緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

点火系消耗部品の交換作業

2017-11-03 20:41:38 | 
数か月前から、特に雨の日に加速すると息継ぎする症状が現れ始めた。
数年前も同じような症状が出たが、この時は晴れの日でも息継ぎした。
今回の症状は雨の日に出る。
10月下旬に、大きな台風が2回やってきたが、1回目も2回目もいつもよりも激しい息継ぎ症状に見舞われた。
特に1回目の台風の際は、朝の出勤時に交差点で信号が青に変わり発進しようとしてアクセルを踏んでも殆ど加速しなくなり、交差点の真ん中で立ち往生に近い状態となり青くなった。
慌てふためき強烈にアクセルを踏み込んだら、なんとかならりくらり進み、その後一旦停車、様子を見てスタートしたが息継ぎは断続的に続いた。
しかししばらく運転しているうちに息継ぎは徐々に解消されていった。
明らかに失火による息継ぎに違いないのだろうが、雨との関連性が今一つ釈然としない。
点火系部品であるプラグやプラグコード、ディストリビューターキャップの経年劣化による消耗の可能性が高いと感じたが、もう一つの可能性として、ガソリンタンクの中に雨水が入り込んでいるかもしれないと思った。
そう言えば、息継ぎするようになってから車体の右後方から振動時にミシミシとなかり大きな金属の摩擦音がするようになっており、ガソリンタンク周辺の配管にもしかして亀裂が入っているかもしれないと思ったが、この場合はガソリン臭がするだろうし、ガソリンの消費もいつもより早くなるはずで、可能性としてはかなり低いと思われる。

いずれにしても原因がはっきり分からない場合は、消去法で対策していくしかない。
まずは数年前の息継ぎの症状で解決したプラグの交換と合わせて、約10年間交換していなかったプラグコードとこれも約15年間交換していないディストリビューターキャップを交換することにした。

プラグとプラグコードはアマゾンで注文した。





プラグは3本で1,500円程度、プラグコードはちょっといいものを買った。値段は7,000円くらいだったと思うが、永井電子製のシリコン製のものだ。
ディストリビューターキャップとパッキン、ローター、ボルトはディーラーに注文した。
合計で2,000円ちょっと。



ボルトは設計変更されていたが、パーツカタログでは数量が1本となっていたので、1本で注文したが後で2本であることに気付いた。
パーツカタログに騙されたが、現車を確認すべきだった。ボルトは再使用することにした。

今日の昼、快晴、暑いくらいの陽気のなか、注文していた部品をディーラーまで取りに行き、午後から作業に取り掛かった。
まずプラグの交換をしようと思ったが、プラグホール周辺がとても狭く、手が入っていかない。
しかし、15年前にはこの狭さで自分でプラグを交換したことがある。周辺のパーツ類も一切外さないで交換できた。
しかし15年も経ち年を取った自分には周りの邪魔なパーツ類を外してスペースを確保しないと、とても交換は出来そうもなかった。
そこで一番邪魔なインタークーラーを外すことにした。



インタークーラーは3本のボルトで固定されている。







レンチでボルトを舐めないように慎重に外していく。
インタークーラーにつながっているインテークホースと、スロットル側との間に接続している金属製のチャンバー、オイルキャッチタンクから伸びている配管も外さなければならない。
結構大変だ。







外したインタークーラー



インタークーラーは難なく外れたが、その直ぐ下に黒い遮熱板が固定されており、これが簡単に外れそうにない。やっかいなことになった。



昔この遮熱板を取り外そうとして、一番下の手の届かないボルトを外そうとして高い工具を買ったものの、その工具でも外れなかったことがあった。
しばらく悩んだが、結局この遮熱板は外さず、プラグ交換することにした。

まず、プラグコードを1番から順に外していく。



外したプラグコード。



以前、タコ足のエキマニを装着していたことがあり、遮熱板を外していたので、プラグコードの周りを熱から守るために耐熱布や耐熱シートを巻いていた。

プラグコードを外したら、プラグの頭が見えようになる。



そこにプラグ交換用の専用レンチを差し込んでプラグを抜いていく。



この専用レンチは15年くらい前に最初のプラグ交換の時にストレートという工具屋さんで買ったものだ。
柄が長く、恐らくストレートにしか売っていないだろう。



このレンチをゆっくり慎重に回し、プラグを外していく。



2番目のプラグが何と、ゆるゆるだった。
車検の時に手を抜いているのだろうか。
以前、整備工場で3本とも点検せずに横着して1本だけしか点検しないという信じがたい話を聞いたことがあった。

下記は外したプラグと新品のプラグ。



外したプラグの電極に縦溝が入っていたが、何故か。
思ったほど劣化していなかったようだ。
専用レンチに新品のプラグを差し込み慎重にプラグホールに差し込み、ゆっくりとタップを舐めないようにレンチを回転させていく。
回転が止まったところで、力を入れ、180度をちょっと超えるあたりまで回転させ、締め付ける。
これを1番から3番まで行う。

次に新しい永井のプラグコードをプラグの頭に差し込むが、これが意外に大変だ。
スペースが狭いので、コードが確実に装着されたのか確認が難しい。
何度もコード先端のキャップを押し付けて、確実にはまっているか確かめる。

下の写真はコードを差し込んだ後の状態。





次はディストリビューターキャップの交換だ。
キャップを固定しているボルトはプラスドライバーでも外せるように十字穴付の皿小ねじとなっていたが、ここはレンチにエクステンションを付けて外すことにする。
ちなみに設計変更された新品ボルトは十字穴付では無かった。トルクの強さを考えれば当然と思う。





アーシングした時の圧着端子が共締めされていた。



キャップを外すと赤いローターが見える。



このローターを引っこ抜く。

外したキャップの内側とパッキン。



パッキンの内側に金属の円柱形の端子が3本付いているが、いずれも摩耗しており、白い粉が付着していた。





キャップ自体にはリーク痕などの損傷は無かった。
下は新品のキャップの内側。



キャップ新旧横並び。



外したローターと新品のローター。







ローター新旧横並び。



新品ローターを向きを間違いないよう差し込む。差し込み自体は簡単。
ディストリビューターキャップ用パッキンの表裏を間違いないよう確認し装着。
新品キャップをボルトで固定する。
本数を騙された新品ボルトは使用せず、付いていたボルトを再使用。

次にプラグコードをディストリビューターキャップの頭に差し込んでいく。



1番、2番、3番の位置を間違いないよう確認して差し込んでいく。
イグニッションコイルまで接続する短いコードも装着する。
インタークーラーと配管類を元通りに組付け、完成。



プラグコードとインタークーラー下の遮熱版との接触部に、交換前のコードに巻き付けていた耐熱テープを巻いておく。



エンジンを始動し、家の周辺を試し運転し、様子を見る。
元々晴れの日は息継ぎの症状が出ていなかったので、交換後も殆ど前と変化が無かった。
雨の日に、改善されているか確認したいのだが、当分は雨の降る気配はなさそうだ。
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