緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

アンドリアン・リウス著「フランシスコ・タレガ」を読む

2013-12-07 23:21:11 | ギター
こんにちは。
昨日は夜中まで仕事だったので寝不足です。
以前に比べれば少し緩和されたが、それでも仕事が終わるのは平均22時くらいか。
私が20代、30代の頃、40代、50代で夜遅くまで残っている人は皆無でしたね。厳しい時代に入ってから新規採用を抑えて人も減らしたから、若者もベテランも殆どの人が遅くまで仕事をしている。
中国や韓国などの新興国が躍進し、日本の今までの仕事が失われてきているから当然といえばそうなのですが、激しい価格競争でコストを極限まで抑えないと生き残れない時代になった。
平日の睡眠時間は5時間くらいでしょうか。同じ職場の私の同期も4~5時間だと言っていた。受験生並ですね。こんな生活が10年以上続いています。
ぼやいても仕方ないが、平日に好きなギターも弾けず、音楽鑑賞をやる時間がないの残念。
しかし会社で馬車馬のように働かされるのもあともう少し。年齢からいってもあともうしばらくすれば第一線から引かせてくれるかもしれない。
第一線から退いて時間ができたら、会社以外のことで今まで経験したスキルを活かして、何かを始めるための準備をしようと思い始めています(そんな大それたことではありませんが)。
さて今日図書館で音楽関係の本を探していたら、フランシスコ・タレガの生涯を書いた本が見つかりました。
フランシスコ・タレガの生涯を紹介した本で有名なのはエミリオ・プジョール著「ターレガの生涯」(濱田滋郎訳)ですね。



この本は20代の頃に買いましたが最初の数ページを読んで止めてしました。何か読む気になれなかったんですね。
今日借りてきた本は、アンドリアン・リウス・エスピノサ著「フランシスコ・タレガ」(手塚健旨訳)というもので、豪華な布張りの本です。



プジョールの著作が物語風で資料に乏しいのに対し、アンドリアン・リウスのこの本は資料が豊富で、文面も資料の解説が主で読みやすそうです。
アルハンブラの思い出やアラビア風奇想曲の自筆譜も掲載されていて出版されている譜面との違いもあるのも興味深い。



まだ殆ど読んでいないが寝る前5ページずつを目標に完読させたい。
タレガのギターを弾く写真を見ていると右手の角度は弦に対し直角ですね。ギターの音の魅力を最大に引き出すために深い芯のあるタッチをするためのフォームですね。19世紀の弾き方とは根本的に違っていると思います。当時は革新的だったと思います。



運指もハイポジションを多用し、出来るだけギターの柔らかくも芯のある音を出すことを目指したタレガ。その奏法はアンドレス・セゴビアに継承されていった。
タレガのタッチによる音を出す為にトーレスが楽器の大幅な改良を行った。この過程を研究することはギター弾きにとって重要なことではないか。
セゴビアはタレガの音楽を高く評価しませんでしたが、その奏法はしっかりとタレガの影響を受けていますね。
最近タレガの自演の録音がCD化されたようなので、これも聴いてみたい。タレガがどんなタッチでどういう音を出していたか興味のあるところですね。
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