緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

2013年度Nコン ブロック大会を聴きに行く

2013-09-07 22:21:27 | 合唱
こんにちは。
久しぶりに合唱曲の話題です。
毎年年に1回、NHKが主催する小、中、高校生のための合唱コンクール(略してNコンという)があります。
私はこのNコンを聴くのが楽しみで、3年前から毎年欠かさず聴いています。
全国大会は10月に開催されるのですが、それに先立ち今日地区のブロック大会がありました。
ブロック大会の演奏のライブはNコンのホームページでも見れますが、幸運にも会場の入場整理券を入手することが出来、埼玉県大宮のソニックシティホールへ行ってきました。



全国大会でないので空席が多いのではないかと思ったが、意外に一般席は満席でした。
会場はそれほど大きな広さではありませんでしたが、ホールの響きは合唱向きではないように感じました。
何校かの演奏が強く響きすぎてしまい、演奏の持ち味が相殺されてしまったように感じた。
しかしホールでのライブ演奏はインターネットでの音源を聴くのとでは雲泥の差があります。合唱曲を聴くのならライブを実際に聴きに行くべくだと思います。
2年前にも全日本合唱連盟の合唱コンクールの高校Aブロックのライブ演奏をホールで実際に聴いて、大いに感動したことがあります。
さて本日のブロック大会は関東甲信越地区で13の高校が参加しました。
この地区ブロック大会で全国大会への出場校が決まるのですが、とにかくレベルの高い演奏でした。
私が聴いた印象としては13校中7、8校は殆ど差が無かったように思います。
全国大会に選ばれた高校は、課題曲も自由曲も完成度が高いレベルに達していたと思います。
課題曲は作詞:文月悠光、作曲:新実徳英の「ここにいる」という曲でした。
詩も曲も表現するのが大変難しい曲だと思いました。
思春期の悩みと葛藤、心の闇を表現した曲だと思います。
この詩のキーワードは夜(闇)とひかりなのでしょうか。
自分の内面の闇に気づいてあげることは大人であっても非常に大切なことですね。
案外それができていないで苦しんでいる人はたくさんいます。
かつての私もそうでした。
ひしゃげて消えそうになっている遠い闇の中の自分に気づき、その存在を受け入れ、肯定するもう一人の私がいることを知る。
遠い闇の中の自分を本当に真に理解できれば、その自分に対し、おのずと風を送りこむことができる。
その風は色鮮やかな暖かいものであろう。
闇の中の自分をひかりにまで連れて行くのは自分しかいないんですね。
闇から抜け出した人ならわかると思いますが、この詩は生きづらい現代の人が、それは子どもであっても大人であっても幸福に生きられるようになるための唯一の方法を示していると思います。
私はこの詩を上のように解釈してみました。

少し暗い話になってしまいました。
さて、今日私がこのライブ演奏で印象に残った学校ですが、具体的な学校名は控えさせてもらうとして紹介すると、演奏順が2番目の東京都の高校と、9番目の山梨県の高校でした。
2番目の高校は課題曲も自由曲も心に響いてくるいい演奏だったと思います。
9番目の高校の課題曲の演奏は素晴らしかったですね。ソプラノの演奏は全学校中一番聴き応えがありました。
Nコンのホームページでライブの録画を公開しているので、これから演奏をじっくりと味合わせてもらおうと思います。
コメント