人の命の終わりは誰にもわからない。わかっていたら良いと思われ
ますか? 私は「ノー!」ですよ。生きることを許された日々の過ぎ行
くのを数えながら生きていくなんて、たまりませんよ。
平幹二郎さんがお風呂場で急死されたようですね。一人暮らしだっ
たそうですから、想定済みだったかも知れません。ぽっくり死を望ん
でいるのですから、何時何処では考えていませんが、やっぱり「風呂
場」だけは避けたいです。あまりにも惨めに老いている体を見られた
くないですね。やっぱり死ぬまで私も女ですもの。
佐藤愛子さんでしたかしら「一人で死ぬことが寂しいとは限らない。
人生に満足し、安心して旅立つ方も多い」この言葉には条件があるよ
うに思います。「老齢」と呼ばれる年代であること。
この頃のように、やたらと色んな形の殺人が目に余りますが、これは
お気の毒だと思います。突然に未来を奪われるのですものね。
今、「死刑廃止」が言われるようになりました。私は反対です、人の未
来を奪って、自分は生きようなんて、命はひとつです。奪った命は自
分の命で償う。償うという言葉はむなしいです、だって、命を絶たれた
人の未来は帰って来ないのですものね。だからと言って、殺人者の命
を救うこともないはずです。
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