世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ダナン旅行1日目

2017年07月29日 13時46分36秒 | Weblog
1日目(7/19)
15時25分発(VN319)の成田発でダナンへ向かう。
空港のチェックインカウンターで、英語で話された。
元々、肌の色が黒いのでベトナム人に見えたのかも。



空港の雰囲気ってドキドキするから好き。
ここから色々な国に飛ぶ飛行機があるのだ。






定刻通りに出発。窓際の席だった(窓際しか残っていなかった)。
機内食。ベトナム航空の食事、大好き。







隣席の女子二人の会話が面白くて、つい、クスって笑ってしまった。


寝る予定だったので、ソラナックスを飲む。
2時間ほど眠れた。

あっという間にベトナムが見えてきた。
高度が落ちてきて、薄暗い街並みが近づいてくる。




ダナン国際空港到着!
シンチャオ!!!!!!!!!!

できたばかりの新しい空港らしい。なるほど。ぴっかぴか。


入国審査で並んでいたら、後ろのカップルが
「前の方にいるGジャンのベトナム人男性、太田光に似ていない?」
「似てる!マジやばい」
と話していて、確認すると、なるほど似てる。
・・・また笑ってしまった。一人旅にありがちな光景である。
このカップルとは翌日のダナン市内観光で再会した。

荷物を受け取って、HISの地元スタッフに連れられてホテルへ。
グランド サンライズである。
ミーケビーチまで♪海まで5分~(By森高千里)である。
昨年、うちの両親が宿泊したホテルで、フロントの女性に「去年の6月に私の両親がこのホテルに宿泊したのだが、覚えている?」とスマホを見せて尋ねたら「覚えている」とのこと。
そうか~。両親はここに泊まったんだね~と感慨深かった。
wi-fiの設定は簡単だった。スマホを新しくしたからだろうか。去年までの苦戦がうそのようである。



ダナン旅行2日目

2017年07月29日 13時45分55秒 | Weblog
2日目(7/20)
朝食。






フランスパンは安定の美味であった。


ダナン観光・ホイアンへ。
ツアーガイドはトーアンさんという男性。
ツアーメンバーは、Iさん(男性)と関西女子2人組。この関西組がめちゃくちゃ元気で最強だった。マイクロバスは、おベンツ。

・龍橋
5年前にできた橋。モダンな龍のデザインがキュート。








川沿いを散策。
関西女子二人組が面白いポーズを取って写真撮影をしていてワロタ。

・ミーケビーチ
思い思いの写真を撮影。
清々しいほどどーんと広がる海を見て、テンションが高まった。
ここでトーアンさんも含め、全員喫煙者だということが判明。一気に結束が固まった!






再びバスに乗る。
ダナンは現在、建設ラッシュ真っただ中。
今年11月にアジア太平洋首脳国会議(APEC)の開催を控えている。
お偉いさんたちが泊まるホテルを今作っているのだが、「あと3ヶ月ちょっとしかないよ?だいじ?」と問いたくなるほど、まだまだな感じだった。トーアンさん曰く、三交代制で寝ずに作っているらしい。がんばれ!!

・五行山
途中、エレベーターを使用するものの、ちょっとした登山であった。
そして、暑い・・・!!!
途中で、お釈迦様の仏像などを鑑賞。
鬱蒼と茂った木々の隙間から洞窟内へ差し込む光の神々しさといったらどうだろう。












・ダナン大聖堂
市街地に戻る。
中には入れないけれども、ピンク色のかわいい教会を見ることができた。青空をバックにすると映える。南国のキュートな教会。
ここで、昨日入国審査のときに遭遇したカップルに再会。




またマイクロバスに乗り、40分。
ホイアンへ。
古い趣が残るノスタルジックな街並み。
世界遺産。
昔、日本人も住んでいた。

ランチ。
ミークワンを含む昼食である。
昼間っから飲んじゃうもんね~!!
生春巻き~!!






フンフーンの家、日本橋、福建会館、海のシルクロード博物館、ホイアン民芸品店の見学。
















シルク売り場で自分へのお土産を購入。
ピンクのシルク100%のスカーフ。


トーアンに「では16:50に日本橋で」と放置された我々は、街を彷徨うことに。しかし、如何せん、暑い。
良さげなカフェを発見し、涼む。ここで飲んだアイスコーヒーがスムージーで美味しかった。

関西女子二人組が露店で麦わら帽子を買ったのだが、値引き交渉をしてて、その凄まじさに「たくましいなあ」と思った。そしてお釣りをちゃんと数えて「2万ベトナムドン足りへんよ?」「関西人、お金に細かいんやで」と言い、おばちゃんから正しい金額を得ていた。



夜はSAKURAというレストランで、ホイアン3大名物の夕食 (カオラウ、ホワイトローズ、揚げワンタン)を愉しむ。


食後、トーアンさんの後に続いて散策。


徐々に深まる闇。
提灯が放つ極彩色の光にうっとり。
これを見に来たのである。


うっとりしていると、近くで喧嘩が勃発。
屋台で値引き交渉をしていたのだが、買わなくて、隣の屋台で物を購入した人に対し、店主がガチで切れたらしい。
ちょっとびっくりした。


ナイトマーケット散策。
なんとなく、日本の夜店に似ている気がする。





それにしてもすごい人混み。さすが世界遺産である。

ダナンに向かう。

途中、関西女子二人組がホテルで降りる。彼女たちの宿泊しているホテルは高級リゾートホテルで、部屋にはプライベートプールもあるらしい。素敵すぎる。

ダナン旅行3日目

2017年07月29日 13時44分47秒 | Weblog
3日目(7/21)
中国人観光客のパワーに押されて、食事はあまり取れなかった。

この日も、5人で移動。
車にてフエへ移動(所要時間約2時間30分)
フエ観光。世界遺産。

ベトナム最後の王朝があった古都である。
中華文明を色濃く受け継いだ王宮や、フランスに学んだ西洋風の建築物もあって面白いなと思ったエリアだ。
ホーチミンやハノイと比べると地味だけど、訪れてみてとても素敵だと感じた。


カイディン帝廟
最後の皇帝グエン朝12代皇帝が永眠する廟。フランス統治時代の1931年完成しており、中国とフランスの影響を受けた。
長い階段を上ると像、馬、兵士の像が迎えてくれ内部は陶磁器やガラスを用いたモザイクが素晴らしく贅をつくしたものである。
玉座には金箔像が置かれてありその下には本人のご遺体が安置されている。
兵馬俑のごとき石像。



廟の内部はとにかくゴージャス。










西洋風と中国風が奏でるハーモニー。
壁面から天井にいたるまで技巧を凝らした模様やガラス細工が嵌め込まれていて、その豪華さはベルサイユ宮殿を思わせた。
カイディン帝はフランス留学した際にフランスの巨大かつ豪華な建築物に魅了されていた。
この帝陵建築のため税金を20%アップしたため、国民の反感を買った。
建築や芸術に造形が深かった人物らしい。










再び、車で移動。
トーアンさんが
「(涼しい)車の中、世界遺産」
と言っていてワロタ。







昼は宮廷料理。豚足のにおいが充満する謎の店である。すでに中国人ツアーがいて大声で語らいながら食事をしていた。
可愛らしい細工がされた料理に目が釘付け。
去年同じツアーに参加した両親は、「飾りは触らないで」と言われたらしい。
私たちは言われなかったが、料理を食べ終わった瞬間に、ウェイターがお皿を下げに来た。








フォン川クルーズ



このすっとぼけた乗り物に乗ってクルーズをするんである。
川は濁っていて決して綺麗じゃないのだが、ベトナムのゆったりとした時の流れに乗っているようで、心地よかった。
エンジンのにおい、湿気を帯びた生温かい風、顔面に湧く汗がしたたり落ちる塩っぱさ。
嗚呼、自分。今、旅してるんだなと思った。
で も 暑 か っ た 。

お土産の販売が船内で行われたが、高かったのでスルー。
散々、お土産屋さんに行っているのに、今更ここで買うわけないじゃんねー。

船着き場に降りる。

ティエンムー寺


僧侶ティック・クアン・ドックで有名。
1963年6月11日、当時の南ベトナムのゴ・ディン・ジエム政権が行っていた仏教徒に対する高圧的な政策に抗議するため、サイゴン(現・ホーチミン市)のアメリカ大使館前で自らガソリンをかぶって焼身自殺した。
彼は支援者たちが拝跪する中、燃え上がる炎の中でも蓮華坐を続け、絶命するまでその姿を崩さなかった。
そういえば、「映像の世紀」でこのシーンを見た。
彼がサイゴンまで乗っていた青い車と、そして焼身自殺をしているときの写真が展示されていた。
トーアンさんが「4,000℃にも達するそうです。でも不思議なことに心臓だけが焼け残った」と僧侶の心臓の写真を指差して説明をした。
・・・。
汗を拭くふりをして、涙を拭いた。
強い信念が心臓を残したのだろう。
ここまでの強い信念、私にはない。
手を合わせた。
今から思えばなのだけれども、この瞬間、先ほどまで聞こえていた蝉の声もむわっとする暑さもすっと引いた。




トーアンさんが言う。「人間バーベキューで検索すると出てきます」と。
ホテルに帰り、さっそくスマホで検索。
今回の旅で一番心を突き動かされた。


阮朝王宮
バスに乗って王宮へ。
城壁に囲まれていてかっこいい。





なんとなく紫禁城に似ている。
「このエリアは女人禁制。王様か宦官してる人しか入れなかったんです」
と、トーアン。
関西女子が「宦官ってなんすか?」と聞いてきて、説明するのが大変だった。







劇場。
今でもここで演奏会が開かれる模様。






車にてダナンへ移動(所要時間約2時間30分)
のんびりドライブ。
少し寝た。
なぜか社内の音楽で「恋人よ」が流れていて、関西女子が「この歌、知っとるで」と言い、みんなで歌った。
まさかベトナムで「恋人よ」を熱唱するとは。

ダナンで有名なチョコレート店に寄る。
店内は日本人でごった返していた。



ダナン市内にてシーフードの夕食  (蒸し蛤、イカの揚げ物、海老の醤油和えなど)
窓辺の席で、窓の外には宵口のミーケビーチが広がる。
BGMはリチャードクレーダーマンの「渚のアデリーヌ」。
両親がこの歌、好きだった。昔、家にカセットテープがあった。ふと両親を恋しく思う。去年、恐らく私と同じコースを巡った両親。

関西女子たちとはこれが最後の食事。
彼女たちは明日は国内便でホーチミンへ行くらしい。
「ホーチミン、めっちゃ怖そうやわ~」
と言っていた。
常に面白いことを言っていた彼女たちと別れるのが、つらい。
段々暗くなるビーチ、海風、ビールの酔いも手伝い、一気に心がぎゅーってなる。
蛤が超美味しかった。
イカは好きなのだけれども、食べられない。イカんな。






ドラゴンフルーツ、大好き!!



ダナン旅行4日目

2017年07月29日 13時43分55秒 | Weblog
4日目(7/22)
明日は帰るんだよね、と思ったら急に切なくなった。



ミーソン遺跡半日観光。
今日もトーアンさんにお世話になるのだが、昨日までのメンバーはいなくて、初老の夫婦と若夫婦、そして私というメンツである。

ミーソン遺跡まで1時間半ほど。
ミーソン遺跡は世界遺産なのだが、地元の人はほとんど来ないらしい。
世界遺産に興味が無いらしい。
今日はマイクロバスの前の方に座ったのだが、対向車が来るのに追い越しをするミナクルで強引な運転に気が気でない。
トーアンに「怖くないの?」と言ったら「慣れです」と言われた。なるほど。

ミーソン遺跡は入場口から少し歩き、電気自動車に乗って、また少し歩いた場所にある。
この電気自動車が超スリリングで楽しかった。気を抜くと振り落とされそうになる。カーブもすごい。下り坂もびゅんびゅん飛ばす。
爽やかに枝葉を広げるユーカリの木が目にまぶしい。

ミーソン遺跡、到着。
まるでラピュタのようだ。バルス!!
自由時間20分。
ベトナム戦争の影響で、かなりの遺跡が破壊されたそうなのだが、見ごたえがあった。


石同士をどうやって接着をしたのかはいまだに謎らしい。









アメリカ軍の爆弾の着弾した穴。



ホイアンで食事。一昨日行ったSAKURAの川を挟んだ反対側の店だ。
2夫婦とともに食事をする。




ダナンに戻り、2夫婦とトーアンさんとも別れ、HISのツアーラウンジに行く。
ここでアオザイ2着をレンタルして、HISの人に撮影をしてもらった。

そこからタクシーを呼んでもらい、ヴィンコムセンターへ。

日本でいうところのイオンみたいなものである。
一昨年のホーチミン、去年のハノイでもヴィンコムはあって、毎度訪れていた。
ヴィンコムセンター内のスーパーで買い物をした。
スーパーって面白い。地元の人の生活を垣間見ることができる。目の前の棚に置かれたレモン塩ひとつとってみても、どんな人がどんな家に住んで、そこでどんな料理をして食べるのだろう、という想像を膨らますことができる。
某猫型ロボット。






ヴィンコムセンターの入り口で一服。
そしてタクシーでホテルに戻り、少し休憩。母にLINEで電話などをしてみる。
窓からの午後の光がベッドに差し込む。その光が真昼のそれよりも柔らかくなっているのを確認し、
「ビーチに行ってみよう」
と、腰を上げる。

ホテルのビーチサンダルに履き替える。
通りを歩き、大通りを横断。バイクの量が多く、信号が無いので、すんごく怖い。
地元の人の後に続く。

ミーケビーチに来ている多くのベトナム人は、海が無いハノイやホーチミンからの人らしい。海なし県で生まれ育った私は、そんな彼らの海への強い想いが理解できる。


波打ち際まで歩いてみる。
多くの人が波と戯れていた。
アジアの人や欧米人もいる。
みんなが、笑顔。とても幸せなビーチだった。平和が続きますようにと祈ってしまう。

私はスカートの裾を波に濡らしながら、ひたすら海を眺めていた。
地平線に目をやるが、薄くもやがかかった空には夕日はない。そう、ダナンの夕日は背後に沈む。

ペンギンゴミ箱。キャワユス。


どんぐり@ミーケビーチ。



乗ってみたい。



18時に同じツアーに参加なさっていたIさんとホテルで待ち合わせをしていた。唯一フリーだったこの日の食事を一緒に、と誘ってくださったのだ。
タクシーに乗り、繁華街へ。
Iさんはすでにこの辺を歩いていたらしいので、地理が頭にインプットされていた。

天使のはしご@ダナン。



市場へ。




お土産屋さんへ。
ここで、飛行機で隣だった女子と遭遇。
再会を喜んだ。


このお土産屋さん、クマがそろっているし、少し安い。最高のお店。Iさんが教えてくださった。感謝!!!

Iさんと入った店。
英語を喋れる店員さんも少なくて、メニューもよく分からない。
ピンチ!!!!!
しかし、なんとか食事にありつけた。
春巻きの皮・草の基本メニューに、ポーク、ビーフのオプション。
周囲を見渡すと、家族連れなどが多く、みんなどこか得意げに食事をしていた。
週末の夜、気張って行く店のようだ。



しばらく歩き、龍橋付近へ。
毎週土日21時~、龍が火や水を吹くのである。
浅草の隅田川で見かけるような屋形船やクルーザーが川に浮かんでいて、そのショーを目当てに近寄っていた。


タクシーでホテルへ。
このショーのせいか、道は大混雑。

パッキングを終え、1時ぐらいに寝た。




ダナン旅行5日目

2017年07月29日 13時42分29秒 | Weblog
5日目(7/23)
朝食時、いつも給仕をしてくれた女子に「今日東京に帰るの」と述べた。すると残念そうに「グッバイ」と言われて泣きそうになった。カロリーメイトを渡して差し上げ、さよならをした。一期一会。


10時30分発の便(VN318)で帰国。
8時10分にガイドさんがホテルに迎えに来た。
さよなら、ダナン。
流れる車窓に別れを告げる。
今となってはうだるような暑さも強烈な日差しも愛おしい。
ダナンは、ホーチミンやハノイよりも、ゆったりとしていて過ごしやすい街だった。
空港まで20分。

チェックインをし、手荷物検査を受ける。靴も脱ぐ。荷物の中の何かが引っかかり、一つ一つ出されて確認された。そして「OK」と笑われた。なんだったんだろう・・・。




空港内の免税店を徘徊。
ベトナムドンを消化せねば。
化粧品(色物)はすべて売り切れていた。びっくり。
ホーチミンのように、スーパーで100円だったコーヒーが空港内ではびっくり価格の500円・・・といったことはなかった。割と良心的だったように思う。

搭乗。
ダナンは雲に包まれて見えなくなった。


ベトナム航空の機内食。うまー。


ワイン、ジントニック、コーヒーを飲み、尿意MAX。
飛行機内での尿意を我慢する辛さは異常。
混み合う前にトイレに行くのがコツ。
帰りの便の隣の人は若い男性で、ずっと本を読んでいた。
トイレに行く時も嫌な顔をしないでくれていた。


18時、成田到着。


バスに乗り込むIさんに別れを告げ、さあ、いよいよ一人。

3回目のベトナム旅行は幕を閉じた。
2015年の初ベトナムとなったホーチミン旅行が正直、一番ドキドキした。大好きな小説「戦争特派員」(林真理子)のテーマとなったベトナム。そこに念願かなってようやく上陸できたのだもの。小説に出てきたところをいちいち回って歩いた。バイクの波に霹靂しながらもフランス様式の建造物にうっとりした。
2016年のハノイ旅行は地図を片手にウロウロし、エキサイティングだった。さすが首都ハノイ。オバマ大統領が食べたブンチャーを私も食べ、大満足。

そして今年。
ダナンは、「これからだ!!」という感じがした。道沿いのいくつもの建設中のホテルなどから。お盆の時期を避けられたので、世界遺産3つを観光・食事付きでも、例年よりもだいぶ安く旅行できた。ありがたかった。

ベトナムの、店の軒先でまったりと店番をする人、プラスティック製の椅子にこしかけてぼーっとタバコを吸っている人・・・私が魅了されるのはその人たちの様子である。
その人たちの一日の生活などを想像したりすると、とても興味深い。
世界は自分が思っているより壮大なのだと思い知らされる。会社と家との往復の連続で狭まった視野がぎゅーっと広がる。

あと、吉熊。
今回の旅も同行してくれてありがとう。
またどこか行きましょうね。吉熊。


旅の終わりは、何かのはじまりに似ている。
なぜだか、今回の旅の終焉でそう思った。


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