角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

いろんな患者さん。

2006年12月22日 | 製作日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズSサイズ18cm〔2000円〕
クリスマスシリーズに使用した布地が少し残っていたので、子どもサイズを作ってみました。販売は春になると思いますが、可愛いので季節に関係なく気に入ってくださる方がいるでしょう。

ここのところ、子どもサイズを集中的に作っています。今年のシーズン中はほとんど在庫になりませんでしたから、冬場のうちにSサイズも確保したいと思っています。

二女の手術の日、新しい患者さんが入院してきました。7歳の女の子です。当日はこちらも二女のことで頭がいっぱいでしたが、昨日になってカミさんが女の子のご両親と少し会話したそうです。
女の子は、ほとんど耳が聞こえないんだそうです。そのうえ喉にも異常があって、このたびは喉の手術を受けるための入院でした。

わが娘の入院に当たって、またいろんな方々と巡り逢っています。主治医はもちろん、担当の看護師さん、掃除のおばさん、そして同室の患者さんなどです。
耳鼻咽喉科の場合、内臓にも疾患があるという人もときにはいますが、だいたいは見た目が元気です。喉に疾患がない限り、おしゃべりも自由なわけで、するとときおり笑える会話も出てきます。

二女の隣りのベットにいるおばさまが、『これがらイモ洗いサ行って来る、たいしたイイ機械だど、イモ洗いって』。
こう言われたカミさん、どうにも意味が分かりません。入院患者が「イモ洗い」、しかもイイ機械???
その後、ほかの患者さんとの会話で謎が解けました。隣りのベットのおばさまが言っていたのは、「MRI」。「えむあーるあい」が、そのおばさまにかかれば「いもあらい」に変換されてしまったわけです。

こうした楽しい会話を聞くと、草履実演と重なるものがあります。許せるものなら、大学病院で草履実演したいくらいですね。
耳が不自由な7歳の女の子にも、手さえ自由ならこんなことも出来るんだよって見せてあげたいです。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする