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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

いちごfrom実家

2021年11月26日 | Weblog
「ののはな通信」(三浦しをん)、読了。
とてもおもしろかった。
往復書簡形式の作品。
横浜のミッション系のお嬢様学校に通う女子二人の成長の過程が丁寧に描かれている良作。

庶民の家で育つ成績優秀でクールな「のの」。
外交官の父を持つ甘え上手で砂糖菓子のような「はな」。

かい人21面相(グリ森事件)が世間を賑わせていた頃に高校生という設定の彼女たち。
ということは私より10歳ほど年上なのだろうか。随所にフィクションが織り交ぜてあるので物語がより一層リアルに感じられた。
また彼女たちの心の機微も精緻に描かれているので、本の中と実世界の境界が曖昧に。
実際に二人が存在しているって思えた。
読了後も余韻がすごい。
二人を結ぶものが高校時代は燃えんばかりの性愛だったのが、大人になるにつれ「絆」になる。
その工程がとても鮮やかで唸ってしまう。(文体も微妙に成長している)
ただ、「はな」が結婚後に住む「ゾンダ(アフリカの架空の国)」の説明がくどかった。「ゾンダ」が出てくる度に「もういいよ」と思っていた。

読了してから数日経つ。
のの、はなのように私にも「この人には恥じない生き方をしないと」と思えるような友達が私にいるだろうか、と何度も自問している。
その度に思い浮かぶ数人の友達に私も手紙を書いてみようかと思うのだった。

初めて三浦しをん作品を読んだが、すごかった。
父も三浦しをんが好きらしい。今度、彼におすすめ訊いてみよう。


「ののはな通信」は林真理子先生の推薦で知った。
『ののはな通信』・『ペットショップストーリー』作家だからわかる三浦しをんの技量・タイトルは可愛いけど中身は・・・。


今日も秋晴れの一日だった。
昼休みは日向ぼっこをしながら気持ち良く喫煙をし、夜は透き通るような星空を仰ぎ見ながら駅まで向かう。
生きやすい、一年で一番好きな季節だ。
つい2ヶ月まで「暑い…暑い…」ってくたばっていた自分が信じられない。
私、今、すんごく元気。
もうずっとこの季節で止まっていてくれていいんだよって思う。


実家からいちごが届いた。

丁寧に施されたパッキングが母の性格を物語っていて、郵便屋さんから手渡されたときに、親の愛情を感じた。
開封前からいちごの香りが内側から漂ってくる。

さっそく開封。

吉熊の頭より大きいいちご。

吉熊「ビックマ!」





さっそくいただく。
すごく甘くて美味しい。食べごたえがある。
早く母に会って宮古島のお土産を渡したい。

先般手術を受けた父の回復は順調で、昨日は弟に寿司をご馳走になったもよう。
美味しそうに食べる様子が動画で配信された(家族LINE)。
父にも早く会いたい。
年末の帰省が楽しみだ。

夕食は王将。
今週3度目の王将である。
すっかり仲良くなった若い店員さんが席を融通してくれた。
嬉しくなって、つい高めの「極王天津麺」をチョイス。


普通の天津麺とは全然違う具の入りっぷり。風味もこちらの方が豊かだ。




嗚呼、一週間を切り抜けた。
週末はゆっくりのんびり過ごそう。
プレ師走なのでやることいっぱいだけど。

とりあえず、残りのいちごを明日食べるのが楽しみである。