十三(じゅうそう)の小さな映画館に「氷雪の門」を見に行って来ました。
「キャタピラー」を見に行った時に今度はこの映画を見ようと決めていました。し
かし9月の上映の時、何か行きそびれて、諦めていましたが、今回1週間、7回
(毎日1回目の上映のみ)だけ「アンコール上映」があるというので行って来まし
た。
このお話は私は知っておりました。しかしあまり深く考えることもなく「そんなこ
ともあったん…と言う程度にしか受け止めていませんでした。
しかし、予告編を見た時に、「知っておくべき実話では…」と感じたのです。
終戦時の樺太(現在はサハリン)真岡郵便局で働く電話交換手の9人の乙女
の物語です。日本が8月15日終戦した時、そのドサクサにまぎれ「日ソ不可侵
条約」を破りソ連軍は樺太に攻め込んできて、無差別殺人を行った。日本軍は
戦いは終わっているとして、反撃することはなかった。最後まで通信業務に就
いていた9人の乙女は、ソ連軍の上陸とともに、辱めを受けない為に、青酸カ
リを飲んで自決した。
「生きたい」と言いながら、短い命を閉じた。ソ連は戦いを放棄した日本人に対し
て、無差別に発砲した。戦争のさなかなら「それが戦争と言うものだ」と言えるか
もしれない。しかし、それは終戦後に起こっているところに酷さがある。
この映画は1974年、製作実行予算が5億数千万円を越えた超大作として話題
を呼びました。しかしソ連の圧力によって上映中止となり、葬られた幻の名作と
言われていました。
36年たった今、1本だけフイルムが残っているのが発見された。逸れは再び産声
を上げるのを待っていた、ようだとこの作品の助監督は語ります。こうも言います
「監督をはじめ、総指揮、プロデューサー、脚本、編集、美術等、この作品にかか
わった諸先輩達は無念の思いを抱いたまま鬼籍に入ってしまわれた」その方たち
の「無念の思い」がすべて処理されたと思ったフイルムが1本と言う形で残ってい
たのかと思います。今日の映画は新しくデジタル処理をした作品だそうです。
戦争場面は自衛隊の協力をあおいだそうです。
「氷雪の門」は稚内市の稚内公園に建っているそうです。私達はマイカーで1ヶ月
北海道を旅しましたが、襟裳岬や知床は行きましたが、北の果て、稚内には立ち
寄りませんでしたから、知りませんでした。
十三の小さな映画館でする映画は、大きな映画館では上映しない作品ですから、こ
の映画もほんの一握りの人しか見ることが無いのだと思えば、残念だな~と、もった
いないな~と思います。
我家の小菊はどういうわけか、この色1色になってしまいました 不思議?
最近、野坂昭如原作『火垂の墓』の合唱組曲を神戸市役所センター合唱団により生まれ変わりました。DVDテレビ版もみました。幼い兄妹の終戦を挟んで栄養失調でなくなるという可愛そうな物語でした。
映画の始めと終わりに氷雪の門が出てきます。天気の良い日にははるかかなたに樺太が見えるとか…。 知ったからには一度行ってみたいです。
「火垂の墓」はテレビでアニメで見た記憶があります。野坂さんの実話でしたよね~。何ですかテレビの中のご本人とは感じが違うのですが…。幼い頃のお話ですから、違って当たり前ですけど。
礼文島ではお目当てのレブンアツモリソウが丁度咲いていました。ウニ丼美味しかったです。久しぶりにアルバムを開いて見ました。2006.6.12に3泊4日旅でした。
書き忘れました。火垂の墓の合唱組曲は、作曲 新実徳英、作詞車木蓉子です。
レブン・リシリにしかない花が多いんですね。
「ウニ丼」美味しそう、採りたてでしょうからね。
私の友人で生もの駄目な人が、レブン・リシリに行って「生ものばかりで食べるものがなかった」と言いました。私が変わりたかったです。
益々行きたくなりました。
コメントを頂嬉しかったです。
良いお年をお迎えください。
私もgooのブログを2007年から始めましたが、月間4~5件程度です。
コメント欄で記載して良いのか解りませんがプログのURLをお知らせします。
http://blog.goo.ne.jp/hamachan_2007
花の島、礼文島お勧めです。
来年もプログ楽しみにしています。良い新年を迎えられますように。