。
イ草そのものだけ見れば、まさにそれは「主役」なんですね。

今年の実演から使用している「樺草履台」、これまでのブログでご紹介できずにいましたが、実演席ではいくつも話題に上っています。『さすが角館ねぇ!』というお言葉が一番多いのですが、ときに「贅沢」「もったいない」の声も聞かれます。
私と樺細工の関係はこれまでのブログでご紹介済みですが、かかわりが密接であればあるほど、「高価」「贅沢」という感覚は薄らぐもんですね。ですからみなさんが思うほど、スゴいものを道具にしているという印象はないんです。
それでも草履を編んでいない状態で見るこの台は、確かに「主役」の貫禄があるかも知れませんねぇ。





昨晩は丁内のおじさんたちとの飲み会でした。あまり出席率の高くないおじさんが久しぶりに顔を見せ、おもむろに口にした話は、『ロト6で三等当だってよぉ』。当選金額を訊くと、87万3千円也。いきなりその場の「主役」に踊り出ました。
もっとも当たったのは去年の夏のこと、すでに当選金は「車」に変わっておりました。当たってすぐだったら、飲み会に顔を出すはずがありませんからねぇ。

コメント (4)
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