ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

山下清の描く 東海道五十三次

2011年11月03日 | 一寸そこまで

          ↑  道中の道しるべ       ↓ チケット

             左:チラシ             右:草津宿街道交流間のスタンプ

                          チラシの裏側


思い切って草津まで行って来ました。草津といえば、春に「蓮の群生」を見
に行きました。「蓮の群生」を二度見に来ましたから。草津は三度めというこ
とになります。尼崎から新快速に乗ると1時間足らずでいけます。

山下清さんが「東海道五十三次」を描いているなんって知りませんでした。そ
れもそのはず、貼り絵にする前の下絵だそうです。5年間の歳月をかけて東
海道五十三次を取材し、体調を崩しながらも、造っていた下絵だそうです。

貼り絵にすることもなく、49歳の若さで、「放浪の旅」では無く「死での旅」に
旅立ってしまったのです。生きておられれば九十歳、この下絵も貼り絵とし
て完成していることでしょうね。返す返すも残念です。

山下さんは写真などではその場でマジックで描いているよですが、実際は放
浪中は描かず、家に帰ってから筆を取ったといわれています。彼の頭の中に
はネガフイルムのようにくっきりと形が、色が焼きついているのですね。

下絵などと呼ぶには勿体ない作品です。これはこれで良い作品ですが、貼り
絵になっていれば又、山下さん独特の雰囲気を持つ作品になっていただろう
と、みてみたかったな~と思います。

放浪先では絵は描かずとも日記はつけておられたようです。その中からの抜
粋だと思いますが、55枚の絵に山下さんの言葉が添えられています。その説
明が面白くて、つい作品集を買ってしまいました。

飛騨高山だったと思うのですが、「山下清美術館・ギャラリー」に行ったこと
もありますが、今日の作品のことは全然知りませんでした。

今の宝塚大劇場が新しくなる前には、廊下に山下清さんが見た、舞台の、確
か「藤娘」だったと思うのですが、大きな作品が飾られていましたが、今は
見当たりません、今度行った時に探してみます。

    
     ↑   買った作品集の表紙        ↓   作品にはそれぞれ 言葉が添えられている


読んでお分かりのように、山下さんの文章には句読点及びかぎ括弧(「 」)
がありません。彼曰く、話すときには「、」とか「。」とは言わないからだそう
です。面白い発想ですね。ここには読みやすいように句読点の代わりに空白が
設けられていますが、実際の日記には小さい字で続けて書かれていたと記憶し
ています。

     

これは交流館での体験コーナーで「版画」の3色刷りをさせてもらいました。
こんな簡単なものでも、形を描く「黒」と「青」「赤」「緑」の4回の手間が掛か
っています。


     ↑   草津宿本陣        ↓ 草津は東海道と中仙道の分岐点
     


帰りは草津宿本陣にも立ち寄りました。疲れたのでしょう、主人も私も新快速
に乗った途端に眠り始め、「京都駅」に着いたのも知らずに寝ていました「大
阪駅」であわてて普通電車に乗り換え、帰宅しました。




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