活字から感動を得ることはあるが、読んで涙を流すことはあまりない。
数少ない「泣いた本」の中に、「花」「戦争特派員」という作品がある。
「花」は、元芸者だったおばあさんが孫娘へ自分の生い立ちや願いを手紙にしたためる話。「戦争特派員」は、摑み所のない元戦争特派員に恋をするOLの話。
今日はその作家・林真理子先生の講演会に行った。
竹橋駅で降り、共立講堂を目指す。
舞台に林先生、登場。
お召しの黒のスカートがとてもキュートな印象を強めていた。髪がサラサラで、頭上から照らされるライトを浴びて輝いていた。
10年ほど前にも地元の宇都宮市文化会館で林先生の講演会に行ったことがある。最近ではサイン会に2回ほど行った。林真理子先生は超特別な存在で、私の憧れの人だ。そんな私は林先生のブログをチェックしている。日々を煌びやかに生きていらっしゃる林先生が、今まさに私の前にいらっしゃる!!と思うと、気分が高揚してしまった。
共立女子大学 活字文化セミナー(共立講堂にて)
基調講演
「だれも教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ」
一時間があっという間に過ぎた。
思わず笑ってしまう箇所がいくつもあった。
・女性誌『和樂』で「六条御息所 源氏がたり」を連載なさった林先生。
でも、高校時代、古典は苦手だったようだ。
「何段活用かなんて、どうだっていいじゃん…って思っていました」
と告白する場面で爆笑してしまった。
そんな林先生も、毎朝、源氏物語を音読したり、先生を付けて勉強をなさっているらしい。
・京都で十二単を着用なさった林先生。脱ぐとき、さっさと脱げるので、「平安時代の人は、さっさと脱いで、さっさとスルことをしちゃったのかしら」と思ったとのこと。きゃ~!!!!
・瀬戸内寂聴先生は「宇治十帖がイイ」と仰っていたが、林先生はどうもピンとこないらしい。「ウジウジしていて…」とシャレを仰っていた。会場、爆笑。
・「源氏物語」の夕顔が大嫌い。「ああいう女は大嫌いだ」と度々仰っていた。
紫の上も微妙。アグレッシブな六条御息所が好きとのこと。
対談
「古典へのアプローチ~読書は楽しい」
(林先生×岡田ひろみさん(共立女子大学文芸学部准教授))
林先生、岡田先生のおすすめの古典を紹介してくださった。
・林先生のお母様(94歳)は、婚活ならぬ「葬活」をしている。「毎日、一生懸命に生きている」とのこと。林先生の「本を読む女」でモデルとなったお母様。文学少女だったお母様は「結婚しないで一生本を読んでいたい」と思っていたのに、時代がそれを許さなかった。その不遇を「更級日記」を紹介するときに語っていた。
・「たけくらべ」は綺麗な文章なので原文で読むようにと、林先生。
・岡田先生は「落窪物語」を推薦。ストーリー展開が面白く、痛快なのだそうだ。
最高に素敵な時間を過ごせた。
終了後、共立講堂の前で読売新聞の号外をゲット!!!!
校門前で林先生を出待ちをした。
待っている間、おばさま達と仲良くなった。
「あ、今、林先生が車に乗り込みますよ~」
と声を掛け合ったりしていたら、連帯感が芽生えたのである。
車内の後部座席に座る林先生は、待ち受ける私たちにびっくりしていた。
窓を開けてファンサービスをしてくださった。
サイン会のように、近くでお顔を拝見できて嬉しかった。
興奮冷め遣らないまま、神保町まで歩く。
せっかくここまで来たのだからと、「さぼうる」に行った。
映画「東京日和」や、姫野カオルコ先生の小説「ハルカ・エイティ」の冒頭にも出てきた喫茶店である。
いちごジュースを飲んだ。氷といちごの種が口内で交わる感じが好き。
ここのマスター・鈴木さんはとても気さくでダンディーな方。
いつもお客さん一人一人に目配りをしている。
最近あまり行っていない私のことを覚えていてくださり、とても感激した。
「まだあの会社にいるの?」
と、近況を訊かれた。
帰りに、キャンディーとマッチをお土産にくれ、そして握手をしてくれた。その力強い指から「これからも東京で頑張っていこう」というパワーをもらえた。
数少ない「泣いた本」の中に、「花」「戦争特派員」という作品がある。
「花」は、元芸者だったおばあさんが孫娘へ自分の生い立ちや願いを手紙にしたためる話。「戦争特派員」は、摑み所のない元戦争特派員に恋をするOLの話。
今日はその作家・林真理子先生の講演会に行った。
竹橋駅で降り、共立講堂を目指す。
舞台に林先生、登場。
お召しの黒のスカートがとてもキュートな印象を強めていた。髪がサラサラで、頭上から照らされるライトを浴びて輝いていた。
10年ほど前にも地元の宇都宮市文化会館で林先生の講演会に行ったことがある。最近ではサイン会に2回ほど行った。林真理子先生は超特別な存在で、私の憧れの人だ。そんな私は林先生のブログをチェックしている。日々を煌びやかに生きていらっしゃる林先生が、今まさに私の前にいらっしゃる!!と思うと、気分が高揚してしまった。
共立女子大学 活字文化セミナー(共立講堂にて)
基調講演
「だれも教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ」
一時間があっという間に過ぎた。
思わず笑ってしまう箇所がいくつもあった。
・女性誌『和樂』で「六条御息所 源氏がたり」を連載なさった林先生。
でも、高校時代、古典は苦手だったようだ。
「何段活用かなんて、どうだっていいじゃん…って思っていました」
と告白する場面で爆笑してしまった。
そんな林先生も、毎朝、源氏物語を音読したり、先生を付けて勉強をなさっているらしい。
・京都で十二単を着用なさった林先生。脱ぐとき、さっさと脱げるので、「平安時代の人は、さっさと脱いで、さっさとスルことをしちゃったのかしら」と思ったとのこと。きゃ~!!!!
・瀬戸内寂聴先生は「宇治十帖がイイ」と仰っていたが、林先生はどうもピンとこないらしい。「ウジウジしていて…」とシャレを仰っていた。会場、爆笑。
・「源氏物語」の夕顔が大嫌い。「ああいう女は大嫌いだ」と度々仰っていた。
紫の上も微妙。アグレッシブな六条御息所が好きとのこと。
対談
「古典へのアプローチ~読書は楽しい」
(林先生×岡田ひろみさん(共立女子大学文芸学部准教授))
林先生、岡田先生のおすすめの古典を紹介してくださった。
・林先生のお母様(94歳)は、婚活ならぬ「葬活」をしている。「毎日、一生懸命に生きている」とのこと。林先生の「本を読む女」でモデルとなったお母様。文学少女だったお母様は「結婚しないで一生本を読んでいたい」と思っていたのに、時代がそれを許さなかった。その不遇を「更級日記」を紹介するときに語っていた。
・「たけくらべ」は綺麗な文章なので原文で読むようにと、林先生。
・岡田先生は「落窪物語」を推薦。ストーリー展開が面白く、痛快なのだそうだ。
最高に素敵な時間を過ごせた。
終了後、共立講堂の前で読売新聞の号外をゲット!!!!
校門前で林先生を出待ちをした。
待っている間、おばさま達と仲良くなった。
「あ、今、林先生が車に乗り込みますよ~」
と声を掛け合ったりしていたら、連帯感が芽生えたのである。
車内の後部座席に座る林先生は、待ち受ける私たちにびっくりしていた。
窓を開けてファンサービスをしてくださった。
サイン会のように、近くでお顔を拝見できて嬉しかった。
興奮冷め遣らないまま、神保町まで歩く。
せっかくここまで来たのだからと、「さぼうる」に行った。
映画「東京日和」や、姫野カオルコ先生の小説「ハルカ・エイティ」の冒頭にも出てきた喫茶店である。
いちごジュースを飲んだ。氷といちごの種が口内で交わる感じが好き。
ここのマスター・鈴木さんはとても気さくでダンディーな方。
いつもお客さん一人一人に目配りをしている。
最近あまり行っていない私のことを覚えていてくださり、とても感激した。
「まだあの会社にいるの?」
と、近況を訊かれた。
帰りに、キャンディーとマッチをお土産にくれ、そして握手をしてくれた。その力強い指から「これからも東京で頑張っていこう」というパワーをもらえた。