ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

「遍路歩記」写真展を見て

2010年09月23日 | 一寸そこまで
    
               宮本さんが遍路で出会った青年達ですが
            過って彼らは別々に世界中を旅していた青年です
              その二人が、外地の旅先で出会いました
              そして又遍路道で出会ったと言うのです
              そんな不思議な出会いもあるのですね~
           これからの人生 無二の親友になる兆しでしょうか


今宵は満月です。お月様が綺麗です。風があるのでしょう、今まで見たことのない
速さで雲が流れているのが判ります。


22日(水)朝日新聞大阪本社のアサコムホールでの催し、宮本光男さんの「遍
路歩記」を見に行ってきました。宮本さんのブログは見ていましたので、楽しみ
に行きました。

ご本人の言葉によりますと「…前略… 私はカメラマンではない。だから写真
展とは違う。歩きながら撮ったカットに、毎日付けた日記に絡めて絵日記なら
ぬ写真日記としてみていただきたい。 
そしてぜひ四国を歩いてください。四国で迷子になってみてください」

題名の通り、四国88ヶ寺の写真ではなく、遍路路で出会った人たち中心の写
真でした。私もいろんな方との出会いはあったのですが、写真は撮りませんで
した。都会育ちの私は、自然がとても恋しくて、もっぱら、花や風景でした。

今日のこの写真を見て、私も出会った方にお願いして、写しておけばよかった
と後悔の思いです。それこそ一期一会の思い出だったのに…。

「そえみみず」の遍路道歩きたかったです。前日の雨で、「危ないから止めな
さい」と宿の方に止められて国道を行きました。味気ない国道を歩きながら
「歩きたかった!」と呟いていました。宮本さんは歩かれたようですが、遍路
道に手が加えられて、無粋な階段の写真でした。「せんでもいい事を…!」と
言う宮本さんの呟きと共に。

女体山越え:最後の難関と言われるコース、覚悟して往きました。そこさえ越
えれば「88番の結願寺」その難所が何処にあるかもしらぬまま、垂直に限り
なく近い崖を目にしたとき、「ここだ!」と杖を持っては登れないので、主人
に持ってもらい「がんばれ!がんばれ!」と自分を励ましながら登りました。
だが難関はそこだけで、気がつけば、大窪寺についていました。「あれっ!」
と言う感じでした。宮本さんもそのように感じられたようです。

お接待:観るに見かねて、車へのご招待がありました。宮本さんも私も、親切
に感謝はすれど「歩きたいので…」お断りしたこと。道を間違っていると、何
処からともなく「そっちじゃないよ」と声が掛かる、自動車を止めて声が掛か
る、四国の人の親切を宮本さんも私も受けた。お接待もお金、品物と数えき
れないくらい受けた。

私が一番印象に残っているのは、早朝でした。手に持った笊から「今、畑から
採ってきたのよ、お接待します」と4粒のイチゴを下さった。ご自分が食べる
つもりの数個のイチゴを私達の為に分けてくださったおばあさん、本当にあり
がたかったです。

写真を見ながら色々なことを思い出しました。時には当時のことを思い出し、
胸に迫る思いもありました。

あ~、遍路しておいてよかった、とつくづく思いました。遍路の経験が、私を
変えたのか変えなかったのか判りません。2年かけての区切り打ちですから、
四国の自然の美しさ、人の情けのありがたさは、常々思い出しております。思
い出している時の私は、心豊かにそして優しくなっています。

四国の子ども達は、出会えば、大きな声で挨拶してくれます「おはようござい
ます」「こんにちわ」って、その子ども達の笑顔に添えられていた文章の一部
です。心に残った言葉「挨拶は心のごみを へらしてくれる」本当に、挨拶の
接待を受けると、その日一日辛さに耐えられる気がしたものです。

「また四国に来てください」と宮本さんの声に送られて、会場を後にしました。

心ではもう一度行きたいと思っています。でももう一度1400キロ歩きとお
せる体力はないと思います。だからあの時行ってよかったと思っています。大
きな心の財産になっています。



              「紐サボテン」の花   今年は沢山咲きました
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4 コメント

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遍路歩記展 (竜馬16)
2010-09-23 23:31:47
最終日にお越しいただいたのですね。
写真1枚ごとに、日記風の文章が添えられていて、自分の歩いた実体験とオーバーラップして、写真物語のなかに誘い込まれましたね。
また四国で迷子になってきたいですね。
返信する
Unknown (いっさ)
2010-09-29 09:07:25
四国を歩かせてもらった事、私も本当に
良かったといつも思っています。
そしてちっちさんに出会う事が出来、
私も見習って遍路記を作って、本当に
良かったと、読み返す度に感謝しています。
忘れてしまって今では読み返してみて、あの時でなければ
書き残す事が出来なかったと思っています。
返信する
Unknown (ちっち)
2010-09-29 22:59:20
いっささん

本当に良い経験でしたね。

一茶さんご夫妻とのご縁も頂きましたし、
遍路記も書いておいてよかったですね。

生涯で一番贅沢なたびかも知れませんね。
返信する
お願い (宮本光夫)
2011-01-14 16:54:23
遍路歩記の宮本です。その節はありがとうございました。
実はこのページに書かれているちいさなしあわせさんのご感想を、新しいパネルにつかわせていただきたいと連絡させていただきました。よろしければ、メールアドレスをお教えいただきましたら、パネルの案をお送りします。3月と4月に徳島県内で展示の予定です。よろしくお願いします。
miyamo@md.pikara.ne.jp
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