角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

今年の漢字。

2006年12月15日 | 製作日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ22cm〔3000円〕
濃紺無地をベースに、緒は花火柄を合わせてみました。通常の配色とはパターンが逆になっています。
お世話になった花火柄も残り僅か、ラストは思いっきり夜空に打ち上げてみました。まず二度は手に入らない生地の場合、最後の草履には格別の思いがありますね。

今日の角館は、春を想わせる好天に恵まれました。思い立って散髪に出掛けたんですが、床屋さんに言われました、『髪切ってる場合でねぇくらいイイ天気だごどっ!』。
明日からまた、雨orみぞれor雪の予報です。特に18日の月曜日は「大雪」だそうです。

今年の「漢字」が発表されてましたね、「命」だそうです。これを聞いて、案外素直に頷きました。皇室の赤ちゃんご誕生もすぐに想いましたが、やはり軽んじられた命のほうが強く頭に浮かびます。他人の命、自分の命、どちらか一方だけ大事という人はいないんだそうです。自分を愛せる人が他人も愛せる、自分の命が尊ければ他人の命も尊い、そういうもんだと思いますね。

自分の「今年の漢字」はなんだろうと考えました。多くの方々と出逢うことができましたから「逢」かなとも思いましたが、これはこれからもずーっと続きます。
もう一度よーっく考えてみて、決まりました、「転」です。
仕事を大きく転回した意と、「起承転結」の「転」です。今年43歳、年が明けて真冬のうちに44歳になります。元気で暮らせるおおむね半分が終わりましたから、人生のこれからしばらくを「転」にしたいと思います。
スタートしたばかりの「転」、先に待つ「結」に向かって長い長い道のりですね。

ときどき「転」に「ぶ」の送り仮名がつくこともあると思います。まぁ、じたばたして起き上がりましょうか。

コメント
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