緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

母校マンドリンクラブ創部記念演奏会練習初参加

2018-04-23 22:12:10 | マンドリン合奏
昨日(22日)、札幌市某区民センターで母校のマンドリンクラブ記念演奏会ための合同練習に初参加した。
この演奏会は7月中旬に札幌で、母校マンドリンクラブ創部50周年を記念して現役生とOB・OGの合同で開催されるものである。

前日の土曜日は格安航空会社を利用し実家に帰省した。
この格安航空会社は楽器を預けると往復8千円もオプション料金が追加されるので、楽器は実家に置いてある兄のギターを借りることにした。
実家では年老いた両親が迎えてくれた。兄も来てくれて、夜は寿司を食べながら久しぶりに家族との夕食に日頃の疲れも和らいだ。

翌日、不安を感じながらも練習会場に1時間前に到着。
少しでも練習しようと思ったが、それらしき人は誰も来ていない。
受付に聞くと会場は15分前に開けるとのこと。
私よりもずっと上のOBの方々が開場前に来ていたが、会場に入ってから同じパートの方に初参加である旨伝え挨拶をする。
座席や譜面台等をセットし、曲慣らしをしていたら、事前連絡していたギタートップの方(女性)が私に挨拶してくれたのでほっとした。
殆ど知らない面々だったが、中にもしかして私が学生時代一緒だった方が2名ほどいるのではないかと感じた。
しかし30数年も一度も会っていないのである。人見知りの私が話しかけるのは大変なエネルギーであった。

メンバーが揃い、指揮者が正面に立った直ぐ後、指揮者から今日初参加の方がいるから挨拶して欲しいと突然言われびっくりしたが、この練習に対し思い描いていたことをそのまま話すことにした。
まず自分が第16代のOBで関東の某所から来たこと、昨日は実家に泊めてもらったこと、そして10年前の40周年の時に、同期のMさんから直接誘われたのに仕事が超多忙だったので行けなかったけど、今回は是非参加したいと思って来たことなどをまず話した。
それから卒業以来30数年間一度もマンドリンオーケストラのステージに立つことの無かった私が、今年になって5月に開催されるある大規模な演奏会に参加することになり、マンドリン音楽に積極的にかかわるようになったことも話した。
今日のために練習は数回しかしていないが、本番までの間に皆さんの音にできるだけ早く合わせられるように頑張りたいと思っていることを話した。

そしていよいよ練習開始。
第二部の曲から始まる。指揮者は第11代の方。
最初の曲は末廣健児作曲の「流星群」。
若い世代らしい幸福感に満ちた曲であるが、作曲者がギターのことを良く知っていると感じさせる曲であり、ギターパートにも主役を与えている。途中の3連符、6連符のリズムが難しい。
その後Rhapsody in Blue、Music for Playと続く。
この指揮者の方はとてもわかりやすい指揮をすると感じた。

休憩時間にベースの方が話しかけてきてくれた。
私が4年生の時の1年生だったOさん。
自分のことを覚えているかと聞いてきたが、もちろん覚えていると返した。
あの頃一緒だった面々の近況などを話してくれた。
Oさんと同期だったギターパートのCさん、彼女は私の弟子であったが、札幌にいることを教えてくれた。
Cさんのことは卒業してからもずっと忘れることはなかった。折にふれて何度かどうしているだろうかと思い出すことがあった。
Cさんが4年生の時の定期演奏会の当日、私が東京から電話したのを覚えてくれているだろうか。
20代の一番苦しかった時だった。
その後、同期のMさん、2年上のTさん、Kさんと話した。
Mさんとは10年前の40周年の時のこと、Tさんとは卒業してからの仕事のことや、学生時代の頃のメンバーがどうしているかなど聞きあった。
Tさんは学生時代とても話しにくい方だったが、今日話してみてとても話やすかった。
30年以上月日が経ったが、Tさんは穏やかになったと思った。
Kさんは札幌で母校の卒業生が集まって結成したマンドリンクラブの活動ことなどを話して下さった。
またベースのOさんから、5月に東京新宿で開催される演奏会に母校の卒業生が参加していることを聞いた。
28日に練習があるから名札を見て確かめてみようと話した。
休憩時間はあっという間に過ぎた。

第三部は指揮者が変わり、第2代の方だった。
鈴木静一の交響詩「北夷」から始まる。
この曲が私の父が生まれる前年の1928年に作曲されたこと。
昭和の初めで北海道に行くには列車という手段だったであろうが、初めて北海道の大地に立った時の印象、感動の気持ちを表現することなどを話してくれた。
冒頭の①弦②弦ないし②弦③弦間をすべるように奏する箇所の入りが難しい。
途中ピチカートで奏されるアイヌの歌が印象的だ。
鈴木静一の若い頃のまだ職業作曲家になる前の作品。曲に純粋さ、素朴さを感じる。
この後、Bottacchiariの「交響的前奏曲」に移る。
この曲はなかなかの力作だ。短いが完成度の極めて高い、演奏し甲斐のある曲。
この曲からは学ぶべきことがたくさんあると感じた。
その後学生時代に演奏した序曲「レナータ」、アンコール曲と続いた。

4時間が短すぎるほどであった。
私の練習の出来は、3割、4割といったところ。
5月の演奏会が終ったら猛練習だ。
次の練習は6月に行きたいと思っている。
今は5月の演奏会に向けて全力をあげなければならない。

練習が終わり、東京から練習に来ているOBの方が話しかけてくれた。
私より3代上の方。
千葉の船橋で母校や札幌の大学のOB中心で活動しているマンドリンクラブの方でもあり、もしよかったらどうかと言ってくれた。
5月開催の演奏会にもこのマンドリンクラブのメンバーが参加しているとのことだった。
最後に指揮者や事務局の方が話しかけてくれた。
皆いい方々だと思った。

夜家に帰って家族とジンギスカンを久しぶりにたらふく食べ、ビールを1リットルほど飲んだ。
学生時代のメンバーと長く話せなかったことが残念であったが、6月の練習もあるし演奏会後の懇親会あるようなので楽しみだ。
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