緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

フェルディナンド・カルリ作曲48のプレリュードよりト長調を弾いてみた

2022-05-21 21:51:37 | ギター
フェルディナンド・カルリの曲は殆ど演奏したことがないし、録音も一部の2重奏曲や初級練習曲を除いて殆ど聴いたことがない。
今日、カルリの短い前奏曲でいい曲を見つけたので弾いてみた。

「ギターのための48のプレリュードと24の作品集 Op.114」よりプレリュードト長調





殆ど初見演奏なので、ビリ付き等聴きづらい箇所がある。

初級レベルの曲とはいえ、初めて弾く曲を録音しようと無理をしたため額に夥しい量の汗をかきなながらなんとか弾き切った「ギターのための48のプレリュードと24の作品集 Op.114」よりプレリュードト長調 2022年5月21日21:28

カルカッシやこのカルリなど教育目的から大量に作曲された練習曲などの小品のなかには、なかなか音楽的にも優れた曲が埋もれているように思う。
今のギター教育界の現状は全く分からないが、教室ではこのような古典の曲を多数、レッスンに取り入れているのであろうか。

参考としてこの曲集の解説として掲載されていた作者の紹介文を転載させていただく。

「1770年2月10日イタリアのナポリに生まれる。幼い頃、はじめソルフェージュの手ほどきをうけ、チェロを学んだ後、ギターに転じている。教師も教本も不備であった当時の事情からギターは独学である。
1808年パリでの演奏会にい成功し、その後パリに定住した。この後の十数年間に、作品番号で400曲以上の作曲をしているから、大変な多作家である。
1825年にギターのための和声学を出版しているが、晩年は健康に恵まれず、1841年パリに没している。
作品は、ギターの独奏曲のほかにギター二重奏曲に優れたものが多く、他の楽器との二重奏・三重奏・四重奏、小管弦楽とのギター協奏曲などがある。不朽の名作として親しまれる教本も著名である。
一般にギター曲には大きな構成の作品に良いものが少ないのであるが、カルッリがその方面で成功作を多く残していることは着目に値する。
作品の構成は周到綿密であり、作風は清新・明快・温和で、若々しく華やいでいる。」

なおウィキペディアに非常に詳しいカルリの解説があるので合わせて参照いただきたい。

ウィキペディアのカルリについての記載

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2 コメント

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Unknown (けんいち)
2022-05-22 00:14:08
マリオ・トルタによるカルリの論文や作品表がありますが、まだまだその全貌は明らかになっていないですね。私はライフワークとしてカルリの曲の入ったCDは極力集めるようにしていますが、まだまだ録音されていない曲が多いですね。
近々カルリの新しいCDが出るみたいで楽しみです。
https://tower.jp/item/5439384/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%83%E3%83%AA%E5%86%8D%E7%99%BA%E8%A6%8B
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Unknown (緑陽)
2022-05-22 17:37:28
けんいちさん、こんにちは。情報提供ありがとうございました。
おっしゃるようにカルリの録音は少なく、全貌は殆ど明らかになっていないようですね。失われた曲や出版されなかった曲も多いようですし。
今日、手持ちのレコード等でカルリの曲がないか探してみたところ、ギター協奏曲イ長調やギター二重奏のものがありました。
ギター協奏曲はジークフリート・ベーレントとイ・ムジチ合奏団との共演(ドイツ・グラモフォン)とカール・シャイトとウィーン室内合奏団との共演(国内番:キングレコード、外盤:VOX)がありました。ベーレントはなかなかの演奏でしたね。彼はマンドリンオーケストラ曲もいくつか作曲しています。
二重奏は有名なOP34-2(ト長調)、これはジョン&ブリームとプレスティ&ラゴヤの録音がありました。プレスティ&ラゴヤはさすがに上手いですね。
あとはOP96-3があったくらいでしょうか。
あとフルーとの二重奏が探せばあるかもしれません。
今後、ギター独奏曲でいい曲が発掘されていけば良いですね。
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