世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

女の一代記シリーズ1 「瀬戸内寂聴  出家とは生きながら死ぬこと」

2005年11月25日 00時50分01秒 | Weblog
今宵から3夜連続でドラマ「女の一代記シリーズ」がスタート。
1ヶ月前から番宣を観る度に胸が高まっていた。

今夜は瀬戸内寂聴。
出家する前は瀬戸内晴美。
宮沢りえが瀬戸内氏を熱演していた。

私が瀬戸内氏ファンになったのは小説「夏の終り」を読んだのが切欠である。
その後、宇都宮文化会館で行われた講演会で聞いた瀬戸内氏のサバサバした語り口調で虜になった。

ドラマの内容は
①北京で夫と娘と暮らしていたが、夫の教え子凉太とプラトニックな不倫が始まる。
②離婚後、妻子ある慎吾と半同棲。文学賞ゲット、晴れて作家へ。
③数年後凉太と再会。三角関係開始。
④ ③の状態に「疲れた」ので慎吾と別れる。
⑤凉太と同棲。晴美の稼いだ資金で会社を興す凉太。会社の女性と結婚したいと切り出す凉太に晴美ブチ切れ。馬乗りになって殴る殴る。凉太夫婦が住むボロアパートを見下ろせる高層マンションに住み、監視。
⑥出家

オオマカに言うとこんな感じである。
すっげ~。
濃いよ。濃すぎ。

★「夏の終わり」★
③のシーンを観ていて、自伝的小説「夏の終わり」の冒頭が蘇り、思わず「キター」と呟いてしまった。
女が若い殿方に会いに、銭湯に行くのを装って走っていく。
洗面器に石鹸を入れて、走るとコトコト音がしてしまうから、タオルでしっかりくるんで走るんである。それで殿方の部屋へ行って、走っていったから汚くなった足を、ただ洗って拭いてすぐ帰る。この間1分。
瀬戸内氏の小説で、私が一番好きな部分である。それを実写で再現するとこんな風になるんだなぁと感慨深かった。

★人生★
人其々の人生。誰の人生だって、撮り方や書き方次第では「作品」にできると思う。
瀬戸内氏のように「作家」や「出家」というフレーズがなくても、きっと誰かに共鳴されたり、絶賛される筈だ。
要はそれを人に露出できるか、うまく表現できるか、それによって食っていけるか…なのだと思った。

★恋★
「いくつになっても恋をしてなくっちゃ!それも命がけの恋ですよ。恋というものは、ある日突然雷みたいに落ちてくるんです。」
瀬戸内氏はそう言う。

「恋っていったら『マイアヒ』しか思い浮かばない…」
「なんか、面倒臭そう」
「捨てるものが多い重い恋愛は嫌」

毎日淡白なOL人生を送っている私の方が、むしろ出家した尼みたいである。
そうなのかもしれない。
私の肩書きは「会社員」でも「OL」でもない、…きっと尼なのかも…。なむ~。

★キャスティングについて★
今回のドラマ
夫役は佐野史郎。
ん?
佐野史郎と宮沢りえ…
「♪SEVEN DAYS WAR 戦うよ」って流れてくるではないか!
そう、「僕らの7日間戦争」ですね。
懐かしい。

明日も楽しみ。
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3 コメント

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そういえば以前 (ほしまる)
2005-11-25 22:19:39
 瀬戸内寂聴の乗ったタクシーの後ろを、たまたま車で追走したことがあったっけ。リアウインドウ越しに見る寂聴尼の後頭部は、燦々とした光を放っていたよ。
返信する
私も。 (ハナ。)
2005-11-26 11:47:35
みる予定。



PCで録画してあるんだけど、まだみていないの。

二日目の人は、自分があんまり知らないから、

録画していないけど、瀬戸内寂聴の生き様には

非常に興味があるからね。
返信する
 (亮子&吉熊)
2005-11-27 00:06:04
ほしまる殿



マヂ!?凄いね!!

眩しくなかった?

「光」を追走したんだね(笑)

いいな~



ハナ殿



私も越路吹雪については全く知らなかった。

我々が2歳の時にお亡くなりになった人みたいね。



なかなか面白い作品だったよ。

楽しんでくださいまし。
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