緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

マンドリン、購入する。

2015-05-10 20:54:01 | マンドリン合奏
注文していた中古のマンドリンが今日届いた。
ついにマンドリンを始めるのである。
何故マンドリンなのか。
学生時代にマンドリン・オーケストラのギター・パートに所属し、鈴木静一、藤掛廣幸といった作曲家のオリジナ曲を演奏し、その素晴らしい音楽を満喫したが、就職後、マンドリン音楽とは無縁の日々を過ごしてきた。
30代半ばまではマンドリン・オーケストラ曲のことは全くと言っていいほど思い浮かぶことはなかった。
しかしある時、たしか現代ギターGGショップだったと思うが、中央大学マンドリン倶楽部が録音した鈴木静一のCD(フォンテック)見つけ、交響譚詩「火の山」を聴いて学生時代の、夢中で弾いた演奏の思い出が蘇り、これをきっかけに鈴木静一の自主製作CDや、藤掛廣幸のCDを10枚ほど買って聴いた。30代半ばから後半にかけての頃だ。
それからしばらく音楽鑑賞の対象がピアノ曲中心となり、マンドリン・オーケストラ曲からは一旦遠ざかっていた。
去年の秋だった。日曜日のお昼から仕事に出かける直前に、アマディの「東洋の印象」をふと聴きたくなって、Youtubeを検索したら藤掛廣幸のライブ録音がたくさん出てきた。そこで仕事から帰ってきたら聴こうと思い出かけた。
帰宅し、Youtubeのことを思い出し、藤掛廣幸の「星空のコンチェルト」を聴いた。
この曲は以前藤掛廣幸の事務所から購入したCDで既に聴いていたが、久しぶりに聴いて物凄く感動した。
そして腹を空かした野良犬のようにガツガツとYoutubeのマンドリン・オーケストラ曲を聴きまくったのである。
その後はいくつかの大学のマンドリンクラブの生演奏を聴かせていただいた。
そして日増しに実際にマンドリンを弾いてみたいという気持ちが湧き起ってきたのである。
好きな曲のワン・フレーズでもいいから弾いてみたかった。
ギターに編曲して弾いてみる、という手段も考えたが、ギターとマンドリンは全く別物。マンドリンのために作られた曲はやはりオリジナルのマンドリンで弾かないと満足できない。日増しにマンドリンが欲しいという気持ちがふくらんでいた。
そんなわけで今回マンドリンの購入に至った。
中古品で価格が手ごろなものを探したが、マンドリンはクラシックギターよりもマイナーな楽器。中古楽器のサイトや、ヤフオクで検索してもあまり出品されていない。
古い量産品はかなり安い値段でも買えるが、すぐに飽きが出るだろうと、古い中古品でもいいものがないか探した。
ヤフオクも見たが、現品を直接触れられないというのが最大の難点。わずかばかりの写真で判断するのもリスクが高い。
またヤフオクにあることだが、古いボロボロの楽器を素人がサンディング、再塗装、リニューアルして、高く転売していることもあるので要注意だ。
結局、購入後返品可という条件で某中古ショップから国産の中古品を購入した。店主の好意で価格も店頭価格からかなり下げていただいた。感謝したい。
今日その楽器が届いたが、自分の主観では丁寧な手工品でいい材料を使っている。35年前の製作である。
早速調弦して弾いてみたが、マンドリンは軽いので、ひざの上に乗せても安定しない。すぐに動いてしまう。
そしてフレットとフレットの間が狭い。ギターとはまったく異なる感覚に戸惑う。
ピック(プレクトラム)でトレモロをやろうとしてもなかなか出来ない。
出来ないことだらけであるが、楽しい。
このマンドリンで、いつか藤掛廣幸の「星空のコンチェルト」や「詩的二章より第一章波と貝殻」、鈴木静一の交響譚詩「火の山」を弾けるようになりたいのである。いつになるかわからないが楽しみだ。
問題は基礎をどうやって習得するかだ。基礎を固めるまでレッスンを受けるか、ビデオなどの教材で独習するかだ。ゆっくり考えようと思う。
教本も中古品で「オデルマンドリン教本」というのを買った。




(画像が寝てしまっている。なんで?)
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