世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

76%に賭ける夏

2008年07月17日 22時14分54秒 | Weblog
会社帰り、ピルをGETするべく産婦人科へ。会社近くの古い産婦人科である。

避妊目的のピルではなくて、生理日を調整するためのピルきぼん。
来月13日から、京都、倉敷、尾道、瀬戸内海の某島、広島市内…というまさしく私色な旅を計画している。
ただいま生理二日目の私。麗しき28日周期保持者であるからにして…旅行と生理がガチンコしてしまうではないか。
そんなの耐えられない。
360日の私の夢の時間ったら、この5日間しかないのよ。
何が悲しくて、旅先で生理にならなけりゃいけないわけ?

あ?
耳の穴、かっぽじって聞け、生理さんよぉ?

そんな苛立ちを胸に、待合室で番号を呼ばれるのを待つ。
…ちなみにこの産婦人科、患者を番号で管理しているみたい。
俺は囚人かよ?
ここは網走かよ?

2002年、グアム島旅行のときも生理日を調整するべく、この産婦人科に来た。
そのあと生理痛の検診で大変不愉快な思いをしてから、ここには来ていない。
夜に開いている産婦人科がここしかないから来たまでである。

問診票を書くように受付のおばさんに言われた。
「しっかりと間違えなく書いてください!!」
という文字がゴジック&太文字で強調されていて、パニックになる。
OLとしての自分を軽く試されているんでは?…と焦りだし、手がプルプル震えた。
間違えたらこのおばさんに怒鳴られてしまうかもしれないという恐怖心もミックスされ、仕事中よりも緊張して記入。

「43番さん」
番号で呼ばれ入室。
久々におじさん先生に遭遇。
「旅行と生理がバッティングしてしまう。ズラしてくり」
と懇願した。

問診票に目を通し、旅行日を告げた私におじさん先生は
「見事に重なったね」
と笑った。

笑い事じゃねぇし。
俺、真剣だし。

生理日調整には、生理を早めるピルと遅延させるピルがある。

前者の成功率は76%。後者は90%。

おじさん先生は後者を一押し。
その理由が
「確率が高いから。前者を服用してもし失敗して怒られたくないもーん」
というふざけたもので閉口。

…うーん。
失敗したら怒るかも。

でもグアム島に行ったとき、遅延させるピルを飲んで気持ちが悪くなったような気がする。

よく相談した結果、早める方向で話がまとまった。

保険適用外3,800円を支払って、76%に夏を賭ける。
夢と希望の冒険ファンタジー@西日本Withクマ。


今月30日から薬を飲み、来月初旬に生理を発生させる。

「あとね、煙草の本数多いですね。辞めろという野暮なことはいわないけど、少し少なくしてみましょう」
と提案された。

問診票には10本少なく記載しておいたんだが。

多いのか。
ふーん(←聞いていない)。


受付で支払いをするときに、おばさんが
「旅行、どちらまで?」
と言った。
行き先を告げると
「気を付けて行ってらっしゃいね」
と続けた。

この人、怖そうなんだけど、本当はいい人なのかもしれない。

朝、彼女が病院先の庭先で野良猫と戯れていること、
春、病院内の桜がライトアップされていて綺麗なこと、
話題を見つけて色々と話をしてみた。

おばさんは明らかにノリノリで話が盛り上がった。

怖そうな人でも意外とあたたかく、心が通じあえることを感じた。

鞄にピルを入れて、病院をあとにする。
近くの公園で一服。
シャバの空気と共に吸い込んだ煙は、吐き出すと、夏の闇に儚く消えていく。

その煙の先に、尾道の幻が見えたような気がした。

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