角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

母の日近し。

2007年05月03日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、5月1日、仙台市若林区からお越しくださった奥様の、土踏まず付きオーダー草履です。ご実家の盛岡市からお母さんと二人でお越しです。お母さんも同色の土踏まず付きと、お父さん用をオーダーくださいました。お母さんとお父さんの草履が明日になりますので、3足同時に間もなく出発です。

それにしても、ご実家のお母さんと嫁いだ娘さんが、それぞれのお宅で同じ草履を履いてくださるなんていうのは、作り手としても申し分のない嬉しさです。
このブログでもときどき登場する「母娘物語」、男の私では計り知れない関係がそこにはありますね。

仙台市からお越しのご家族、お父さんが仕事の関係で角館を訪れる機会が多く、先日草履をお買い上げくださいました。実はお母さんが「布草履」を作っている方で、お父さんはお母さんに私の草履を見せるためのご購入だったようです。
お母さんも私の草履を気に入ってくださり、今日実演見学でお越しになったというわけです。

ご自身の用事と西宮家のお客様も多かったため、ごゆっくりの見学は叶いませんでしたが、いよいよ私の草履に挑戦することになりました。草履台にイ草材料、そして編み方ビデオをご購入です。
『出来たのを持ってきますからね~』、ぜひそうしてください。56人目の草履職人誕生です。

東京からお越しのご夫婦、奥様のお母上が「布草履」を作っているとのことで、草履台を興味津々ご覧になり、『これがあると楽ですか?』。
私の布巻草履は草履台がないと大変な苦労ですが、布草履もこの台があるととても姿勢が楽になります。そうお答えすると、『やったー、母の日のプレゼントが出来ちゃった!』。

母の日ギフトに草履台、これこそパーソナルギフトと呼べるんじゃないでしょうか。
布巻草履の挑戦者ではありませんが、私の草履台をご使用ですから57人目の草履職人といたしましょ!

そろそろ「母の日」という言葉が聞かれるようになりました。昨年もやはりプレゼント用に草履のお求めが多かったです。
こういう記念日に利用されると、嬉しさもひとしおなんですよね。

コメント (2)
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