今乗っている車の走行距離が16万kmを超えたが、まだまだ元気であと更に10万km以上は乗れそうな感じがする。
もっとも海外に輸出された日本製の中古車は30万kmとか40万km以上も使用されるという。
防錆力が向上した今の車は、ボディやシャーシが腐食してダメにならなければ、あとは消耗部品をしかるべき時期に交換してメンテナンスをしっかりやっていけば、30万kmでも40万kmでも使用に耐える性能を持っている。
エンジンやミッションなどの重要部品はオイル交換をきちんと守り、むちゃな操作(例えばレッドゾーンまで回すとか)さえしなければ壊れることは無い。
消耗部品とは、エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイル、クーラントをはじめ、オイルシールやガスケット類、タイミングベルトなどのベルト類、燃料フィルター、ゴムホース類、マウント類、点火プラグ、プラグコード、ウォーターポンブ、マフラーなどである。
オルタネーターも10万kmを超えたらオーバーホールするか、リビルド品に交換した方がいい。
むかし林道に行った帰りに、オルタネーターのベアリングが焼き付いて固着し、走行不能となってしまったことがあった。
車をレッカー車で運んでもらい、自分はホテルに泊まらざる得なくなり、痛い出費となった。
この時オルタネーターをリビルド品に交換したが、交換して数か月で今度はウォーターポンプから水漏れが発生し、これも交換する羽目となった。
オルタネータとウォーターポンプを駆動するベルトは共通なのだが、オルターネータ交換時にベルトをきつく締めすぎたのかもしれない。
タイミングベルトはたいてい10万kmで交換するが、この時に一緒にウォーターポンプも交換してしまった方が工賃は安くて済む。
(私は別々に交換したが)
タイミングベルトやウォーターポンプは素人がそう簡単に交換できるものではないが、クーラント、ミッションオイル、点火プラグや燃料フィルターは自分でも交換したことがある。
ミッションオイルは注入用の専用ポンプを以前持っていたが、2年半前の引っ越しの際に捨ててしまった。
燃料フィルターは比較的に簡単に交換できるが、フィルターの両側とガソリンの配管との間に挿入するガスケット(アルミ製)を新品に交換せず再使用したら、そこからガソリンが漏れていることに気付き、旅先でディーラーに銅製のワッシャを急遽入れてもらったことがあった。
素人のメンテはこういうことがあるから怖い。
しかし交換をプロに頼むとかなりの出費になるのが痛い。
そこで自分で交換できるものは自分でやってしまおう、ということになる。
交換作業もやってみると意外に楽しいものだ。
こういう消耗パーツは駄目になってから交換するのではなく、しかるべき交換時期に来たら交換するのが鉄則だ。
先のオルタネータベアリング固着のような事態が起きる前に交換しておいた方が、長い目でみたら車の寿命を延ばせるのではないかと思う。
要は、壊れてから交換するのでは壊れる前に交換しておく、ということである。
今日交換した消耗部品はシフトレバーの根元にあるスペーサー類だ。
このスペーサー類が破砕するとシフトレバーを支えきれなくなり、レバーがグニャグニャになってしまう。
今現在シフトレバーは特段不具合を感じていないが、今のうちに交換しておくことにした。
購入したオーバーホール用キット。
交換部品とグリスが袋詰めされている。
グリスの量が少ないのが気になる。
今日の夕方5時。
暑さが引いた時間を見計らって作業に取り掛かった。
交換前の状態。
まずはシフトレバー周辺のカバー類を外す。
下の写真は先日取り付けた社外品のシフトレバーブーツカバー(合成皮革製)だ。
これをとフロアカバーがはがす。
フロアカバーを外した状態
10mmのソケットレンチで4本のボルトを外す。
ある程度緩んだら、ソケットだけで手で回した方が速い。
シフトノブを外さないとブーツカバーは取れない。。
外したシフトレバーブーツ。
裏面は台所の流しの円形のゴムマットみたいだ(あるいは昔の新幹線のトイレで見かけたもの?に似ている)。
ブーツカバーとレバーのシャフトが接する部分に潤滑剤(CRE556)を塗布しないと抜けづらい。
シフトレバーブーツを外したら、シフトレバーの根元に円形のじゃばらのブーツが現れた。
このブーツも外さなければならない。
ところがこのブーツを取り外すのが大変だった。
シフトレバーのシャフトが段差となっており、ブーツの穴の径が根元の細いシャフトの径に合わせてあるので、段差から上側に抜けていかないのだ。
CRE556を大量にぶっかけて、この穴を拡げようとやっきになる。
しかしこの穴周辺のゴムが意外に硬く、穴が拡がってくれないのだ。
手に油が付いてすべってなかなか上手くいかない。
もうどうでもいいから、こいつをひっぱがしてやれ、という気持ちになり、下側からめくりあげるようにして引っ張り上げたら、穴の一部が段差の上側に乗っかってくれた。
反対側も乗っかるようにブーツを引っ張りあげたらやっとブーツが太い径のシャフトまで上がってきてくれた。
シャフトにCRE556をスプレーして、ブーツを引き抜く。
こういう、剥がし方のコツを商品の説明書に入れて欲しいものだ。
ブーツをひっぱがしたら、ミッションの上部が見えてきた。
シフトレバーの根元に円盤が3本のボルトで固定されている。
この円盤とシャフトとの隙間に黒くなったグリースが大量にはみ出している。
この円盤を固定しているボルトをラチェットレンチで取り外す。
ボルトを外したところ。
円盤を外したら、シフトレバーを引き抜くことが出来る。
オレンジ色のは、シーリング材を塗布した跡であろう。
水没しても水が浸入しないようにしているのか。
引き抜いたシフトレバー。円球の上にゴム製のカラーとスペーサーがはめられている。
外したカラーとスペーサー(金属製)。グリースが大量に付着している。
しかし意外にもこれらは破断も劣化もしていなかった。
ホールにはシフトレバー下部を支えるゴム製のカラーが見える。
これも交換する。
交換するためには、12mmの六角ボルトを外す必要がある。
このボルトを外すためにまず下のめがねレンチで試したが、隙間が狭いためにボルトが回せない。
そこで下のラチェットレンチを使うことに。
ボルトは固く締っていた。かなり力を入れないと外れない。
ボルトを外したところ。
外した下側のカラー。マイナスドライバーでほじらないと取り外せなかった。
これも劣化していなかった。
上側も下側もこのカラー(純正品)には切り欠きがあった。
この切り欠きの位置を誤って取り付けると何か影響が出るのかもしれない。
下側のカラーを取っぱらったところ。
新品の交換用カラー。
上下共通。純正品は上側のカラーの方が高さが高い。
外したボルトと交換用ボルト。
波形スプリング。
金属製のスペーサー。上側のカラーと波形スプリングとの間に挿入する。高さ調整のためのパーツか?。
下側のカラーにグリースを塗布しホールにはめ込み、ボルトを締める。
上側のカラーとシフトレバーの下側にグリースを塗布して、スペーサーと波形スプリングと一緒にシャフトに通して、はめ込む。
用意されたグリースの量が少ない。
こんな量で足りるのか?。
カラーとカラーとシャフトの接触部分程度の量しかない。
なので、シャフト下部の部分は元々付着していたグリースを再使用することにした。
それでも足りないような気がして、一抹の不安を残す。
円盤を載せて3本のボルトで固定する。
その際、波形スプリングの位置が偏らないように注意する。(写真を撮り忘れた)
ブーツを元通りに装着する。
シフトレバーノブをねじ込む。
フロアカバーを敷き、完成。(合成皮革製のブーツカバーを取り付けるのを忘れた)
試乗して、シフトに異常を感じないか確認する。
もっとも海外に輸出された日本製の中古車は30万kmとか40万km以上も使用されるという。
防錆力が向上した今の車は、ボディやシャーシが腐食してダメにならなければ、あとは消耗部品をしかるべき時期に交換してメンテナンスをしっかりやっていけば、30万kmでも40万kmでも使用に耐える性能を持っている。
エンジンやミッションなどの重要部品はオイル交換をきちんと守り、むちゃな操作(例えばレッドゾーンまで回すとか)さえしなければ壊れることは無い。
消耗部品とは、エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイル、クーラントをはじめ、オイルシールやガスケット類、タイミングベルトなどのベルト類、燃料フィルター、ゴムホース類、マウント類、点火プラグ、プラグコード、ウォーターポンブ、マフラーなどである。
オルタネーターも10万kmを超えたらオーバーホールするか、リビルド品に交換した方がいい。
むかし林道に行った帰りに、オルタネーターのベアリングが焼き付いて固着し、走行不能となってしまったことがあった。
車をレッカー車で運んでもらい、自分はホテルに泊まらざる得なくなり、痛い出費となった。
この時オルタネーターをリビルド品に交換したが、交換して数か月で今度はウォーターポンプから水漏れが発生し、これも交換する羽目となった。
オルタネータとウォーターポンプを駆動するベルトは共通なのだが、オルターネータ交換時にベルトをきつく締めすぎたのかもしれない。
タイミングベルトはたいてい10万kmで交換するが、この時に一緒にウォーターポンプも交換してしまった方が工賃は安くて済む。
(私は別々に交換したが)
タイミングベルトやウォーターポンプは素人がそう簡単に交換できるものではないが、クーラント、ミッションオイル、点火プラグや燃料フィルターは自分でも交換したことがある。
ミッションオイルは注入用の専用ポンプを以前持っていたが、2年半前の引っ越しの際に捨ててしまった。
燃料フィルターは比較的に簡単に交換できるが、フィルターの両側とガソリンの配管との間に挿入するガスケット(アルミ製)を新品に交換せず再使用したら、そこからガソリンが漏れていることに気付き、旅先でディーラーに銅製のワッシャを急遽入れてもらったことがあった。
素人のメンテはこういうことがあるから怖い。
しかし交換をプロに頼むとかなりの出費になるのが痛い。
そこで自分で交換できるものは自分でやってしまおう、ということになる。
交換作業もやってみると意外に楽しいものだ。
こういう消耗パーツは駄目になってから交換するのではなく、しかるべき交換時期に来たら交換するのが鉄則だ。
先のオルタネータベアリング固着のような事態が起きる前に交換しておいた方が、長い目でみたら車の寿命を延ばせるのではないかと思う。
要は、壊れてから交換するのでは壊れる前に交換しておく、ということである。
今日交換した消耗部品はシフトレバーの根元にあるスペーサー類だ。
このスペーサー類が破砕するとシフトレバーを支えきれなくなり、レバーがグニャグニャになってしまう。
今現在シフトレバーは特段不具合を感じていないが、今のうちに交換しておくことにした。
購入したオーバーホール用キット。
交換部品とグリスが袋詰めされている。
グリスの量が少ないのが気になる。
今日の夕方5時。
暑さが引いた時間を見計らって作業に取り掛かった。
交換前の状態。
まずはシフトレバー周辺のカバー類を外す。
下の写真は先日取り付けた社外品のシフトレバーブーツカバー(合成皮革製)だ。
これをとフロアカバーがはがす。
フロアカバーを外した状態
10mmのソケットレンチで4本のボルトを外す。
ある程度緩んだら、ソケットだけで手で回した方が速い。
シフトノブを外さないとブーツカバーは取れない。。
外したシフトレバーブーツ。
裏面は台所の流しの円形のゴムマットみたいだ(あるいは昔の新幹線のトイレで見かけたもの?に似ている)。
ブーツカバーとレバーのシャフトが接する部分に潤滑剤(CRE556)を塗布しないと抜けづらい。
シフトレバーブーツを外したら、シフトレバーの根元に円形のじゃばらのブーツが現れた。
このブーツも外さなければならない。
ところがこのブーツを取り外すのが大変だった。
シフトレバーのシャフトが段差となっており、ブーツの穴の径が根元の細いシャフトの径に合わせてあるので、段差から上側に抜けていかないのだ。
CRE556を大量にぶっかけて、この穴を拡げようとやっきになる。
しかしこの穴周辺のゴムが意外に硬く、穴が拡がってくれないのだ。
手に油が付いてすべってなかなか上手くいかない。
もうどうでもいいから、こいつをひっぱがしてやれ、という気持ちになり、下側からめくりあげるようにして引っ張り上げたら、穴の一部が段差の上側に乗っかってくれた。
反対側も乗っかるようにブーツを引っ張りあげたらやっとブーツが太い径のシャフトまで上がってきてくれた。
シャフトにCRE556をスプレーして、ブーツを引き抜く。
こういう、剥がし方のコツを商品の説明書に入れて欲しいものだ。
ブーツをひっぱがしたら、ミッションの上部が見えてきた。
シフトレバーの根元に円盤が3本のボルトで固定されている。
この円盤とシャフトとの隙間に黒くなったグリースが大量にはみ出している。
この円盤を固定しているボルトをラチェットレンチで取り外す。
ボルトを外したところ。
円盤を外したら、シフトレバーを引き抜くことが出来る。
オレンジ色のは、シーリング材を塗布した跡であろう。
水没しても水が浸入しないようにしているのか。
引き抜いたシフトレバー。円球の上にゴム製のカラーとスペーサーがはめられている。
外したカラーとスペーサー(金属製)。グリースが大量に付着している。
しかし意外にもこれらは破断も劣化もしていなかった。
ホールにはシフトレバー下部を支えるゴム製のカラーが見える。
これも交換する。
交換するためには、12mmの六角ボルトを外す必要がある。
このボルトを外すためにまず下のめがねレンチで試したが、隙間が狭いためにボルトが回せない。
そこで下のラチェットレンチを使うことに。
ボルトは固く締っていた。かなり力を入れないと外れない。
ボルトを外したところ。
外した下側のカラー。マイナスドライバーでほじらないと取り外せなかった。
これも劣化していなかった。
上側も下側もこのカラー(純正品)には切り欠きがあった。
この切り欠きの位置を誤って取り付けると何か影響が出るのかもしれない。
下側のカラーを取っぱらったところ。
新品の交換用カラー。
上下共通。純正品は上側のカラーの方が高さが高い。
外したボルトと交換用ボルト。
波形スプリング。
金属製のスペーサー。上側のカラーと波形スプリングとの間に挿入する。高さ調整のためのパーツか?。
下側のカラーにグリースを塗布しホールにはめ込み、ボルトを締める。
上側のカラーとシフトレバーの下側にグリースを塗布して、スペーサーと波形スプリングと一緒にシャフトに通して、はめ込む。
用意されたグリースの量が少ない。
こんな量で足りるのか?。
カラーとカラーとシャフトの接触部分程度の量しかない。
なので、シャフト下部の部分は元々付着していたグリースを再使用することにした。
それでも足りないような気がして、一抹の不安を残す。
円盤を載せて3本のボルトで固定する。
その際、波形スプリングの位置が偏らないように注意する。(写真を撮り忘れた)
ブーツを元通りに装着する。
シフトレバーノブをねじ込む。
フロアカバーを敷き、完成。(合成皮革製のブーツカバーを取り付けるのを忘れた)
試乗して、シフトに異常を感じないか確認する。