角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

世界が違えば「???」。

2006年06月02日 | 製作日記
今日の草履は、5月10日、秋田市からお越しくださったご家族のオーダー草履です。
濃い青をベースに緒は桜うさぎピンク、なかなか面白い草履になったと思います。
4足のご注文に追加の2足を含め、合わせて6足が明日の便で出発です。

明日と明後日の二日間で、草履台を作ることにしました。それなりの木工機械が必要なので、とある工場を借り切って作業します。さきほど材料を購入して、その工場へ置いて来ました。
工場長に、『そんたに作って、どごの人買うもんだおご?』と訊かれたので、現在ご注文になっている都県を挙げると、『ほぅ~、オレでだば分がらね世界だナっ』。

木工の世界では、この地で知らない人がいないほどのキャリアをお持ちの工場長ですが、「草履」の世界はちんぷんかんぷんでしょう。それでも、前回作ったときにいろいろな定規を作ってくれたり、塗装の要領も教えてもらっています。ご自身では無意識でも、「布巻草履」の陰の功労者のおひとりに違いありません。

工場から帰ると、またうまい具合に電話がありました。大仙市大曲の、草履台お買い上げ最高齢のおばあちゃんからでした。
『いつ届くか楽しみでねぇ~』。来週の初めには完成することをお伝えすると、『ありがとうございますぅ~、早く作りたくてウズウズしてるの、ほほほっ』。

東京のパワフルおばさんからは、1台追加のメールもいただいています。草履ばかりでなく、「草履台」もこれほど楽しみにしてくださっている方々がいるということに、光栄と感謝を感じています。

月曜日から、5月10日オーダー分を再開します。頑張りますので、もう少しお待ちください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする