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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

中秋の名月

2017年10月04日 | Weblog
一日中、どんよりした厚い雲に覆われていた。
肌寒い。だけれども少し動くと暑い、そんな厄介な気温。
どうも体調がよろしくない。寒暖の差が激しいので体が疲れているのかもしれない。
手足のほてりに加え、頭がぼんやりする、目の奥が痛む、歯茎がむず痒い、といった症状があり、地味に辛い。気圧の関係もあるのだろうか。
こんな日は布団に潜って横になっていたい。
しかし、今日は水曜日。週の半ば。普通に仕事の日。つらたん。

今日もとても忙しかった。
衣替えの対応と稟議書の作成。

今宵は中秋の名月。
雲間からお月様が見える。



幼少のころ、お月見の日になると、母にすすきを取ってくるように依頼された。
放課後、妹を伴って近所の公園や雑木林まですすきを探しに行った。
「うーさぎ、うさぎ、何見て跳ねる~♪」
と歌いながら、すすきを見つけては抜く。
ふわふわした穂先がくすぐったくて、その部分をいじりながら帰る。

夕方からは母と団子作りをした。母が用意した団子の材料を子供たちがこねくり回して団子を作るのである。粘土遊びの延長であった。ドラマの再放送(サスペンス)が流れる、夕日に染まった茶の間にて、一心不乱に団子を作る兄弟3人。
母が作ったけんちん汁と団子、抜いてきたすすきを廊下に設置し、十五夜は完了。
余った団子の幾つかと、けんちん汁、秋刀魚が並んだ普段の食事を取りながらテレビを見るのがデフォだった。(十五夜にけんちん汁を食べる風習は栃木と群馬だけなのだそうだ)
十五夜は、クリスマスや正月に比べると地味なイベントである。私が大学生になった頃にはもはや誰も楽しみになんかしていなかった、十五夜。
でも、暗闇のなかで、降り注ぐ月光を纏ったすすきの穂が光っていて、実に幻想的だったのを覚えている。

2010年の小惑星探査機はやぶさの帰還から宇宙が好きになった私。
やはり中秋の名月の日はお月様を気にしている。
仰いだ月にうさぎを探しながら、母が作ったけんちん汁を恋しがるのも常である。


今宵はカフェーで一服。